人間兵器のグロワール 草詩様
人はどうしても、感情の揺らぎからは逃げられないものだと思います。
苛立ちやすいそんなあなた『感情の整理が上手い人下手な人』という本はオススメです。
自分一人じゃ制御しきれないからこそ、様々な工夫や考え方で乗り越えるしかないんだと常に思います。
もともとの性質は変えられないからこそ、方法をもってより豊かな人生を歩んでいけばいいのですから。遠藤(仏)です。
人間兵器のグロワール 草詩様
https://kakuyomu.jp/works/1177354054880225522
そんなわけでくじを引くぞー。
普通でした。
うん、普通最高です。
私も目標は普通ですし。子供の頃の将来の夢はサラリーマンでしたし。うんうん。
辺境の地で暮らす守備隊に属するオルフ、ヘンリーらは隊長から戦闘の指導を受けていた。
平穏な日々に突如侵略した野蛮な民族どもがいた。
ゴブリン。人よりも小柄で醜悪な顔つきをしたすばしっこい印象の種族である。
しかし、彼らは一般的に想像するようなゴブリンたちとは格が違っていた。
知恵のある者による統率。修練により磨かれた剣技、弓術。そして圧倒的多勢。
人々は次々に倒れ、捕虜として捉えられる。
絶望の空気に胃を焼かれる中、加勢に現れたのは、人間兵器と呼ばれる人物だった。
ゴブリン強え。超怖え(雑)。
ここまで猛威を奮うゴブリンたちは、未だかつて見たことないですね。
殺すことだけじゃなくて捉えることも目的としているため、きちんと足の腱を狙ったりと、ただ殺戮を行うよりも考えられている分よっぽど怖いです。
読みやすい言葉でサラッとグロい描写がちらほらあります。スラスラ読めて怖いです。
そしてのウリはなんと言っても戦闘描写です。
三人称を存分に使った目まぐるしいまでの描写には、ダイナミズムを感じます。
グワングワンとカメラが動き回り、詳細な光景を浮かび上がらせます。戦闘描写の細かい羅列やかっこいい言葉での装飾とはまた違うんです。
おそらく違っていることというのは、視野の広さなのかもしれないのです。
一場面における周囲の状況、一対一の戦闘ではなく多数対多数を意識した書き方のように感じます。
これは絶対私には書けないです。
これこそ、小説で収まらず映像として見てみたいという風に感じました。
素直にすげえと、そう思います。
もしかしたら勘のいい方って何を言うのかわかってくるかもしれませんが、とりあえずはまあ1点目です。
セリフで状況を説明する手法って、私は嫌いじゃないです。
ただ、少々やりすぎのきらいがあります。セリフが延々と冗長に続き、それがキャラ同士の掛け合いとして意味をなしているのならいいですが、せっかくの三人称だからこそ、ある程度は地の文でもいいのかもしれないと思いました。
セリフと地の文の分かれかたが極端と感じることもありました。
そして最大の難所がダイナミズムにありました。
もうなんか人称のことを私が語るのもなんだか嫌になってきたのですが、おそらく三人称神視点と呼ばれる書き方になります。神の視点だからなんでもありです。あのキャラの心情もこのキャラの心情も地の文では全部わかっています。
神の前では隠し事など不可能なのじゃよフォッフォッフォ←だれだおまえ
で、なんでもありだからこそ光景を映すカメラは目まぐるしく動き回ります。バトルしている二人から周囲の人間、その思惑まで。状況のありとあらゆることを描写してやろうという気概すら感じます。
その詳細さが、バトルシーンの魅力の一つであるテンポを殺しています。わかりにくくしていると感じざるを得ませんでした。
もっと戦闘シーンをたくさん見てきたり、むしろ描いてきた方にとってはそう感じないのかもしれませんが、私には少し情報量が多すぎました。
やはり長所と短所がどのような手法にもあって、読んでいて心地よいバランスを見つけていくことが、もの書きとしての宿命なのかもしれませんね。
でもでもですよ、絶望感の演出がとても上手くて、惹き込まれるんですよ。
前半はピンチで後半に巻き返していく。そんな基本的な動きを言ってしまうだけでは不足だとは思いますが、基本があるからこそギャップが生きます。
主要キャラを次々と恐怖に陥れていく様は読んでいて辛かった。殺すんじゃなくて、あくまで捕虜として生け捕りにしていく手法がよかったのかもしれません。
感情の動きよりだけじゃなく、戦闘に重きを置いたダイナミックな物語、面白かったです。
4302000
なんだか感想に対するハードルが高くなっているというより、自分で上げていっている感じがとても胸苦しく感じてきたので、もう少し気楽にやるかもしれません。
やりきることに意義を感じますから。
潜り人〜クグリビト〜 いーすと様
知ってる方が続くとかぶっちゃけ超嫌です!
前回はお初の方が多くてとてもやりやすかった(コラ)。
でもタイトルはけっこう気になってたんですよね。
読み進めます。
次回予告
は今回なし。
読んで感想書きます系の企画を始められる方が出てこられました。
正直な話、どんどんやって欲しいです。様々な視点や気付きもあるでしょうし、面白いからです。
ただ、ただねえ、私も人間なわけなんですよ。ドMだなんだの発言だけじゃなく、誹謗中傷ではないにしろ、何かしら気になること言われてたりおそらく思われてんだろうなって行動とかもあったりするわけなんだわ。
少なくともこんな大掛かりなことをしているからには、絶対に色んな方の目につく機会は多いだろうなっていう自覚はあるんだわ。
そりゃそれも目的の一つですよ。感想をこんな人目に触れやすいように書く必要なんて本来ないんですもん。
人に知ってもらいたい、交流したいなってこともある。今後何かの役にたつだろうなっていう打算もある。けれどやはり楽しいからという思いもある。
それちゃった。
で、読みます感想系の自主企画をされることに全くの危惧がないとは言わない。市場に同じような企画が出回ればその分濃い薄いは出てくる。誰もやらなかったから得られていた独占状態は徐々に分散していく。そんな考えもなくはない。
それでもよ
それでも、こういう企画を誰かがやってくれると嬉しい。
それはライバルであって、脅かす敵であるかもしれないけれど、自分一人でやっているんじゃないってことがとても嬉しい。
多分こういった企画は人によって違った色が出るわ。濃い薄いもはっきり違うだろうさ。
その差が見てみたいんだよ。一人じゃ無理なんだよ成長するためにはさ。限界がある。
だからみんな、やれる範囲で色んなことをやっていってもらいたい、そう思うよ。
と思うゴリラなのであった。
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