人間万事塞翁が馬も歩けば棒に当たって三千里

人間万事塞翁が馬も歩けば棒に当たって三千里

　行く道を忘れれば、来た道も忘れる。

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「人間、えっと、ほら、なんだっけ。諺の、あれ」

「思い出せないの？」

「人間万事大体が何とかなる、だっけ？」

「当たってはいないけど、遠くもないのかな？」

「もうね、ここまで来てるんだよ。でもダメ、このまま胃の方に戻っていきそう」

「牛かよ」

「違うよ、馬、そう、確か馬が入ってるんだ。人間、馬、えっと……」

「助け舟を出そうか？」

「絶対ダメ、そんなことするなら馬に蹴られて死んじゃえばいいんだ」

「恋路を邪魔したわけでもないのに」

「これは知への愛、フィロソフィーだよ。んーと、えっと、人間、人間、なんとか、馬……」

「馬に恋する、バレンタインの日――」

「うるさい、黙って」

「はい」

「うんー、うんー、んー、あっ！」

「思い出したようだね」

「人間バンビサイボーグ馬？」

「よく分からないけど、なぜかしら戦慄を覚える列挙だね」

「人間万死罪状は馬？」

「馬罪って何？　何なの？」

「桜肉の刑とかじゃない？」

「詳細が窺えないけど、ともかく痛そう」

「人間抜歯されちゃってうはwww」

「絶対そんな軽いノリにはならない」

「人面わんこサイトウの唄」

「ちょっと『みんなのうた』で流れそうなのが悔しい」

「人偏さっき西洋で見た」

「西洋にはないから」

「人類だって最初の方は馬」

「哺乳類なだけだろ」

「いんげんパージ、ピーマンも嫌」

「野菜もちゃんと食べなさい」

「人間サーチ、反応が馬!?」

「人類総馬化計画でも始まっちゃったかな？」

「人間退治宰相は馬」

「猿の次は、馬の惑星か」

「今に馬面かかせてやる……」

「吠え面ね」

「人間ライド・オン・ホース・馬」

「ただの乗馬では？」

「人間万事最後の方はガンバ♪」

「途中経過も頑張ってほしい」

「必見！　パンチ最強は馬!?」

「どちらかと言えばキックじゃない？」

「人間万事才能の馬」

「あながち間違ってない」

「人間万事塞翁の耳に念仏？」

「塞翁さんを馬鹿にし過ぎだと思う」

「人間万事塞翁の馬子にも衣裳だっけ」

「ご子息も馬鹿にし過ぎだと思う」

「たんたんタヌキ再評価不可」

「出品者の方ですか？」

「新鮮甘味サツマイモうま」

「食欲の秋ですか」

「人間完治細胞癌魔」

「僥倖じゃないか」

「日本男児西郷は馬」

「人間だし、飼ってたのは犬だよ」

「ニッセンワンピサイズ感合うわ」

「知らんし」

「人間バンドずんずずっずったん」

「ただのアカペラじゃん」

「Ninben（ニンベン） weich（ヴァイヒ） saiworgwa（ザイヴォールクヴァ）」

「そんなドイツ語とロシア語の合いの子じゃなかったよね」

「Ne（ヌ） se（ス） que（クェ） partis（パルティ） savoir（サヴォワール） dois（ドワ）?」

「仏語でもないし」

「人間番地塞翁ヶ原」

「ん？」

「お便りはこちらまで～♪」

「え？　何の？」

「それでは今週の『ラジオ因果律』、パーソナリティは犬歩（いぬあるき）棒当之介（ぼうあたりのすけ）と一石二鳥（いっせきにちょう）拳銃（けんじゅう）でお送りしました」

「どっちがどっち？　棒当之介はいやだ」

「来週のお便りのコーナー、テーマは『塞翁さんの息子が馬から落ちちゃった!?　息子さんを慰めた、あるステキな言葉とは？』です！　どしどしご応募くださいね！」

「『人間万事塞翁が馬』では？」

「今週はここでお別れです、また来週～。さようまら～」

「だっさ」

♪♪♪♪　ＥＤテーマ『塞翁は馬人間』by 桜肉少女帯　♪♪♪♪