運転を再開いたします
赤い電車に乗りこんだ
熱いだろうか それとも
もうとっくに冷めてしまって
残ったのは色彩だけなんだろうか
切り裂かれていくのは冬の風 そして
私たちは海へ向かう
春待つかえるの卵のように
数珠玉繋ぎの赤い箱
順番に。
順番に。
赤い電車は密やかに
冷えきった鉄の道を行く
鉄とアルミと 名前も知らない金属の箱
切り裂かれていく冬の風 そして
私たちは海へ向かう
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