ヘロヘロになりつつ作業再開
新型コロナ肺炎騒動が私の勤務先にも影響を及ぼしています。納期とか品質とか色々と振り回される毎日が続いています。私の仕事は製造業なんですが、材料が品薄気味になって品質まで低下しているのが悩み事。新型コロナの影響で海外からの出稼ぎ労働者が来れず、原材料メーカーが言うには人手不足で二十四時間操業が出来ないとか。
機械を速く動かして通常二十四時間かけて作る製品を短い時間で作ればと思われるかもしれませんが、機械を速く動かすのは製品の品質に大きな影響を与えます。まず最初に不良品が出る可能性が増します。通常の速度なら見つけられるミスが見逃されたまま製品が完成すれば完璧に不良品です。
その他、機械自体に問題が起こったりメンテナンスの周期が短くなったりします。機会に負担をかけない様にと思うと製造速度を上げる事は出来ないんですね。となれば急な増産は出来ません。目いっぱい作ろうとすれば機械のメンテナンスにかける時間が短くなり結果として品質低下になる……と、足りない頭で考えてみました。
まぁともかく、材料メーカーは作れば売れる状態だからか品質低下していても出荷しているような気がします。粗製乱造とはこのことって感じです。掃除やメンテナンスの行き届かない荒れた状態で機械を動かしているのでしょう。そりゃ不良品が出て当然なだよなぁ。それでも作って出荷すれば売れるんだから不良品であれ何であれ出荷してしまえばこちらの物って感じでしょうか。
怪しい材料を押し付けられる側はたまったもんじゃない。
材料不良で機械が止まり修正をしているうちに他の機会も止まり生産率が大幅低下。材料メーカーに文句を言えば文句を言わない取引先に材料を回されるから文句も言えず、低下した生産率を補う為に休日を削って……まぁ、あまり細かな事を書くとダメなんでバイクいじりに戻りますね。
記録によれば前回のバイクいじりは六月の六日。これを書いてるのが二十六日だから二十日ほど作業中断してましたか。時間が過ぎるのが年々速くなるように思う今日この頃です。
なんだかんだで作業再開です。ただ、最近多忙だったので疲れが溜まっています。こんな時に慌てて作業するのは失敗の元なんでボチボチと進めていきますね。
前回はミッションやクランクなどの『エンジン腰下』を組んだ所まででした。今回からはシリンダーやシリンダーヘッドの『エンジン腰上』の組み立てです。
「ピストンピンを買い忘れていたために作業が中断していました」
実はこの後に新たな買い忘れが判明して作業が中断されるのですが、まぁそれはさておき作業再開です。純正に無い組み合わせをした為に仮組みと検証そして分解を繰り返した腰下に対して、腰上(シリンダーより上の事ね)はホンダモンキーの純正中古部品を組み合わせます。
「以前修理したスーパーカブから外しておいたクランクASSYから外して使ってもよかったんですけどね。まぁこれくらいは新品にしてもイイでしょう」
純正部品を整備説明書通りに組むのですから、まぁ作業がサクサクと進むこと。メーカーがやらない組み合わせでキメラみたいなエンジン&ミッションを組んでいた私には非常に新鮮な事です。
「今までは一本一本のリングを爪で押し込んで挿入していたピストンも、カクヨムリワードで買ったピストンリングコンプレッサーのおかげでスコンと挿入できました」
ピストン挿入・カムチェーンガイドローラー取付け・シリンダーヘッド装着……等々、毎回繰り返す(素人なのに何回もエンジンを組むのはどうなのかって気がしますが)作業を進めている段ボール箱に在った部品はどんどん減っていきます。
「あ……また部品を頼まんとアカンやん」
またまた部品が有りません。今回はここまで。
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