『旅』に対する考え方の違いと、ディズニーランドにおにぎりを持ち込む系男子の話

『旅』とは。

なんて言いつつ哲学的な雰囲気を醸し出す。

そして考える。


旅と一言に言っても、その目的は人によって様々で、旅というモノの概念も人それぞれだ、と思う。

そんな人によって全く違う『旅感』について語りたくなったので、まぁ適当に書いていくことにする。


まず、様々なタイプの違いから話す。

以下、個人的に考えてる旅の概念別タイプ分けだ。


①スタンプラリータイプ

このタイプは観光名所を多く巡ることを重要視する。

パッケージツアーなんかでパパッと巡っていくのも好き。

観光名所というスタンプラリーポイントを巡ることが半ば目的化。

極端なところまで行くと、じっくり見て回る時間があるなら1つでも行き先を増やしたり。

分刻みのスケジュールとか。


②カメラマンタイプ

要するに写り映えする場所を撮ることを重要視。

とにかく映える場所かどうかが重要で、他は二の次。

細かく分けると、本格撮影タイプ、インスタ映えタイプ、フェイスブック映えタイプ、などがあると感じる。


③旅は道連れタイプ

旅そのものより家族や友人等と旅をするという行為が好き。

誰かと出掛けること自体が好きなので、ある意味、旅そのものはスパイスでしかない。

なので究極的にはどこに行くかもあまり重要ではなかったり。

極端になると一人旅というモノが理解出来なかったりする。


④旅先の空気を感じたい

その地域の雰囲気とか空気を感じたいタイプ。

その地域に行って、ゆっくりその地域を巡り、その地域の地のモノを食べることが好きな人とか。

観光地に行くことそのものより、その風景を眺めたり、雰囲気を感じたり、自分がその空間に没入して一体化するのが好き。

旅行を誰かとする必要性をあまり感じない、一人旅は好きなタイプ。


⑤目的があって旅をする人

日常の中では出来ない趣味。スキューバダイビングとか、スキー、ディズニーランドとか、登山とか、史跡巡りとか、温泉とか、など目的のために旅をするタイプ。


⑥リラックスandリフレッシュ

日常から離れて気持ちを切り替えるために旅をするタイプ。

観光地の有無はあまり関係なく、そこの環境を重要視。

人によって求める環境が違うので目的地も行動もバラバラ。



大体、こんな感じだろうか?

なんでこんな話について考えたのか、というと。Youtubeで旅関連の動画をいくつも見てたからとか、家族でいくつか旅行に行ったからとか、まぁ色々とあるけど。

なんかね、人によってこの『旅』に関する考え方って予想以上に違いがあって、その組み合わせ、かみ合わせによっては全然合わないんだろうな、って思ったわけですよ。

つまり、ここの考え方が合わない人が一緒に旅行するとかなり苦痛を感じるというか、楽しくないんだろうなって思ったと。


例を言うと。

人によっては『旅とは観光名所を巡ること』だと思ってるタイプがいて、これは上記で言うと①のスタンプラリー型なんだろうけど。そういう人の中の突き詰めた人は、極論、食事なんてどうでもいいからコンビニのカップ麺でおkだと考えているタイプもいると。

つまり、食事は観光名所巡りには関係ないからどうでもいいと思ってるわけ。

そこまで節約に徹底してなくても、その地方の名物料理を食べることにまったく興味がない人だと、そこでなくても普通に食べられる料理――例えば飲食チェーン店とか、普通の町中華とか、そういうモノで当然のように済ませようとしたりする。

それが悪いって話ではなくて、そういうタイプと旅の雰囲気を重要視する感じで『旅=食』と思ってるタイプが一緒に旅行すると色々と合わないよね、という話。


前にTwitterかなんかで見たけど、女性と2人でディズニーランドに行って手作りおにぎりを持ち込んで園内で夕食として食べようとした男がいた、という話。

あれはかなり分かりやすい例だと思うわけですよ。

ネット内では賛否両論のこの話だけど、大体の場合、この話を『節約かケチか』という感じに議論されてるけど、これはそういう論点の話じゃなくて旅行に対する価値観の違いの話だと思うんですよね。

つまりこの男性にとって旅行というモノは旅行先のその場所に行ってアトラクションを楽しむことが最重要であって、パーク内の割高な料理を食べることなんかには価値はないと思ってるし、それならそのお金を使って外の店で食べたほうが美味しいから良いと思っているわけ。なのでこの人がケチというのは少し違ったりすると思ってる。

(勿論、ただケチなだけの可能性もあるけど……)


先日、京都の宇治に行って10円玉のアレを見てきたわけだけど。


その時の写真。

https://twitter.com/kokuitikokuichi/status/1702849218015338890


宇治といえばお茶で、どこに行ってもお茶とお茶関係のモノが売っていたんですよね。

当然、観光地だから観光客価格で、抹茶ソフトとか普通の倍以上の価格だったりするし。和テイストの観光地のお茶屋では、高いけど雰囲気の良い場所でお茶が楽しめたりする。

でも、そんなモノにはまったく価値がないと思ってる層も普通にいるわけですよ。

どうしてそんなモノに割高な料金を払わないといけないのか理解出来ない。それならコンビニで抹茶アイスを買うか、同じ値段でもっと美味しい有名レストランに行った方がいいと思ってる。


同じように、リラックスするために旅に出る人と観光名所を回りたい人ともあまり合わない。

観光名所を見たい人にとっては、旅行先でゆっくりとくつろぐ意味が分からないから。


このように、旅に求めるモノが合わないと色々と大変なんだろうなぁ……と思う今日このごろなのです。

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