雇われ医師と傲慢な求婚者 〜古代ローマ身分差恋愛事情〜 綾束 乙様
いやーやっと更新できました。
うん、わかってるんですこれだけ遅くなった理由は。
はい。
昨日は遊んでてすいませんでした(出来心)。
カクヨム二周年をお祝いするなんて、とても素敵な企画があったので、それはもう参加するしかないじゃないですか。
イミシンな言葉でカクシンに迫ったっていいじゃないですか!←そろそろマジで怒られると思う。
自分で書いたものは、ぶっちぎりで酷かった。でもカクヨム二周年を祝う気持ちだけはあったことを、ここに宣言します。
これからもカクヨムとB’◯に栄光あれ。
素敵な自主企画↓
https://kakuyomu.jp/user_events/1177354054885379403
雇われ医師と傲慢な求婚者 〜古代ローマ身分差恋愛事情〜 綾束 乙様
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884432928
くじは普通。うんこれは変なの引きたくなかったです。
強気でプライドの高い王子、ヒルベウスは親友と婚約者の浮気現場に遭遇します。
田舎の村から出てきたばかりのレティシアは、美しい容姿を持っていることもあり、男に襲われあわや大惨事となる寸前、たまたま通りがかったヒルベウスに助けられます。
現代の少女漫画であればこの瞬間に恋の歯車が回り出して、キュンキュン的な描写に入るのでしょうが、気が立っていたヒルベウスは彼女を罵倒します。
身分違いな上に最悪な出会い。
そんな二人を取り巻く古代ローマを舞台とした恋愛模様の幕開けです。
言葉って、詳細に語ることで対象をより鮮明にするものですが、あえて語らないことで強烈なイメージを植え付けることも可能だと思うんですね。
この話はですね。
古代ローマの身分差恋愛物です!←タイトル回収。
いや真剣ですって痛い痛い(何と戦っているのか)。
もうこれ以上にないくらい的確です。実際に行ったことはないですし、そもそもローマやその時代の民族間紛争などの知識はないので、考証のしようはないです。
けれども、きちんと調べていらっしゃることがわかるほど、映像喚起に優れた詳細な描写です。
古代ローマにおける生活が伺える細かな建物や衣服の詳細。争いの最中であることも納得ができる、極端な人間性など、もちろん虚構の中でリアリティを感じるのです。
きちんと物語を紡ぐことを計算として行える方なのだと思います。
最近の自主企画で、小説を読んで作者のことをプロファイリングするといったものがあり、面白いので私も見てました。参加はもう今更しなくてもエッセイで色々言ってますし、というかもう住んでる場所も年齢もだいたいバレてるでしょうから私はいいです。
それはともかくとして、作者様は女性っぽいなあと思います。答えは言わなくても大丈夫ですよ。プライバシーに関わることなので、勝手に私が言っているだけです。
男性キャラの描き方が、男としては恥ずかしくて書かないだろうなあと思うほどに耽美で、独占欲やプライドの高さがイケメンだから許される塩梅。二作だけやったことがある乙女ゲーに出てきてもおかしくはないかもしれません←乙女ゲーをお前が語るな。
デザートキングダムのシャロン宰相様は、男ですら認めるイケメンだった……抱いてっ(コラっ)。
要は物語の温度に合っていて、古代ローマを舞台とした物語。そういったイメージにすんなりと見合ったキャラクターと物語展開というところが、純粋に素晴らしいです。
レティシアは可憐な見た目に似合わず、とても気が強く医者としての立場を誰よりも貫きます。怪我をしている人に敵も味方もない。
しかし、単純な治療バカではなく、血縁による宿命だったり、家族に関する負い目など、物語を彩るスパイスが効いています。
完成度が高いなと、そういった印象は間違いではないと思います。
甘々にトロトロするような恋愛ではなく、そのやり取りには品があります。でもやっぱりその緊迫感がドキドキする。
あまりにもロマンティックだったので、一回読むの中断して、「ロマンティックが止まらない」を聴きながら実際歌いましたからね。ブラックコーヒーをバレル単位で用意して欲しいです。というか「ロマンティックが止まらない」の時って、まだ私生まれてないし。びっくり。
それはともかく、品性は高く、耽美でありながらも実直な恋愛模様は、普段読まない私でも惹きこまれました。
正直好みの差でしかないと思うんですよ。
でもちょっと惜しいんですよ。
個人的には物語のクライマックスからラストシーンまでが好きなんですよ。
今までの流れが全てつつがなく収束するかはともかく、ある程度の形に収める。そこに感動を持ってくることは至上の命題だと私は思うんですよ。
恋愛ものとしての盛り上がりは充分です。
けれど、物語が終わりに近づくにつれて、意外にも分圧が薄いんですよ。意図的に断片的な表現をしているというよりは、わりとスイスイ進んでいく印象なんです。
その理由はおそらく、章の個数と話数を増やしすぎているので、一話一話が薄い印象になってしまったのではないかと思われます。
前半の方が物語の説明などがあった分、一話に詰め込まれた情報は多い印象でした。
しかし説明パートが大体終わり、あとはキャラクター同士の絡みと物語の終わりだということで、素早く纏めすぎたと私は思ってしまいました。
もうワンセンテンス焦らしてハラハラさせてもらえば、終わり時点でのカタルシスはもっともっと得られたのかもしれません。
あとは、今まで出てきたキャラクターはそれ以降出てこず、投げっぱなしな印象も少しありました。いや別に投げっぱなしでもそこまで気になる類のキャラではないのですが、感想として抱いたことは事実です。
でももう何を言っても余りあるほどにロマンティック。
もういっそ止めて。ロマンティック止めて。歌詞でも止まらないけど!
特に女性が読まれる方が、よりハマれるような美しい恋愛模様だと感じました。
1849000
次は何がくるのかな。
台湾ラーメン!(昨日食べた)
チェリー・ウォーズ〜童貞たちの仁義なき魔法戦争〜 煎田佳月子様
……
出た(言い草)
集計している時から思っていた、数少ないギャグも交えられているだろうと言った作品。気にはなってました。
けど長い! けど気になる!
今の気分的に、くだらなければくだらないほど高評価です(それもどうなんだ)。
読み進めます。
次回予告
未婚の高齢のドクターは
フィリピンパブの常連である(涙)
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