VII; The Chariot



<逆位置: 失敗する 先走り 感情の優先>



「さて、むっちゃんもいることだし、丁度いい機会だ。ここで少し、状況を整理してみよう」


 そう言って、リヒトはベッドからスルリと立ち上がった。リヒトの頭の後ろの曖昧な黒い渦も、付き従うように一緒になって動く。そいつはなにもない虚空を音もなくスルスルと移動する。


「まず、一連の出来事がただの偶然に過ぎないという可能性は、いまは除外しておく。ただの偶然なら、どっちみち僕たちが取れる対応策というのはないし、考えても仕方がない。だから、なにか確証があるわけではないけれど、ひとまずはこれは何者かによる攻撃なのだと仮定する」


 リヒトがまるでプレゼンテーションでもするかのように朗々とそう説明すると、リヒトの頭の後ろの黒い渦も同意するかのようにクルクルと回る。


「毎週木曜日に、僕たちの学校の中学二年生の中から、誰かが死ぬ。これが基本のルールだ。誰がどういう基準で選ばれているのかというのは、まだよく分からない。これに選ばれてしまうと、心不全を起こして死んでしまう。眠るみたいに、ただ命の火が消えてしまうように、スッと死ぬ」


 そいつは「そうだそうだ」と言っている。リヒトがこの一連の不審死について、そういう風に考えていることが嬉しいのだ。リヒトが自分の存在を仮定してくれていることに歓んでいる。つまり、そうやって考えてしまうこと、そのこと自体が間違いなのだとわたしは思う。リヒトの説明は続く。


「どんな超常的な力があれば、意図的に、なんの痕跡も証拠も残すことなく、誰かに心不全を起こさせるなんてことができるのかは分からないけれど、ともかく、そいつにはそれができる。けれど、どんな超常的な力で引き起こされているのであれ、それは飽くまで心不全だから、AEDなんかの通常の蘇生措置が有効だということが、西山と幸田のケースで明らかになった。謎の突然死にも、対抗策がまったくないわけじゃない」


 リヒトの考えを嘲笑うかのように、黒い渦がまたクルクルと勢いよく回る。そいつはリヒトがああでもない、こうでもないと考えを巡らせること、それ自体を嘲っている。


 怖い。なにか意味の分からない、現実に存在するはずのないものが、この狭い部屋の中に、わたしと同じ空間にいて、それはいま、リヒトに憑りついている。わたしにはそれが見えている。そいつが直接わたしになにかをしてきているわけじゃないけれど、意味の分からないものがそこにいるという、そのこと自体がわたしにはとてつもなく怖い。


 自分が確信していた、確かだったはずのこの世界というものが、ありのままに認識していたはずの現実というものが、その本来確固としているべき足場がサラサラと崩れ落ちていくような感じがして、言いようのない焦燥感に駆られる。


 暖かさとか、陽射しの柔らかさとか、風の気持ちよさとか、わたしの呼吸とか心臓の音。そういう、本当のこと。リアルに感じられる事実。実在しているもの。そういうのが、つまり現実だったはずじゃなかっただろうか。


 突然死も交通事故も現実に起こりうるし、頭のおかしい通り魔もこの世界には存在しうるのだろうけれど、でもそんな、虚空に浮かぶ意味の分からない黒い渦みたいなものは現実に存在するはずがない。そういうのは、現実には、存在していてはいけないはずのものだ。



  わたしはいま、本当に現実を見ているのだろうか?



「リヒト……後ろ……」と、わたしはなんとかそれだけを絞り出すように言う。


「後ろ?」と、怪訝そうな表情を見せて、リヒトが振り返る。リヒトが後ろを振り返ると、リヒトの頭の後ろの黒い渦はその動きに正確に連動して、ヒュンと飛ぶように動く。光源が動けば影も一瞬にして動くように、ちょうどリヒトの視界に入らないところにサッと移動する。リヒトは、自分の頭の後ろに憑りついている黒い渦の存在に、気が付いていない。


「後ろがどうしたんだ?」と、リヒトは首を傾げ、「まあいいか」と、勝手に納得して、話を進める。リヒトがそうやって勝手に納得して話を進めてしまうところも、なにかがおかしいと思う。リヒトは、こんな子だっただろうか? 疲れのせいだとは思うけれど、目つきがなんだかおかしいし、ずいぶんと髪型が乱れているせいもあって、まるでまるっきりの別人のようにも見える。きっと、眠ってもいないのだろう。精神的にも肉体的にも平常じゃない状態で、そんな風にいろいろと考え続けてもロクなことにならないのは目に見えている。


 不具合があればとにかく停止するようにできている機械とは違って、混乱したままでも行動することはできてしまうのが人間の良くないところで、本来は、混乱しているときには何も考えるべきではないし、どんな行動も決断もするべきではないのだ。混乱したままに行動すれば、それは当然、混乱したものになってしまう。事態をより悪化させるだけの結果に終わってしまう。


 不具合があるなら、とにかく停止するべきなのだ。それが安全性というものだ。いま、リヒトがするべきなのは、そうやってアレコレと考えることじゃなくて、ちゃんと休息を取ることだと思う。


「さて、木曜日の突然死に対してAEDが有効なのは分かったけれど、そいつはどうやら、それに対して報復をしてくるらしい。西山を蘇生した加藤は、トラックに引きずられて頭をアスファルトに擦り付けられて、鑢をかけられたみたいに頭がちょっと平らかになって死んでしまった。ただ眠るようにスッと死んでしまう木曜日の突然死とは違って、その死に様は壮絶だ。最初は、見せしめのためかと思ったんだ。下手に手出しをすると、こんなひどい目に遭うんだぞというのを知らしめるために、そいつはわざわざ残酷な方法で殺しているのかなって」


 でも、たぶんそうじゃないんだよなと、リヒトは呟いて顎に手を当てる。頭の後ろではまだ黒い渦がクルクルと回っている。


 たぶん、あれもわたしの見間違いか勘違いなのだと思う。わたしだって、リオンの死にショックを受けていて、とても平常通りの心理状態とは言えない。夢でリオンの声を聞いてしまうくらいには疲れている。きっと、アレはそういうわたしの精神的な疲弊が見せている幻影か幻覚のようなものなのだろう。わたしはそう思おうとする。


 わたしたちはお互いに、心身ともに疲れていて、休息が必要なのだ。


「木曜日の突然死をもたらすそいつは、間違いなくなにか超常的な力を持ってはいる。けれど、おそらく万能ではない。加藤を殺したいだけなら、加藤にも心不全を起こしてやればいいだけなのに、そいつはトラックによる交通事故という手段を使ってきた。意図してそういう手段を選んだのではなく、そうせざるを得なかったんだと仮定してみる。そいつは未知の方法で人を殺せる超常的な存在だけれど、いつでもどこでも、誰が相手でも、自由に殺せるというわけじゃなく、心不全を起こせるのは木曜日に一回だけなんだ。だから、それを邪魔された場合の報復は、なんらかの現実に起こり得るアクシデントという形態を借りることになる」


 つまり、それはあらゆるアクシデントに対して徹底的に警戒していれば、避けることができるはずなんだと言いながら、リヒトは自分自身を納得させるかのように、うんうんと頷く。


「事実、幸田を蘇生させた僕とキミヤとむっちゃんの三人は、あらゆるアクシデントを徹底的に避けて安全な自宅から一歩も外に出なかったから、どんな事故にも遭わなかっただろう? それでも、いきなり上から隕石が落ちてきたりしたらさすがに避けられなかっただろうけれど、それはなかった。そのタイミングで地球に飛来している隕石なんかなかったんだろう。いくらそいつでも、虚空から隕石を呼び出すことはできない。トラックを突っ込ませるためには近くにタイヤがバーストしそうな整備の行き届いていないトラックが走っている必要があるし、誰かの頭上に隕石を落とすためには地球に隕石が飛来していなければならない。本当に絶対に起こり得ないようなことは引き起こすことができないんだ」


 そいつはただ、物事の因果にほんの少し介入ができるだけに過ぎない。起こるべき物事のタイミングを少しズラしたり、人の脳裏に語りかけて悪意や殺意を煽るようなコスい真似しかできないんだ。仮に神や悪魔の類だったとしても、きっとたいしたやつじゃない。


 リヒトがそう結論づけると、リヒトの頭の後ろのそいつはクルクルと回りながらすこし形を変えて、広がったり縮まったりしてみせる。そいつは面白がっている。リヒトに侮られても、気にもしていない。なにしろ、リヒトはそいつが今まさに自分の頭の真後ろでクルクルと渦を巻いていることにすら気が付いていないのだから。たいしたやつじゃないやつに、まんまと背後をとられてしまっているのだから。


「どれだけ周囲の操作可能な因果を探ってみても、僕にもキミヤにもむっちゃんにも手出しができなかったそいつは、だから、仕方なくリオンを狙った。リオンは僕の妹だというだけで、幸田の件の報復をする相手としては因果が乏しいにも関わらずだ。しかも、近くに存在していた頭のおかしい通り魔という形態を使って。他の選択肢を奪われたがために苦し紛れに使ったそれは、凄まじく不自然なものになってしまった」


 警察の捜査によると、リオンはこの家の玄関先から連れ去られてしまったらしい。自宅にいるところを普通にインターホンを押して呼び出して、リオンが玄関の戸を開けて顔を出したところで拉致して車かなにかでそのまま連れ去っていったらしい。そのインターホンの音は二階の自室にいたリヒトも聞いていたけれど、それ以外には特に争ったりするような不審な物音などはなかったらしい。つまり、リオンが玄関から出てきたところで有無を言わさず一瞬で拉致していったようなのだ。


「ひどく手際がいい」と、リヒトが言う。

「ただの強姦殺人目的にしては、手口が異常なんだよ。普通は、そういう連中は人気のない通りをひとりで歩いている女の子とか、そういう狙いやすいところを狙う。わざわざ警戒して自宅に閉じこもっている子をインターホンで呼び出してまで拉致したりはしない。物事の道理が通っていない。話の筋がめちゃくちゃだ。これじゃまるっきり、物語として整合していない」


 加藤修はたまたまコンビニまで出かけていって、たまたまそこを走っていたトラックのタイヤが劣化していて、パンクして、そのトラックに撥ねられて引き摺られてアスファルトに擦り付けられて頭がちょっと平らかになって死んでしまった。それくらいの偶然ならまだ、たまたま起こり得そうなことで、そこまで無茶な話でもない。けれど、自宅にいたら頭のおかしい通り魔がインターホンで呼び出してきて、玄関を開けたところを実に洗練された手際で一瞬にして拉致された上に強姦されて殺されて農道の脇に捨てられてしまうなんていうのは、どう考えても現実には起こり得そうにない。


「相当イライラしていたんだろうな。二週続けて突然死を阻止された上に、報復しようにも実際に蘇生に関わった人間は全員、防御が堅くて手を出せない。それでそいつは、相当な無茶をした」


 本来ならそいつは、誰にも見えないところでコソコソと因果をいじくってバレないように人を不幸に陥れて、その様子を陰から伺ってほくそ笑んでいるような、どうしようもない根性ナシのネクラ野郎だ。でも、イライラして勢いで領分を越えて、 あまりにも不自然で、普通では絶対に起こりそうにもないこと引きを起こしてしまった。


 そのせいで、そいつは僕に気付かれてしまった。


「そいつは確かに存在していて、僕たちを貶め、苛み、苦しむ様を見て喜んでいる。僕はもう、そのことを確信している」


 リヒトがそう言うと、リヒトの頭の後ろのそいつは、歓喜にふるえるかのようにグルグルと、いっそう強く渦を巻いて回る。そいつはいま、笑っている。声をあげて、手を叩いて大喜びしている。


「ダメ……」と、わたしはなんとか声に出す。


 多くの人がそのように認識すれば、それは現実になる。


 リヒトの頭の後ろのそいつは、リヒトに憑りついているんじゃなくて、リヒトの頭の後ろで生まれようとしているところなのだ。そういう、なんらかの悪意を持った超常的な存在がいるのかもしれないという、いろんな人の曖昧な疑念から生まれた、未だ名前も形も持たない虚ろな影に過ぎないそいつは、リヒトに存在を確信されることで、今まさに現実に顕現しようとしているところなのだ。


 あいつは、生まれ出でることのできる歓びで、あんなにもうれしそうにグルグルと身をくねらせているのだ。


「リヒト、ダメだよそんな風に考えちゃ」


 わたしはリヒトに歩み寄って、手を伸ばし、その肩に触れようとする。


「リヒトは……いま疲れて、混乱してるんだよ。たぶん、そんな時に、そんな風にアレコレと考えてしまうべきじゃないんだよ。リヒトにいま必要なのは、身体を休めることだよ」


 リヒトは、たったひとりの双子の妹を失ったばっかりで、それはとても悲しいことのはずで、リヒトは今とても悲しいはずなのに、本当は泣きたいはずなのに、それを怒りで上書きして押し隠してしまっている。怒りをエンジンにして前に進むことで、倒れそうな身体を無理矢理に奮い立たせている。けれど、それはやっぱり歪なことで、ますます心と身体を痛めてしまう良くないことなのだ。


 悲しいときにちゃんと悲しんでおかないと、泣きたいときにちゃんと泣いておかないと、無理矢理にかけた力は心を歪めてしまって、取り返しのつかないことになってしまう気がする。


「休んでる場合じゃない。休んでる場合じゃないだろ、むっちゃん。今はまだ、悲しんでいる場合じゃない。リオンは死んでしまった。むっちゃんは聞いたか? 僕は自分の目で見たから知っている」


 農道の脇に打ち捨てられていたリオンの死体を見つけたのはリヒトで、その場所はわたしとキミヤがパトカーに追い詰められて捕まったところから、ほんの数百メートルしか離れていなくて、警官たちがわたしとキミヤを追いかけてばかりじゃなくて、もう少し周囲を警戒していたら、もっと早くにリオンを見つけられたのかもしれなかった。


 どうやら、その時にはリオンは既に殺されてしまっていたようだから、リオンの命を助けることはどっちみちできなかったのかもしれないけれど、でも警察が先にリオンの死体を見つけてくれていれば、リヒトがリオンの死体を見つけてしまうという最悪の事態だけは避けられていたかもしれなかったのだ。


 そう、たぶんそれは、最悪の事態だった。


 リヒトはその時の様子を、淀みなくすらすらと説明する。たぶん、もう何度もそのシーンを思い出し、思い返し、頭の中で再生したのだろう。


 リオンが寝巻きにしていたTシャツは泥で汚れていて、激しく争った跡があり、ハーフパンツは近くに投げ捨てられていたけれど、下着は持ち去られたのか見当たらなかった。仰向けの遺体の首には黒いビニールテープが巻かれていて、顔は激しく殴られ腫れあがり原型をとどめないほどに変形してしまっていて、極めつけに、口の中には人糞が押し込まれていた。犯人が最後に、おまけとばかりにリオンの口の中に糞をして去っていったらしい。直接の死因は窒息死で、仰向けで鼻血を出しているところに口を塞がれたために窒息した可能性が高いそうだ。つまり、犯人がリオンの口に糞をした時点ではまだリオンは生きていて、リオンは最期に口に糞を押し込まれるのを感じながら死んだのだろうと。


「いったい、どんな業を背負ったらそんな死にかたをする羽目になるんだろうなぁ……」と、呟いて、リヒトは掌で顔を覆う。


「僕が……幸田を蘇生したりしたからか……? それで、リオンがあんな目に遭わなきゃならなかったっていうのか……? こんなことなら、幸田なんかそのまま死なせておけばよかったんだ。本当のところ、別に僕は幸田のことなんか全然どうでもよかったんだから」


 ダメだ。そんな風に考えるとよくない。リヒトがどんどんよくない方向にむかっていることは分かるのに、どんな言葉をかけてあげればいいのか、どうすれば修正可能なのか、わたしには皆目見当もつかない。予想はできているのに、想定した通りにどんどん悪くなっていく事態を、ただ見ていることしかできない。


「頭のおかしい通り魔にさらわれて、暗闇でボコボコに殴られて、怖くて、そのうえ最後に口の中に糞を押し込まれて、それで窒息して死んでいくっていうのは、どういう気持ちになるものなのかなぁ? 悲しいか? それは悲しいことなのか? 僕はいま、悲しんでいる場合なのか?」


 違うだろ? と、リヒトがわたしに訊いてくる。

 リヒトが、わたしに言葉を求めている。

 わたしは今、リヒトになんて言ってあげるべきなのだろう?


「リオンはそんなこと、望んでないよ」


 わたしはつい、そんなことを言ってしまう。

 わたしの部屋にやってきたリオンは――あれはもちろん、ただのわたしが見た夢に過ぎなくて、きっと、わたしの深層心理がリオンの姿をとって現れただけのことだったのだろうけれど――リヒトのことを気にかけてほしいと言ったのだ。わたしは、リオンにお願いされたのだ。


「休もう、リヒト。いまはとりあえず、そういうのはいったん脇において、眠ろうよ。ちゃんと自分のベッドで安心して眠らないと、カッカとしたエキサイトした人間になっちゃうよ」


「むっちゃんがリオンの言葉で喋るなよ」

 そう言ったリヒトの言葉の、あまりにも冷たくて硬い響きがわたしを刺す。リヒトの奥に続くドアが、音もなくピタリと閉じてしまったのが、はっきりと分かる。


「むっちゃんにリオンのなにが分かるっていうんだよ。僕は双子の兄なんだぞ。この世界の誰よりも深くリオンのことを理解しているに決まっているだろう。リオンの真似事をしようとするのはやめろよ」


 帰ってくれ。

 リヒトにそう言われてしまう前に、わたしは自分が致命的に失敗してしまったことに気が付いている。帰れと言われて、大人しく引き下がることしかできない。




 リヒトの頭のうしろで渦を巻いていた、まだ名前もない虚ろな影は、後にムルムクスと呼ばれるようになる。あれにムルムクスという名前をつけたのは藤崎五郎ふじさき ごろうで、藤崎五郎は七月二十日の木曜日、一学期の修了式の日に改造クロスボウを携えて学校を襲撃してくる。


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