チェリー・ウォーズ〜童貞たちの仁義なき魔法戦争〜 煎田佳月子様
突然ですが、大まかな評価の基準です。
・完結してるかどうか。最後まで読んでから評価したいタイプなので、基本的に未完の方が厳しいです。
・文章が物語に合っているかどうか。文が上手い下手ということもありますが、物語の醸し出す雰囲気に文章の温度や密度が見合っているかの方を重視します。
・物語に展開があるか。最低限の納得のいく理由づけはあるか。基本的に現実にありえるかという要素はできる限り無視します。現実にはありえんだろという自由度が、新たな物語を紡ぐ可能性があるからです。ただし、納得できないことはもちろん納得できないので、結局はありえそうなこととありえないけどいいやって許せるところのバランスがいいかですね。
・好みであるか。
↑結局何を言っても、評価なんてこの一言に集約されるのです。優れているかそうでないかなんて、関係ないです。
私が気に入らなかった物語も誰かは絶賛する。それでいいのです。
だから私の言うことなんて真に受けずに、伸び伸びと創作活動に励んで頂ければと思います。
チェリー・ウォーズ〜童貞たちの仁義なき魔法戦争〜 煎田佳月子様
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884924954
今回はくじを引かんです。
この物語の概要はレビューに書きました。
童貞たちの戦いはこれからだフォーエバー。
さて次の物語は、
終われるかあああああああああああああああ!
三十歳童貞の工藤サダオがいきなり拉致られて夢の国に連れられてお尻に座薬を入れられて魔法使いになって童貞たちのデスゲームに勝ち残れば超絶美少女のお姫様と結婚できる権利が得られるという、もうあらすじだけでもわかるように、とってもピュアッピュアなハートフルラブコメディです。
もうそういうことでいいじゃないですか。
最近私はB’◯に頼りましたが、既存のものを使った物語というのは、元ネタを知っているからこそ面白さが映えるものです。
要はパロディがしこたま使われています。
いきなりストリートファイトしそうな方々にひとつなぎの大秘宝を探しにいきそうな海賊、七宝の宝を集めてハチャメチャが押し寄せてきて泣いてる場合じゃなかったり、額に落書きされた時に選ばれる文字第一の必殺技なんか出てきます。
他にも尻から魔法を出したり
もう誰もが知ってるあのロボット。連邦のアレは化け物級も当然出てきますし、フェロモンに誘われたあたしはカブトムシみたいな。ロリコンの神器ハイエースと賢者の石。いやー童貞とロリコンを拗らせると怖いっすわ。
何を言っているかわからないと思いますが、もう自分の目で確かめてくださいとしか……ツッコミきれるかああああああ。
パロディ物は元ネタを知っているか、そして他人のネタを拝借して笑いを取るスタイルに、読む方として耐性があるかというところで評価が変わってくると思います。
大体わかってしまいましたしたまにクスっときちゃいましたよ。
もう物語の出来とかを語るような物語ではないように感じます。闇鍋のようなカーニバル。もはやお祭りのようなどんちゃん騒ぎ、楽しまなきゃ損です。
楽しかったりなんじゃそりゃってなったりする喧騒具合こそが、魅力でありウリである物語です。童貞のキャラクターたちはみんな童貞であることが納得のいく絶妙な気持ち悪さでとても好感が持てます(一瞬で矛盾)。
それにしても、この物語でカクヨムコンに出される英雄的蛮行には恐れ入ります。セーフかアウトかで言うと完全にアウトですもん。
(ラスボスの倒し方として、童貞を失ったら魔法が使えなくなる仮説を打ち立てて誰かの後ろを犠牲にして魔法使いから卒業させるっていう勝手に妄想してた展開が現実にならなくて本当に良かった)
それにしても、『近藤』って苗字の男性って、人生のどこかの場面で大体コン◯ームとかゴムとかって不名誉なあだ名をつけられますよね。ほんとマジ心外ですよ。
……別に他意はないですよ? ほら、僕って遠藤ですし。
ほんとマジで何か思うことなんてないですからね(……)。
ね。
後半になるにつれて本性が出てきて時折文章力を発揮するところはある意味笑えますけれど、非常に好みが分かれると思います。
笑えたらもう負けです。
基本的に作品に加えて、書かれている方は近況ノートも軽く覗いたりするのですが、
純文学を愛している風なのに、どうしてこうなったのか……。
2114000
まあでも、久し振りにおふざけ成分が補充できたのは良かったです。
今読みたいのは、ちょっと特殊な物語です。
こい、百合かBL!
呪われた占い師と心優しき錬金術師 橘 月様
このタイミングでしたか。
読ませて頂くのも三作目なので、ある意味安定感はあります。
楽しみにして、読み進めます。
次回予告
診察が暇すぎて、先生の見ていないところで『新宝島ステップ』をしてしまいすいませんでした(懺悔)。
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