女性読者が少なすぎてむせび泣く

 先日、いつものようにメールをチェックしていると、久しぶりにカクヨムからメルマガが届いていた。普段メルマガなんてモノはあまり読まないけど、カクヨムのメルマガには目を通すようにしていたので、ざっと見ていった。


 カクヨム編集さんの活動報告や、地元コンの宣伝やらを見ていき、次のコーナーで目が止まる。


『カクヨム投稿作品 GW期間の女性人気ランキングTOP10(4/28~5/6)』


 カクヨムのメルマガでは毎回メルマガ限定で運営だけが知っている隠しランキングを発表している。ちなみに前回は4月18日の日間ランキングで、サマル振りヒーラーもめでたく5位にランクインしていた。

 だからと言うわけではないけど、「まぁランクインしているかな」とたかをくくっていたのだけど……。


 1位……違う。

 2位……違う。

 3位……違う。

 ………………

 …………

 ……


「……どこにも載ってない」


 発表されてる1位から10位まで、どこにも入っていない。

 いや、言い訳をさせてほしい……。

 私の記憶が正しければこの期間、サマル振りヒーラーは週間ランキングでも月間ランキングでも3位内を維持していたはずなのだ。つまり普通に考えたなら入っていてもいいはず……。

 でも入っていないという事は……。


「圧倒的に女性人気がない……」


 単純明快で決定的な理由にショックを受けながらも考えていく。

「いや、でも女性にも読んでもらえるように自分なりに工夫はしてたつもりなんだけどなぁ……」

 カワイイ妖精さんを書いてみたりとか……。


「あぁ、そうか。遅すぎたのか……」


 妖精さんをレギュラーキャラとして出したのは二章に入ってから。文字数にして15万文字を超えてからだ。

 つまり、あまりにも遅すぎたのだ。


「なるほどなぁ……。そりゃカワイイ妖精さんがただカワイイだけの話を書いたら♥が減るわけだ……」


 そういう話を評価してくれる層の取り込みを失敗してしまっている。

 これはこの小説の失敗点の一つと言えるのかもしれない。


「次の小説を書く時に活かそう……」

 そうして作者は深夜にむせび泣くのであった。

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