外出用執筆環境を整えよう【その3】最強の外出用構成とその他の使い方

前回の話↓から。

https://kakuyomu.jp/works/1177354054885207682/episodes/1177354054894369318



前回はSurfaceGO3とワイヤレスキーボードとワイヤレスマウスを買うことにしたところで終わった。

今回はその結果から。


結論から言うと、成功だった!

本体はSurfaceGO3。

キーボードはMOBOという日本語配列の折りたたみキーボード。

マウスはELECOMのCapClip Pro。

これが買ったモノだけど、はっきり言って条件を満たすモノがこれぐらいしかなかったのだ。


まずSurfaceGO3を選んだ理由は前回に語ったので省略するとして。

キーボードに関しては前回にも言ったように日本語配列でキーピッチがフルサイズキーボードと同じで、エンターキーが大きいサイズで、ファンクションキーがちゃんと存在しており、そして折りたたみ。

条件を満たすのがこれぐらいしかなかった。

どうしてその条件が必須だったのかは前回語ったのでこれまた省略するけど、このキーボードがかなり秀悦で、テンキーなしの据え置き型キーボードとかなり近い使い心地で気に入った。

その分、重量が少し重かったり値段が若干高かったりしたけど、それは使い心地を優先するなら仕方がないと諦められるのでOK!


そしてマウス。

CapClip Proというマウスは『戻るボタン』が付いた『4ボタン式』組み立て式マウスだ。

カクヨムでは画像が貼れないのでTwitterに上げた画像で。

https://twitter.com/kokuitikokuichi/status/1461778434695352337

個人的に、マウスはサイドボタン付きじゃないと絶対に許せないタイプ。

ブラウジング等では『戻る』のボタンが絶対に必須だと思っている。これがないと不便すぎてストレスが溜まる。

なのでワイヤレスマウスを探す時もこのサイドボタン付きのモノを探してたのだけど、モバイル向けの小型マウスだとほぼサイドボタンが省略されていた。

それはもう、お前らサイドボタンに親でも殺されたんか?と聞きたくなるぐらい。

そんな中、このCapClip Proはサイドボタンはないものの、中央に『戻るボタン』を配置している小型マウスだった。

通常のマウスは、右クリック、左クリックの2ボタンがクラシックで。そこにホイール押し込み入れて3ボタンがスタンダード。多ボタンマウスはそれにサイド2個のボタンを追加した5ボタンなのだけど。CapClip Proは『進むボタン』を排除して4ボタンにしてある珍しい構成。でも戻るボタンが付いているのでOK!

モバイル向けの小型マウスでこの仕様なのがこれぐらいだった。

しかもこのマウスは小型ながら、組み立てると普通のマウスぐらいの大きさになるので比較的握りやすいのも良。

ちなみに廉価版のCapClipというマウスは安くて小さいが戻るボタンが付いてないようなので要注意だ。


そしてこれらの機器に充電するためにモバイルバッテリーと充電器を新調することにした。

ぶっちゃけ、これまでモバイルバッテリーと充電器にそこまでこだわりなんてなくて…。

いや、モバイルバッテリーはよく分からんメーカーのだと発火とか怖いとは思っていたけど、価格差の理由とかはよく分かってなかったのだ。

けど、SurfaceGOを充電することを考えていくと、モバイルバッテリーや充電器はある程度の出力が出せる高性能タイプでないと使えない可能性がある、という話が出てきた。

ここに来て、モバイルバッテリーや充電器を同じメーカー内で何種類も出している理由が理解出来たのだ。

そしてどちらも35Wぐらい出せるモノを購入。

この時、一緒にタブレットのハードケースを購入したので、それに入れられるように薄型のモノで揃える。

おかげで全ての機器がケース内に収まってカバンの中がスッキリとして快適な状態を作れるようになった。

ただ、薄型を意識したばかりに充電器のポート数が1つしかないモデルになり。実際に運用してみるとスマホとタブレットとモバイルバッテリーとか複数の機器を充電する必要があって、充電がちょっと大変だったりした。

これが今の段階での問題点1。


ソフト側の問題としては、SurfaceGOで文章を書いていると変換窓が文章に被ってくる現象が起こった。

窓が被るので、自分が打っている文字が見えない。超不便。

ググってみるとWindowsの小型端末では視認しやすいようにWindows側で画面を拡大しているらしく(確かデフォで150%とかだったはず)それをすると表示がバグってそういう現象が起こる場合があるとかなんとか…。

これは拡大倍率を調整したら窓の位置がちょっと横にズレてくれて解決。

この辺りはWindowsの拡大倍率と、文章作成ソフトの文字の大きさを調整して見やすい設定に調整していくしか、現状はないっぽい。

そもそもこのバグは(恐らく)日本語入力独特の『変換窓』によって生まれたモノ。

(英字入力ではタイプライターみたいに文字を打つだけなので漢字変換作業等はないはずなので)

バグ修正の優先順位としては低いと思われる。

なので直るかどうかは期待しないほうがいいんだろうね。


それとSurfaceGO3には2モデルあって。安い方と高い方。

差は単純に基本性能なのだけど、高い方だと7万円近くするし、それだと流石に別の選択肢を考えちゃうというか、ちょっとスペックと価格が合ってない感じがしたので安い55000円ぐらいの方にしたのだけど。

事前に調べた感じ、安い方だとブラウジング時に複数のタブを開くとメモリ不足になって、タブの切り替えの度に再読み込みするぞ!的な忠告をしている人がいて。

それを見た僕は「いやいや、流石にタブレットでそんな再読み込みするぐらい大量のタブは開かんって(笑)」と思っていたわけですよ。

で、安い方のSurfaceを買って使ってみたら案の定タブを3つ4つ開いて切り替えるだけで再読み込み。

ぶっちゃけ、やっちまったな感は若干ありました。

これに関しては現状そこまでストレスではないので、諦める方向で行こうかと。

ただ、テキストエディターすらタブ移動で再読み込みするのは使ってると後々ストレス溜まってくるかもしれない。


◆◆◆


文章作成に関しては、上記の機器で大体は問題ないかな?というのが感想。

現時点では今の環境に概ね満足している。

この構成はかなり書きやすいし他の物書きにもオススメ出来ると思う。

というか、自分の書き方ではこれ以外の環境は用意出来なかった。

こだわりが強いとこうなっちゃう。

ポメラ1つあったら十分という人もいるので、やっぱりこれは人によるのだろうね。


で、ここからは文章作成以外の話。

せっかくタブレットを買ったのだから文章作成以外にも色々使いたいじゃない!

ということで、SurfaceGOを外で色々使ってみた感想。


まず、電車内で映画でも見るか……と思って取り出したものの、10インチタブレットは大きすぎて手に収まらない。落としそうで怖い。

こんな大きなモノを電車内でデデーンと出すのもどうかと思う。

そしてもう1つの問題として、音の問題があった。

通常、外でタブレットを使うならワイヤレスイヤホンで音を拾うはず。

流石に電車内とか外で音を出して使うのはマナー違反だ。

なので僕もそうしようと漠然と考えていて、スマホで使っていた手持ちのワイヤレスイヤホンとペアリングしてみた。

すると元々接続していたスマホとのペアリングが切れた。

当たり前っちゃ当たり前だけど。

ここに来て、ようやく『マルチペアリング』『マルチポイント』という用語を調べて知ることになった。


マルチペアリングとは、イヤホンなどを複数の親機とのペアリング情報を保存しておける機能。

マルチポイントとは、複数の親機と『同時に』接続出来る機能。


僕がメインで使っていたワイヤレスイヤホンはこのどちらにも対応していなかったので、スマホ用のワイヤレスイヤホンとタブレット用のワイヤレスイヤホンを2つ持っていって使い分けるという超絶面倒くさいことをすることになったのだ。

でもそれだと、電車の中とかでちょっとパッと出して映像を楽しんで、目的地に着いたからパッとタブレットをカバンに戻して――みたいなことが出来ない。

さぁ電車に乗ってる少しの間にアニメでも見るか~……まずはワイヤレスイヤホンを外して、もう一つのワイヤレスイヤホンを出して装着して――とか超めんどいよね?

外でカナル型のワイヤレスイヤホンを外すとか、落としそうでイヤじゃない?

そんな面倒なことをするぐらいなら普通にスマホで見るわ!タブレットとかいらねぇ!

とか考えて「あ~……」となってしまった。


この2年ぐらいの間にワイヤレスイヤホンを4つ買って、最初は安いモノからどんどん「物足りない」「ノイキャン欲しい!」「ノイキャン性能低い!」とステップアップしてきて、ようやくミドルスペックで性能的にも満足いくモノに辿り着いた!と思ったら新しい機能が欲しくなる。

結局、これまでワイヤレスイヤホンにつぎ込んだお金を合計すれば余裕のよっちゃんで最高級ワイヤレスイヤホンが買えるのだから、安物買いの銭失いなんだろうな……と思うところ。

やっぱりこういうガジェットは一度は最高級のモノを体験しとかないと、基準が分からないからモノの良し悪しが判断出来ないのかもしれない、と最近は考えるようになってきた。


で、それからマルチペアリングかマルチポイント対応のワイヤレスイヤホンを買おうと思った。

もう最高級のモノでいいやと思ったので評判良いっぽいSONYのXM4にしようかと思って調べたらマルチペアリングには対応してるけどマルチポイントには対応してなくて長考。

やっぱりマルチペアリングよりマルチポイントの方が便利だし。

ググった感じ、マルチポイントとマルチペアリングの両方に対応していると、常に2つの機器と接続出来て、その接続先を事前に登録しておいたペアリング先からアプリで選択切り替え出来るという。

これがあると複数機器があっても状況に応じて使い分けられるし、主な使い道としてはスマホとの接続を維持したまま複数のタブレットとの切り替え接続が可能になる。

XM4等のマルチペアリングだけに対応している機器だと、アプリでスマホとの接続とタブレットとの接続をワンタッチで切り替えるみたいな感じになるらしい。これはこれで使っているとそこまで不便ではないのかもしれない。

まぁマルチペアリングすらなければ毎回ペアリングしなきゃならないから、それに比べるとマルチペアリングだけでもあるとかなりマシではある。


あと関係ないけど、ノイズキャンセリング機能は偉大だなと思う。

今使ってるのはミドルスペックのノイキャンイヤホンだけど、ノイキャン入れると周囲の音を8割ぐらいカットしてくれる。どうやら価格的にはミドル帯だがコスパは良いらしく、ノイキャン性能に限ってはハイスペレベルという噂。

今回これが最高に生きたと思ったのは実は睡眠時だ。

先日、従兄弟の結婚式で神戸に泊まった(そこで外出用執筆環境の性能確認をした)のだけど、同行者のイビキの音を8割カットしてくれて快眠だった。

深夜にイビキ音で起こされ、寝ぼけながら枕元のワイヤレスイヤホンを装着して眠りに落ちた自分凄いと思う。


話を戻すと、ワイヤレスイヤホンには上記理由でノイキャン機能は欲しいし、マルチポイント機能は必要。それに出来れば外音取り込み機能も欲しい。

ノイキャンと外音取り込みは性能差が激しいから選別は必要だし……と考えていくと、これらの条件を満たしてそうなワイヤレスイヤホンって意外と少なくて、JabraのElite 75tか85tとかになるけど……と考えていたけど――


そもそも最初に気付いてたけど、10インチタブレットを電車内で出して映画とか見るのはちょっと辛いわけで。だとすると、そもそも新しいワイヤレスイヤホンを買う必要ないじゃん!となり。

じゃあ7インチか8インチのタブレットを買おうか?と、当初の目的からかなり離れたことを思い立つ。

で、探していたのだけど、現在のAndroidタブレット市場はかなりの不作状態で種類がない。それでも10インチは多少は種類が出てきたけど7・8インチは本当に種類がない。

だったらAmazonのFireタブレットでいいじゃん!と考えた。

どうせ見るのはKindleとプライムビデオなんだからAmazonだし。だったらFireタブレットで十分だ。

と、よく考えてみると、昔使っていた8インチタブレットがまだ部屋の隅に眠っていることを思い出す。

充電し、そっと起動してみると、意外とまだ普通に使えてしまった。

スペックを改めて確認してみると、Fireタブレットより多少マシ。


「これでいいやん!」


そう叫びながらプレイストアからプライムビデオアプリをダウンロード。

途中まで見ていた番組をそれで再生してみると、これまた普通にそこそこ良い感じに再生出来てしまった。


「やっぱりこれでいいやん!」


それじゃあこのタブレットに合わせるワイヤレスイヤホンを選別しようか。

と、思いつつ、ふと使っているスマホを見付けたので、それで同じ番組を再生してみた。


「……スマホで見た方がキレイやん!」


ぶっちゃけ安い8インチタブレットで映像を見るよりスマホで見た方が圧倒的にキレイだったのだ……。

解像度が全然違うのでそりゃそうなんだけど。

ということで、ここまで来てなにも買わないという方向性で決まったのだった。


◆◆◆


ということで、まとめ。


結局のところ、色々とやるために買い揃えるには時期が悪いという印象。

7~8インチタブは種類が少なすぎてiPad mini以外にほぼ選択肢がない。

安いよく分からないタブレットで映画見るならスマホで見た方がキレイに見える。せめてフルHDぐらいの解像度がなければ、わざわざタブレットで映像を見るメリットはない。

ワイヤレスイヤホンはマルチポイント機能がまだ主流になってないので高いし、選択肢が少ない。


そして10インチタブレットは大きすぎて外で色々と使うには不向き。これはあくまでも落ち着ける場所で取り出して使うアイテム。

Pixel4aの5.81インチ程度の画面サイズだと小さすぎて本を読むには不向き。漫画を読むにも字が小さくなりすぎて見えないので横持ちにするしかなく、読みにくい。電子書籍リーダーとしては8インチが最適。

快適な執筆環境としては10インチが最低限のサイズ。それより小さいと文字が小さすぎたり表示出来る文字数が少なすぎて使い勝手が悪い。

前にも書いたけど、Androidのアプリで納得出来る文章作成ソフトが現時点ではない。これは人にもよるのだろうけど、自分の使い方ではそう。


現時点では外出時に持っていくのは、スマホ、8インチタブレット、10インチタブレットという構成になりそう。

外でパッと出してメインで使うのはスマホ。

落ち着ける場所でメインで使うのが10インチタブレット。

電子書籍専用が8インチタブレット。

7~8インチのタブレットはフルHDかWUXGAぐらいの解像度があれば映像観賞用としても使えると思われるので、そうなるとやれることの幅も広がるかもしれない。

まぁ年末年始のセールで7~8インチの良いタブレットが買えそうならマルチポイント付きのワイヤレスイヤホンを買ってみたい。


以上、外出用執筆環境というより外出用ガジェットの話になってしまったけど、とりあえずは一通りのアイテムは揃ったので、この話はここまでになるかもしれない。

ということで、また別のお話で。

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