もし1話で手を止めた人がいるのなら、それは不幸だ。この話は2話からいきなり広がりを見せる。ハッタリだと思うなら読んでみるがいいさ、1話からじゃないくてもいい、2話からでも、数分後殆どの人間が1話目へ行くだろう。本気でこの作品を読むためにアニメやマンガと言うよりはドラマや映画の部類に入る。DEATHNOTEが好きな人は必ず読むことをオススメする。
現代サスペンスものには現実感や、具体性が重要だと思うのですが、本作品はそれらが、非常に緻密かつ丁寧に表現されていると思います。 そのため、違和感が全くなく、いかにもあり得そう、という緊迫感にも似た震えすら覚えてしまいました。 ストーリー展開も、淀みなく流れていて、必要な場面だけが冷徹な意図により抽出されている、ということがよく伝わってきます。テンポの良いシーンの移り変わりなども、それの一因となっていて、全体的に、飽きさせないようにするためのテクニックが素晴らしいと思います。