Amazon Prime Video の作品の☆の数と内容の傾向と、そこから見えてくるモノ

最近、AmazonのPrime Videoで映画をよく見るようになった。

一時期まったく映画やアニメなどを見なくなっていたけど、AmazonのPrime会員になっていると映像作品が無料で見れるし、色々と気持ちの変化もあって最近ようやく他の作品を見れる気分になってきたので、また映画などを見まくる生活になってきた。


そんな感じで色々と映像作品を見ていたのだけど、最初は☆の数を参考に見る映画を選んでいて、そこから色々と見る作品を広げていって、どんどん☆が少ない作品も見るようになっていったのだけど、個人的に☆の数には傾向があるなと、そう感じるようになってきたんですよね。


これは僕個人の主観での意見で、統計などは取っていないということは予め言っておきたいのだけど、大体の傾向としてはこういうイメージがある。

(ちな、現時点では主に邦画のサスペンス、ミステリー、アクション、ホラー、ドキュメンタリー、を中心に見ての感想です)


☆4.5 分かりやすく、内容も良い、名作。

☆4 分かりやすい内容。大きな粗はない、良作。

☆3.5 ちょっと難しい内容。大きな粗がない。名作も多い。

☆3 分かりにくい内容。賛否両論。傑作も少なくない。

☆2.5 難解。賛否両論な内容。目に付く粗がある。

☆2 歴史に残る迷作か、ネタ的なB級映画。

☆1.5 ???


大体こんな感じ。

ザックリと解説していくけど。


☆4.5

傾向として視聴者に分かりやすく、なおかつ内容にも『面白い』と思えるナニカがある作品が多い。内容も良く、視聴者を置いていかないよう分かりやすさも配慮されていて、投げっぱなしジャーマンにならないよう配慮されている。

とりあえず間違いない作品という感じ。

☆4

視聴者に分かりやすく作られているし、内容も特にツッコミどころも目立つモノはない感じ。普通に楽しく見れる良作。

☆3.5

内容が少々難解な傾向。全体的には比較的好意的に受け取られつつも、視聴者を置き去りにしかねない描写がある作品が増える。

賛否両論ありそうな展開も多い。

☆3

ここからは投げっぱなしジャーマンが本領発揮。

描写を入れず『視聴者の想像にお任せします』的な内容の作品が増える。

内容も難解になってきて、分かりやすさへの配慮はない感じ。

人によって好みが分かれそうな内容や、人によっては耐えられないような嫌悪感を抱く描写があったり。

☆2.5

ほぼ間違いなく誰でも気付く大きな粗があったりする。たとえばストーリーの矛盾とか、描写のミスとか、あるいは役者の問題とか。勿論、その視聴者の意見が正当かどうかは賛否あるけど、しかし多くの視聴者がそう感じてしまうような作りになってしまっている傾向。

文学的な作品であればまず間違いなく難解すぎる内容になっていて、視聴者が置いてきぼりにされることで点数を下げられている。

☆2

視聴者の大部分が否定的な意見。

例のアレもここなので、ここが底。

基本的にストーリーとか描写の悪さだけでは中々たどり着けないライン。必ずそれ以外のなんらかの悪い要素がコラボレーションしないとこの点数にはならない。

ただ、色々と最初から足りない中で作られるB級映画がここに入ってしまうのはかわいそうではある。


こういう感じと。


◆◆◆


で、まぁ……ここまで書いてきてなにが言いたかったのか?というと。

Prime Videoに関して言うと、良い評価を獲得するなら『分かりやすさ』という要素は必要不可欠なのだろうと。

そういうことです。

恐らくだけど、問題の大元となっているのは、Prime Videoが無料で見られる(勿論、Prime年会費はかかるけど)というところで、本来なら『そういう作品』が好きな人しか見ないような作品でも『無料だから』という理由で様々な人が見ることになり、やっぱり合わずに低評価をつける、的なことがあるのだろうと。

まぁ、それは僕も同じなんですけどね。

結果的に『分かりやすく』『粗がない』作品が高評価になりやすくなっているのでは?という気がしている。

勿論、☆4.5の作品は大部分の人が☆5をつけているわけで、それだけでは成立しないわけで、最高評価になっている作品は必ず凄いところがあるのだけど。しかしどんなに凄い部分がある作品でも『分かりやすく』『粗がない』の要素が足りないと高評価にはならない的なね。


個人的には☆2.5の作品でも名作だと思う作品はあったので、Prime Videoに関しては☆の数で良し悪しを判断してしまうのは大きな間違いだなと思うところ。


自分的には☆3.5~☆3ぐらいの作品が今のところ好きなんですよね。

☆2.5の作品は賛否あって色々と難しいけど、逆に☆4の作品は無難に良いモノが多くて悪くはないけどちょっと…な感じ。☆3.5~☆3ぐらいの作品は個性的で尖ったナイフみたいな作品が多くて面白い。☆4.5になると、完全に作り込まれた名作という感じがして、それはそれで凄いのだけど自分的にはそういうんじゃないんですよね。

勿論、普通の人に薦めるなら☆4.5だけど。


個人的にはもっと☆3の作品でも見る人が増えてほしいと思っているのだけど。

それにしても、こういう『分かりやすさ』が評価における重要な要素になってしまうのはどうなのかな?とちょっと感じるわけですよ。

いや、そういう言い方をすると誤解を与えかねないですが。決して『分かりやすさは必要ない』とも思ってないし『分かりやすい』ことは良いことだと思っているし、ぶっちゃけ自分も分かりにくい作品を見て『描写足りてないだろ?』と思うことも多かったし、前に映画『関ヶ原』のレビュー的なことを書いた時にもそう思っちゃったから書いたのだけど。


これに関してはまったく他人事ではないので、色々と考えてしまうんですよね。

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