朝を飲み込む




悲しみのなかで体を起こして

目が覚める

夢の残滓は限りなく空を

青くしていて

時計がはっきり時刻を指して

そうか、目覚めずにいられない

悲しみのなかであくびして

忘れ去りながら涙を拭いた


覚えていた時のこと

思い出せないのでしょう

悲しんでいた時のこと

他人事みたいに思うのでしょう


忘れ去りながら涙を拭いて

また朝を飲み込む

冷たいような

凍りの朝に

消えてしまいたい

朝を飲み込む



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