中学生の頃、弁当のウィンナーを落としてしまったことがあって、勿体無いので水道水で洗って食べたことがあります。そしたら全然美味しくなくて、ウィンナーが美味しいと感じたのは、油と塩のおかげだったんだと分かりました。ウィンナーそのものは味がほとんど感じられませんでした。野菜や穀物はカリウム豊富なのでご飯のおかずとしてはバランスを取る意味でナトリウム豊富な塩を身体が求めるのだと思いました。塩が不足するとカリウム中毒で人間は死ぬし胃液の塩酸も塩が不足すると作れませんしね。
人間の体液の塩分濃度が約0.9%なので汁物も約1%が美味しく感じるそうな。
海水は塩辛くて飲めませんが塩分3.4%前後とのこと。
ピクルスは3%の塩水で作るそうですが、白菜の漬物も約3%の塩で漬けます。
塩分3%だとカビや雑菌は繁殖できないが乳酸菌は繁殖できるので乳酸菌発酵で漬物になるのだとか。
海水が腐ったりカビたりしないのは、塩の殺菌効果のおかげかも知れません。
日光の紫外線の消毒もあるでしょうが、日陰や洞窟の水も腐りませんからね。
外国人のソーセージに相当する日本のおかずは塩鮭や魚の干物だと思います。
塩分濃度はサラミで約4%、塩鮭辛口約6%です。
昔の人は塩鮭を「一切れでご飯3杯いけるくらい辛い」と言わないと買ってくれないという話も聞いたことがあります。塩が必需品かつ、ご馳走という感覚かと。
逆にインド等、暑い国では熱量を消費するので砂糖が多いほどご馳走感覚ですから環境によって食の嗜好が違うという当たり前のことなんでしょうね。
塩といえば姫路の塩町は日本一の密度で夜のお店があると25年前に聞きました。
もう20年以上呑みに行ってないので今はどうかわかりませんが、終電を逃すと始発までとか(若かった^^;)
作者からの返信
塩町も魚町も昔にくらべると寂れてはきましたね。
今でもお店は多いですし、美味しい料理屋とかは健在っぽいですが。
なるほど、説得力凄いです。
私は生まれも育ちも関西で、朝食では焼いたソーセージを『料理に使う肉加工食材』ではなくメインディッシュとして食べる家庭(ハムエッグ、ベーコンエッグと並んでよく出ました)でそのまま食べるのにちょうど良い塩味だと思いなんの疑問も抱かず生きてきました。
薄味の文化圏でそのままでもちょうど食べやすい塩味に調整してあるのかもしれないですね。なと考えてしまいました。足し算はできても引き算を為難いことですし。
まぁ個人的な嗜好として塩辛い食べ物が苦手ということもあるとは思うのですが。
作者からの返信
おそらく日本のソーセージぐらいが、どんな食べ方でも、どうとでも食べられる絶妙な塩加減なんだろうな、と今回、これを書いていて思いましたね。
私は外国から来た人が「日本の料理は塩辛い。白米は味がないから嫌い」と言って食べなかったのが記憶に残っていますね。
日本には『口内調味』という概念があり、塩辛いおかずを口内でご飯と混ぜて調整します。外国人の多くは味噌汁が塩辛いと言っていた様な。