書籍化したら、最初に担当編集者に会う前に準備しておくこと
というタイトルにしたけど、自分も経験は浅いので『絶対こうしろ』ってな話ではないので、あくまでも参考程度ってことで!
①設定資料
【必要度40%】
作品内容について質問されたときに答えられるように、あれば便利。
自分はタブレットに入れて持って行った。
頭の中に全て入ってる人とか設定資料がそもそも少ない人なら必要ナッシング。
なくても大きな問題はないはず。
②カバーイラストの方向性
【必要度50%】
どんな感じのカバーイラストが合うと思っているか、自分のイメージをまとめておく。
イラストは基本編集者が決めるので、自分の考えている通りになるという話ではないので、そこは注意。
これはただ、意見を求められた時に考えを答えられるようにしておこう、という話。
イメージがないなら完全にお任せしてOK! というか普通はお任せになるはず。
一応、自分の中でもイメージを考えておけば話し合いの中ですり合わせが出来てより良い方向性にもっていける可能性もあるので考えておいて損はない。
『自分の好みを押し通すためのものではない』から、これは理解してもらいたい。
それとキャラクターデザインで外せない要素。装備とか、身長とか、服装とか、髪型髪色、があるならまとめておいた方がいい。
③作品の良い部分、悪い部分の客観的評価
【必要度60%】
客観的に良いと思う部分は譲れないポイントなので、自分の中で明確にしておいた方が良い。
悪い部分を知っておけばダメ出しされた時のダメージも少ない。
自分が悪い部分だと思っているのに指摘されなかったら、聞いてみるのもアリ。
④書籍化バージョン案
【必要度80%】
書籍化で追加出来そうなエピソードの案とか予め複数考えておくと、その場で提案出来てスムーズに話が進む。
その場合、③で考えた『良い部分と悪い部分』を前提に考えると良し。
合う前に編集者側から編集方針なんかをメール等で知らされている場合、それを元にするのが吉。
⑤自分が『そう書いた』理由
【必要度99%】
自分としてはこれが一番大事だったと思ってるんですよね。
主人公の行動の理由とか、ストーリーをそうした理由とか。それらをしっかり言語化しておくべき、だと思うんです。
まぁこれは作品を書く段階から意識して考えておくべき話なんだろうけど。
たとえば、一見すると邪魔な設定でも後々になって活きてくるモノとか。変えた方が良い要素とか入れた方が良い要素があっても、あえてそうしてない理由とか。
そういうのって普通に小説を読むだけでは分からない作者の中にだけある話だったりするから編集者でも分からなかったりするはずなので、作者が言語化して伝えないと理解されないわけで。このあたりの『どうしてそう書いたのか』を理論的に説明出来る――だけでは弱くて『そう書く方が結果的にはより人気が出る』というところまでの説明をロジカルに出来るところまで考える必要がある、と。
『自分がそういうのが好きだから』みたいな理由だと弱くて意味がないんですよね。
そう書いているメリットを提示しないと。
⑥レーベルについて
【必要度25%】
最近どういった作品を出しているレーベルなのかとか。代表作品がどれかとか。
知らなくてもいいのかもしれないけど、最初にそういった話にはなることが多いと思うし、やっぱり、ね?
⑦質問
【必要度?%】
普段は聞けない業界の話とか噂話について聞いてみると面白い話が聞けるかもしれない。
⑧作品の先の展開
【必要度90%】
完結してないなら先の展開とか提示出来れば良し。
WEB小説からの書籍化の場合、ぶっちゃけWEB版と書籍版での差が広がりすぎると作業がどんどんややこしくなるので、早い段階で先の展開について相談しておくのはアリ。
WEB版を打ち切って書籍版だけにする作者がいる、その気持ちも凄く分かる。
ただ問題点として、それもこれも続刊出来てこそ活きるので……。
⑨アウアウ判定
【必要度90%】
作中の表現とかキャラクターとか、名前とか、アウトかセーフか分からないモノはまとめておいて編集者に判定を仰ぐべき。
ちなみに、僕の場合もアウアウだったモノもあったし、セフトぐらいだけど念の為……みたいなのもあった。
意外と「えっ? それが!?」みたいなモノが意外な理由で後になってアウト!になることもあるので油断出来ない。
もっと早い段階でアウト判定出てたら楽だったのに……みたいなことも。
こんな感じですかね?
まぁこれは僕の個人的な意見なんで、こんなもんまったく考えずにまっさらの状態の全裸で会いに行っても警察に捕まるぐらいですから。
あんまり気にせず参考ぐらいにしておいてください!
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