《1》




 むかしむかし いや もしかしたら ついさいきんのことかもしれませんが、

 とても なかのいい ねこのおやこがいました。


 おかあさんは シビィ むすめは メリィ という なまえでした。


 ふたりは たったふたりだけで せかいじゅうを たびしていました。



 いろんなところへ いきました。


 たいようが てりつける どこまでも あおい うみ、

 てっぺんが みえないほど せのたかい きが おいしげる もり、

 どこまでもしろい つめたいゆきで そめられた ぎんいろの まち、

 コンクリートで かためられた いつまでも ひかりのきえない とかい、


 かぞえきれないほど いろいろなばしょへ いきました。


 きけんなところへも なんどもおとずれました。


 しかし、そのたびに ふたりで きょりょくをして 

 ピンチを のりこえてきました。





 ふたりでなら どこまでもいけると しんじていたのです。

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