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目次
刃物じゃないか
言葉なんてどうせ刃物じゃないか
どれにしたって
だれにしたって
切り取らなくっちゃどうしようもない
刃物でしかないじゃないか
鋭さも鈍さもここに至って関係ないじゃないか
刃物を持っているんだ
刃を
それはナイフで
それは鋏で
それは鎌で
それは彫刻刀で
それは包丁で
それは鋸で
ぶんぶん唸るチェーンソーが
無数の刃を連ねて削り飛ばそうとする
若い楠木が、君だ
君は伐り倒される
なんの抵抗も許されていないという
そのことを認めねばならない
伐られたのちに整形されて
美しくなる
それも君だということを
同様に
認めねばならない
刃物でしかないのだ
世の中の
ありとあらゆる言葉というものは
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