　さて、四速のプレスカブエンジンの組み立てを中断して寄り道です。「おいおいまたかよ」って聞こえる気がしますが、工場の騒音で耳が変になっているからでしょう。気にしない気にしない（少しは気にしろよ！）ってことで今回は寄り道。

　今回の寄り道は『部品注文』です。

　このところ仕事が忙しくてお休みは日曜のみ。新型コロナ肺炎の影響で景気が悪い話題ばかりの中、ありがたいと言えばありがたいのですが体は辛い。それでもよっこいせっ〇すと重い体を動かして、少しでも作業を進めようとピストンを取り出しました。

「このピストンは本田モンキーの純正部品です。買ってすぐにボアアップしたので不要になったそうです」

　この手の部品はそれなりに多く出品されていました。

「モンキー・ゴリラなどはカスタムするのが当たり前の時代がありました」

　最近は純正部品が見直され、それなりに高値で取引されています。特にホンダモンキーなんて少し前まで見向きされなかったノーマル部品が高値安定中。もしかしたらキットバイクに使うのかな？　値上がりする前にゴリラを組んでおいて良かったよ、マジで。

「無知な者を喰い物にする悪い人が居ます」

　私はパーツリストを買ってパーツ品番（以下『品番』と記す）を調べてから注文しています。オートバイを取り扱わない自動車店でも部品商や部品共販を通じて取り寄せてもらえる場合があります。

「試しに普通に部品を買ってネットを調べたところ、私が部品を頼んでいるお店で買うお値段の三倍くらいで出品している業者が有りました」

　考えようによってはパーツリストを買って部品の番号を調べて注文する手間賃かもしれませんが、毎回手間賃を払うのは馬鹿馬鹿しいと思います。パーツリストを買って自分で調べて注文すればよいのです。

「ただし、古いパーツリストだと部品代までは調べられないと思ってよいでしょう」

　メーカーの在庫部品には税金がかかります。販売終了したバイク（に限らず車も）の部品は税金や保管料が積み重なってどんどん値上がりします。常に注文されては出荷される部品はそれほど激しく値上がりしていないような……個人的見解ですが(笑)

　ジャイロXのスクリーンは古いパーツリストのチョイ増しくらいの値段でした。高いから買えんけどね。だから社外のショートスクリーンを付けたわけだ。

「パーツリストの価格欄はあてにしない方が良いのですが目安になります。中古部品でパーツリストより高価な場合は疑ってみるのも良いでしょう」

　さて、長々と書きましたが本題です。今回何故作業が全く進まなかったのか、それは部品が足りなかったからです。

「部品取りエンジンから外して付けようかと思ったんですが、エンジンの重要な部分だったので新品を買う事にしました」

　用意していなかったのは『ピストンピン』です。小さな部品ですが重要な部品です。まぁ重要ではない部品なんて無いんですが、注文忘れで作業がストップしてしまいました。これが仕事だったら客に叱られるところですね。

　それにしても新型コロナに振り回されっぱなし。日曜だけが休みの週は忙しいんで体はグッタリ、しかもそんな時に限って地域の用事やら親を買い物に連れて行くとかで自分の時間が取れません。

　今度の連休では何とかシリンダーとピストンを組むところまで持って行きたいと思います。

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