だから雑炊作る時はご飯を水洗いしろって言ってんだろ!
何年も前から言い続けてんだけど、誰にもまったく信じられてなくて、あまり広まらずいい加減腹が立ってるのが、
「雑炊作る時はご飯を水洗いしろ!」
ってことなんですよ。
米を炊く前に水洗いしろって話ではなくて、炊いたご飯を水洗いしてから雑炊にしろと言っている。
ちなみに、ご飯を洗ってから煮るのが『雑炊』で、ご飯を洗わずに煮るのが『おじや』ね。
で、なんでご飯を洗うのか? という話なんだけど。
1番シンプルな理由が『ご飯を洗ってから雑炊にした方が圧倒的に鍋を楽しめて美味いと思うから』なんですよ。
勿論、人の味覚には違いがあって好みも違うから絶対的な正解はないと分かってはいるけど、それを考慮してもやっぱりどう考えてもご飯は水洗いしてから鍋に入れた方が美味いと思うんですよ。
食べ比べしても明らかな違いがあるから絶対にこれはやった方がいいと断言出来るぐらいの違い。
ぶっちゃけ誰でも一度でも試してみたら『ご飯洗う派』に一瞬で鞍替えすると思うぐらいなんだけど、親戚とかに話した時の感覚では『ご飯を水洗いする』という行為自体に忌避感を持つのか誰もやろうとしない感じなんですよ。
だから広まらない。
ぶっちゃけ、お店とかで雑炊が出てきた時にご飯が洗ってなかったら失望感が半端ないんですよ。
雑炊って美味い鍋物を最高に美味しく食べる方法だと思うんですよね。具材のダシが合わさった最高のスープを最高の形で食べるのが雑炊で、鍋の具材なんて前菜みたいなモノじゃないですか。
『鍋物のメインは雑炊』まである話だと思うんですよ。
なのにその鍋のスープを美味しく食べるための一番重要なポイントが抜けていると……ね。
ちゃんと言っておきますが。
別にこれはおじやが不味いって言ってるわけじゃなくてですね。
ご飯って、水で洗うと米粒の周囲にあるデンプン質が洗い流されることで中にスープが染み込みやすくなるんです。そうすると、米粒の中にスープが染み込むからスープの味がついた米粒になってスープの味そのままを楽しむことが出来るんです。
これが実に凄く大きい。
ところが水洗いしないとスープが染み込みにくいから実質的に『スープをご飯で割る』ような感じになってるんですよ。恐らくですけどね。つまり米の分量だけ薄まって味が薄く感じるようになる。だから味を足さないと物足りなくなる。
よく『ご飯を洗わない』おじや派の人のレシピを見てると塩とか醤油とか味噌で味を追加してるけど、あれって味が薄くなるから塩味を足さなくてはいけなくなってるからなんだろうと思うわけです。
でもちゃんとご飯を洗って作る雑炊では、元のスープにしっかり味がついてるなら調味料を足す必要はまったくなくて、スープそのままの味で楽しめる。
(勿論、水炊きとかの場合は塩味を足す必要があるけど)
美味しい鍋を食べるならスープは出来るだけそのまま楽しみたいんですよ。
それだけなんです。
こっちの方が塩分控えめだし。
人によって好みは違うってのは勿論そうなんだけど、この雑炊問題に関してはご飯を洗わないと明らかに味が薄まってるんですよね。
だから絶対にご飯は洗いたいんです。
この一手間で味が別物になるのに広まらないから腑に落ちない。
僕がこの事実に気付いた時は衝撃を受けたというか。
料理って本当に小さな一手間でまったく別物に味が変わるんだなと理解出来た感じなんですよね。
省きがちな小さな工程で味が大きく変わるみたいなことが普通にあると分かったから概念が変わった感じ。
まぁとにかく、雑炊を作る時はご飯は洗いましょう!
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