ちょっと一服・フロントトップカバーの塗装①

 諸事情で時間が出来たから実験をしてみようと思います。スポークホイールのリム交換まではしませんが、今までやっていなかったことを実験的にします。


「カブラみたいにフロントカバーとフレームカバーに色を塗りたいなぁ……」


 スーパーカブでお洒落な車種だった『カブラ』はホンダアクセス扱いのパーツでドレスアップされていました。


「カブラのフレームカバーは……けっこう高いな」


 少し前までは中古で出回っていた気がするのですが今となっては希少部品、程度の良いものはボロい車体並みの値段で取引されています。程度の悪いものでも数千円。とても日常使いのカブに装着できる代物ではありません。ホンダアクセス製のフレームカバーは弾力のある割れにくい素材で作ってあります。フィッティングは問題なし、メーカー純正だけあって良い造りです。


「フレームカバーはFRP製の社外品を買いました。問題はフロントカバーです」


 FRPなら表面をサンドペーパーで足付けして密着促進剤を塗って塗装できます。問題はフロントフォークに付くフロントカバーです。塗装が乗りにくい素材で出来ています。柔らかくて表面が滑らかだから塗装が剥がれやすいんですね。


「調べたところ塗装が比較的容易なFRP製の社外品フロントカバーは無いようです」


 カブラ用のフロントカバーは塗装がされています。中古相場が値上がりする前に一つ持っていたのですが、知り合いのカブラの修理に使ってしまいました。当時は「また買えばいいや」と呑気に構えていたのですが、その後全く中古品を見かけません。


「割れたカブラ用のフロントカバーを観察してみましょう。柔軟性のある材質で断面の色は白、形も普通のスーパーカブと同じです」


 素人目には普通のフロントカバーに塗装をしたように見えます。もしかすると塗装が出来るのかもしれません、だったら私にも塗れるのではないでしょうか? いや、塗るだけなら缶スプレーで出来ます。


「問題は耐久性です。せっかく色を塗ったのに、アッと言う間に剥がれてしまっては台無しです」


 たまにネットオークションで適当な塗装をして所々剥がれているフロントカバーを見かけます。所々の塗装が剥がれた見た目はみすぼらしいものです。何故かツヤ消し黒で塗ってある気がしますが、下地が白色なので、塗装の剥がれたところが非常に目立ちます。


「下地処理をせず缶スプレーで塗ったのでしょう」


 缶スプレーは悪いものではありません。比較的安価で購入できるラッカースプレーでも下地処理さえすれば大丈夫だと思います。二液エポキシ塗料の缶スプレーを使えば、それこそガソリンタンクを塗っても大丈夫です。


「今回は手元にある缶スプレーで塗ってみます」


 少し長くなりますので、作業の様子は次回で。

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