XX; The Judgement



<逆位置: 見当違い 知識不足 間違った方向>



 リオンの事件の報道も冷め切らないうちに、今度は同じ中学校で改造クロスボウをもった男子生徒による襲撃事件が起こって、リオンの家の周辺をウロついていたマスコミはそのまま藤崎五郎の家の周りに移動するし、藤崎五郎の小学校の卒業アルバムの写真とか卒業文集とかツイッターアカウントの書き込みとか、ほとんど閲覧もなかったヤバい個人ブログとかがテレビのワイドショーで流される。 


「土屋さん、このムルムクスというのは一体なんなんでしょうか?」

「え~、ゴエティアというぅ~、十七世紀頃の本があるんですけれどもぉ~、え~、これはぁ~、あ~、いわゆる魔術書~、でしてぇ~」

「魔術書ですか」

「え~、そうですねぇ~、ゴエティアは~ですね~、主にぃ、悪魔の性質ですとかぁ~、使役する方法などがぁ~、書かれているんですけれどもぉ~、え~、その中にぃ~ですねぇ~、ムルムルという悪魔がぁ、いましてですね~」

「ムルムルですか。ちょっとかわいらしい感じの名前ですね」

「え~、ムルムルは~ですね~、ムルムクスと表記されたりぃ~、呼ばれたりすることもあるんですけれどもぉ~」

「では、この男子生徒の言うムルムクスというのは、そのムルムルのことなんでしょうか?」

「え~、ですけどぉ~、どうも~そのぉ~、この男子生徒のぉ~ブログの文章などを見る限りぃ~、彼の言うムルムクスはぁ~ゴエティアに書かれているムルムルの特徴というのはぁ、備えていないようですのでぇ、おそらく~~は~~、名前が同じだけでぇ~、この男子生徒が独自に創作したぁ~、え~、オリジナルの神ぃ~、みたいなもの~~、でしょうかねぇ~~」


 コメンテーターのおじさんと、滑舌がめちゃくちゃ悪いなんらかの専門家らしきおじさんのふたりが、そんなやり取りをしているのを見るともなしに眺めながら、わたしはまた家のリビングのソファーで膝を抱えて座っていて、部屋の隅ではキミヤが床に直接座って、なにやらスマートフォンの画面をフリックしている。


 夏休みに入って以降のこの二日間、昼過ぎになるとキミヤがわたしの家に遊びにくるのだけれど、かといってお互いにあまり喋るわけでもなくて、わたしはソファーに座ってテレビを見てたり少女漫画を読んでいたりするし、キミヤも部屋の隅に座って自分のスマートフォンを触ってたり、わたしと一緒になって黙ってテレビを見ていたり、たまにわたしがローテーブルの上に積んでいる少女漫画にも手を出してみたりで、各々が勝手に過ごしている。


 キミヤとふたりだけで同じ空間にいるというのが小学校の低学年以来のことだったから、最初はなんとなく気まずい雰囲気もあったけれど、丸一日も一緒にいるとだんだん慣れてきて、あまりなにも思わなくなってくる。そういえば昔もこんな感じだったかな? って、思い出してくる。なんであれ誰かが一緒にいてくれるというのはほんの少し心細くないから、わたしは次の日も訪ねてくるキミヤをリビングに通す。キミヤは夕方くらいまでわたしの家で勝手に過ごして勝手に帰る。


 テレビでは藤崎五郎が警察に拘束された後、留置所で死んだことについて、警察の対応に不備はなかったのかみたいな方向に話が進んでいる。たぶん藤崎五郎は遠藤正孝にめちゃくちゃに殴りまわされた時に頭の内側を損傷していて、それが原因で死んだのだろうけれど、なにぶん警察の留置所で夜の間に死んでしまったものだから、適切な治療をしなかったせいで死んだってことになると、それを見落とした警察の責任みたいなのが発生するっぽくて謎の力で公式には「なんか知らんけど勝手に死んだ」ってことになってしまうし、必然的に遠藤正孝が藤崎五郎をめちゃくちゃに殴りまわしたのも、それじたいが無かったことになって遠藤正孝は誰にも怒られない。


「ムルムクス、なんかわりと定着しちゃったね」と、わたしがぽつりと呟くと、キミヤはスマホに目を落としたまま「みんながなんとなくアレって思っているところに、うまいことハマっちゃったんだろうな」と答える。


 ムルムクスというのはテレビのワイドショーがほじくり返した藤崎五郎の誰も見てないヤバい個人ブログ(ヤバい)に書かれていた語で、わたしもちょっと見てみたけれど、ヤバい個人ブログは本当にヤバくて普通に読んでも意味はあまりよく分からない。


>ひやかしは、やめてください、、。

>IPアドレスは取得、! していますのでね。

>ムルムクスが過去に非公開のメモ、のせいであとの展開がある程度わかるんです。

>ムルムクスらしからぬ失態ですが、焦っているのでしょう。

>常に善と悪の対決があるわけ、ではないですのでね、、。

>悪役が図々しくも善を名乗るから、ムルムクスでは雑魚の僕すら倒せないのでね。

>今度はこちらから攻撃します、! のでね。


 日本語で書かれていて、読めはするんだけれど意味は全然分からないというのが本当にヤバくて読んでいるとだんだん頭が痛くなってくるのだけれど、頻出するムルムクスという語だけはなんとなく印象に残るし、文脈的に、たぶんそれは神様とか悪魔とかのなにか超常的な存在であるらしいということだけは分かる。


 で、頭が痛くなってしまったわたしは原典にあたるのを諦めて、がんばって藤崎五郎のブログを解読してくれた誰かの要約をネットで読む。


 どうやら藤崎五郎の理解では、この一連の不審死を引き起こしていたのはムルムクスという神様(ないし悪魔)で、藤崎五郎はそのムルムクスの声を聞くことができて「次の木曜日に死ぬのはお前だ」と言われて、でもムルムクスは誰かが死ぬのなら別にそれは藤崎五郎じゃなくてもいいみたいな、あんまりこだわりのないタイプの神様だったらしくて、藤崎五郎に「木曜日までにお前が他の誰かを殺せたら、まあお前の命は助けてやるよ?」みたいな話になったみたいで、それで藤崎五郎は仕方なく修了式の日に改造クロスボウを携えて体育館を襲撃してきたのだ。


 少なくとも、藤崎五郎の中ではそういう物語になっていたらしい。


 藤崎五郎も百瀬琢磨と同じように「次に死ぬのは自分かもしれない」という恐怖心と緊張感で精神が疲弊して頭がおかしくなってしまっただけなのだろうけれど、百瀬琢磨みたいにただ自分が死ぬだけならまだしも「だから別のやつを殺す!!!!」ってなるのは本当に迷惑だしやめてほしいと思う。相対的に、百瀬琢磨はわりといいやつだったのかもしれない。


 死んでしまえば、大抵の人は奥行きのない、コンパクトで平板な「いい人」になってしまうのに、藤崎五郎の影響は、まだわたしたちの現実に作用していて、死んでなお迷惑なやつだった。


 死んだあとまで迷惑な藤崎五郎が残した現世への影響のひとつが、ムルムクスだ。藤崎五郎の命名で、いま、わたしたちを苦しめている邪悪な「なにか」は、ムルムクスと呼ばれるようになった。


 木曜日に謎に心不全を引き起こし、佐々木葉子と園田友加里と百瀬琢磨を殺し、西山香織を生き返らせた加藤修をクチャクチャにして殺して、リヒトとキミヤとわたしに幸田義男を蘇生されてしまった腹いせに頭のおかしい通り魔にリオンを殺させ、藤崎五郎の頭をおかしくしてクロスボウで学校を襲撃させた「なにか」。


 そういう「なにか」が存在しているんじゃないかっていうことは、もうわたしたちのほとんど全員が疑いなく信じてしまっていて、でも、その「なにか」にはまだ名前がなくて、その時々で佐々木葉子の呪いだったり、ノセボ効果だったり、なにか言い表しようのない「悪い流れ」のようなものだったりしたのだけれど、やっぱり、人と人がなんらかのコミュニケーションを取ろうと思ったときに、そういうお互いが共通して認識している「なにか」には名前がないと不便なところがあって、それでその「なにか」は暫定的に「藤崎五郎がムルムクスと呼んでいたアレ」とか呼ばれていたのだけれど、ほどなくして、それはただ単純に「ムルムクス」と呼ばれるようになる。


 別に藤崎五郎のネーミングセンスがとびきり優れていたとかそういうことでもなく、ただたんに、その言い表しようのない「なにか」を指し示すのに便利だからという理由でムルムクスという語が採用されただけのはずなのに、やっぱり人間の認識は語に引っ張られてしまうから、藤崎五郎が神の名前としてつけたムルムクスという語で、その「なにか」を指し示しているうちに、ただの「ちょっと嫌な感じのアレ」「悪い流れ」程度のものに過ぎなかったはずのその「なにか」がいつの間にか「ムルムクス」という邪悪な神になってしまっている。わたしたちはムルムクスを、そういったものとして認識してしまっている。


 わたしたちの認識が、言葉の運用が、人造の神を一柱、新たに作り上げてしまう。


 とはいえ、藤崎五郎の襲撃以降、学校は夏休みに入ってしまって、特にわたしは朝夕の散歩兼買い出し以外にはほとんど家から出ずにエアコンの効いたリビングに籠ってテレビを見たり漫画を読んだりするだけの怠惰な暮らしを満喫しているし、自分から積極的に情報収集をしたりもしないから、そういう周辺状況の推移には鈍感で、そういった情報はだいたい全部、リビングの隅にジッと地蔵みたいに座っているキミヤから聞いたものだ。


 でも、キミヤだって昼から夕方まではわたしの家のリビングの隅にジッと地蔵みたいに座っているわけで、じゃあどこでそんな話題があって、どこでその「なにか」はムルムクスと呼ばれるようになってきているのか? と、訊いてみたら、キミヤから「学校裏サイト」という語が出てきて、わたしは危うく飲みかけていたカルピスをこぼしそうになった。


「学校裏サイト?」

「うーん、学校裏掲示板?」


 どっちにしても、似たようなものだと思った。

 かつて、インターネット上には学校裏サイトといったものが存在していて、陰湿ないじめの温床になったりとかで社会問題化したこともある、くらいのことは、わたしも知識としては知っていたけれど(なにしろ、学校でそういった授業があったくらいだ)、これだけツイッターやLINEやインスタグラムなんかのSNSが全盛の時代に、学校裏サイトなんていう歴史カテゴリーに属するような言葉を聞くことになるなんて思ってなくて、わたしはついつい笑ってしまったのだ。


 そうか、キミヤは部屋の隅でなにをそんな熱心にスマホぽちぽちしているのかと思ったら、学校裏サイトを見ていたのか。


 でも、わたしのそんな反応とは裏腹にキミヤのほうはいたってシリアスで「そろそろ、笑いごとでもなさそうなんだよな」と言っていて、それでわたしも「ふ~ん、なんだろ?」くらいのノリで、その噂の学校裏サイトというのを覗いてみた。


 なにか、ヤバい感じに煮詰まっていた。


 ムルムクスという神だか悪魔だか、なにかそういう超常的な存在がいるのはもう当然の前提になっていて、主なトピックはそいつはどこから来たのかとか、なぜいまこの現象は起こっているのか、どうすれば回避できるのか、みたいな話なのだけれど、もちろん、警察とかが遺体を解剖したり現場を捜査したりしても原因が分からないのだから、匿名の中学生が何十人もインターネット上で集まって喧々諤々したところでまともな正解に辿り着いたりすることはなくて、ただ憶測とか妄想を連ねているだけだし、匿名の複数人が憶測と妄想を連ねたりすると、当然ロクなことにならない。



>佐々木とか西園はまあ死んでも誰もそんなに困らないけど、吾妻さんが死んだのは可哀想。

>幸田の代わりに吾妻さんが死んだんじゃ辻褄合わないよな。

>あれミスコーが幸田を助けて代わりに死んでれば一番問題なかったんじゃね。

>なんだかんだ、加藤は偉かったよな。


 わたしだって、思わなかったわけじゃない。

 幸田の命が助かって、その代わりにリオンが殺されてしまったのだとしたら、そんなの全然、割りに合わないって、そう考えたことが全くなかったわけじゃない。


 吾妻理音は特別だったのだ。


 超越的に綺麗な顔をしていて、時間とか空間とか、あと人間とクジラの関係性についてとか、そういう哲学的な命題にも明確な問いと答えを持っている頭の良い子で、でも、フリスビーに熱中できるような無邪気さも併せ持っていて。


 本当に、天使みたいで。


 幸田義男なんて、わたしもあんまりよくは知らないけれど、でもたぶん、普通にそのへんのただの中学二年の男子生徒だし、リオンの命の価値と比べてみれば、どんな人間のだって相対的には大したものではないのだ。


 どんな人間も、リオンの代わりになんてなれない。リオンは唯一無二の存在だった。


 でも、そんな風に人と人の命の価値を比べるなんてことがまず間違えているし、そもそも、本当に西山香織の命を助けた代わりに加藤修が死んだのか、幸田義男の命を助けた代わりにリオンは殺されたのか、そんなことは分からない。


 たったの二件、そんな事例が続いてしまったせいで、わたしたちはその二件の事例を関連付けて、そんな風に考えてしまっているだけのことで、普通に考えれば本来、西山香織の蘇生と加藤修の交通事故の間にも、幸田義男の蘇生とリオンが殺された事件の間にも、因果関係なんてものは存在しないはずだ。


 だから、そんな風に考えてしまうことは、根本的に間違えているのだ。たぶん。


 だけど、学校裏サイト(わらう)に書き込んでいる子たちは、そういう冷静さを失っていて、たぶん、そういうサイトを見て、書きこんでいるうちに少しずつ価値観がずれていって自家中毒を起こして、自分たちがおかしくなってきていることにも気が付かないままで、どんどん的外れな憶測と妄想を積み重ねて、邪悪な神としてのムルムクスをどんどん大きく育てていってしまっている。


 名前が、空の箱が、雑多な概念をどんどん引き寄せて、吸収して、成長していく。


>ムルムクスに選ばれたら事前に分かるのか?

>藤崎はムルムクスの声を聞いたって言ってたけど。

>それは藤崎の頭がおかしかっただけじゃないの? 糖質でしょ。

>でも、藤崎は他の誰かを殺せなかったから、ムルムクスが言ったとおりに死んじゃったじゃん。

>あれは遠藤がボコボコに殴ったからだろ。外傷性のくも膜下出血らしい。

>それもムルムクスの采配なんだろ。いずれにせよ誰かは死ぬんだ。

>選ばれちゃったら、他の誰かを殺さないと自分が死ぬっていうのは分かったけど、選ばれたかどうかっていうのはどうやったら分かるんだ?

>西山や幸田は別になにも言ってなかったから、選ばれたからといって、全員がムルムクスの声を聞けるってわけじゃないんだろ。

>ていうか、今のところ藤崎しか声を聞いたやつなんかいないし、やっぱ藤崎の頭がおかしかっただけじゃないの?


 そんな風にして、藤崎五郎が勝手な妄想で作り上げただけのはずの邪悪な神ムルムクスが、どんどん具体性を帯びていく。わたしの脳裏に、リヒトの頭のうしろで渦を巻いていたあの黒い影のことがよぎる。


 あいつは今きっと、ものすごく歓んでいる。クルクルと激しく渦を巻いている。


>もう、木曜日に誰かが死ぬのは避けられないみたいだから仕方がないとして、せめて、誰が死ぬのかはコントロールすべきだと思う。ムルムクスのランダムな選択に任せていたら損失が大きい。

>コントロールってどうやって?

>藤崎が言ってただろ? ムルムクスは誰かが死ぬなら別にそれが誰であろうと構わないんだ。だから、誰が死ぬのかをムルムクスに決めさせるんじゃなくて、自分たちで決める。

>決めてどうするんだよ。俺たちが決めた通りにムルムクスが動いてくれるかなんて、分からないだろ。



>別に誰がムルムクスに選ばれたんだとしても、俺たちがそれを知る必要はない。ムルムクスが誰かを殺す前に、誰かひとりが死ねばそれでムルムクスは満足する。



  匿名の中学生が何十人もインターネット上で集まって喧々諤々したところでまともな正解に辿り着いたりすることはなくて、当然のように最悪の結論に至る。



>なんだよそれ。自分たちで誰かを殺すってこと?

>殺すとまでは言わないけど、でも、誰が一番死んでもいいやつなのかっていうのは決めておいたほうがいいかもしれない。


 いいわけがない。死んでもいいやつなんかどこにもいないし、そんなのに一番も二番もない。


>嶋中じゃね。

>嶋中優子でしょ。

>もともと佐々木→園田の流れできてるんだから、元の筋に戻すなら嶋中だな。

>嶋中ってどんな?

>さあ、よく知らないけど。まあ、佐々木とか園田みたいなあんまり目立たないタイプ。


 そんないい加減な成り行きで、なんとなく次に死ぬべきなのは嶋中優子だ、みたいな流れになっている。わたしはものすごく腹が立っているのに、なぜかリロードする手を止められなくて、どんどん積み上がっていく無責任なレスを眺めてはひとりでどんどん腹を立てている。


 でも、自分でそこに書き込んだりはしない。ただ眺めて、腹を立てている。


「むっちゃん、あんまりそういうのも見過ぎるのは良くない」と、キミヤがわたしの手からスマホを抜き取る。わたしは「キミヤが言い出したんじゃない」と抗議して、でも、キミヤがスマホ取り上げてくれて、なんとなく安心してしまっている。


 そうだ。どうせ見ているだけしかできないのなら、あんまりこういうのを見過ぎるのも良くない。悪いように考えることが、また次の悪いことを引き寄せてしまうかもしれない。


 どうせ学校裏サイトに匿名で好き勝手に書き込んでいるような連中なんか、実際に自分でなにか行動するような積極性なんて持ち合わせてはいないのだ。ネクラで陰湿な連中が集まって、匿名で好き勝手に言っているだけなのだ。



 そんな風に、わたしは自分で自分を納得させるけれども、でもその認識もどうやら甘かったみたいで、いきなり直接的で物理的な攻撃があったりはしないけれど、学校裏サイトの匿名の連中は、嶋中優子への地味で陰湿な攻撃を始める。



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