魔法少女ソーシエール

すっちー

序章

『計画』

「いったいどうすればいいんだ………」

僕は現在の状況を把握できずにいた。………いや、正しく言えば、把握したくなかった。それほどにこの問題は僕の計画を破綻させていたのだ。しかし考えが甘かったな。これからはもっと緻密な計画を立てるとしよう。さて、今は目の前の問題に取り掛からなくてはいけない。どうするか………………



◇ ◆ ◇ ◆ ◇



計画を立てるにはそれ相応の時間がかかるものだ。


1.基本となる目標を定め、そこまでの過程と順序を決める。


2.その過程で失敗した場合の解決策を含めて、考えられる限りの様々な成功方法を導き出す。


3.この成功方法に沿って具体的な行動や周りの環境、自分と相手の性格、精神状態などを考慮しながら成功する確率をそれぞれ算出する。


4.その中から1番高い方法を選択し実行に移す。


これを短い期間で定期的に繰り返すことにより円滑に進めることができるのだ。また『知識』と『情報』はあるに越したことはない。知識は成功方法の選択肢を広げる手段として、情報はその知識が正しいという裏付けとして必要なのだ。だが、もちろん算出できない不確定要素や誤算もあるだろう。これだけはどうしても回避は出来ない。そのため『瞬間的な問題解決能力』が必要不可欠になってくる。まず、問題解決能力を養うために…………はぁ……こんなくだらないことを考えている場合ではないというのに何をやってるんだ僕は…………待て、そうか、その手がある。

「ソーシエール……面白いな、計画を立てようじゃないか」

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