鬼に宿る灯火

衣乃は走る鬼炎の元へ


そしてまた大きな広間に出た

そこには追い求めていた鬼炎ともう1人の少年がいた


鬼炎「何しに来たんだてめぇ」

と相変わらずの態度である


それを聞いた衣乃は大きな声で答えた


衣乃「あなたを連れ戻しに来た!」

その言葉には覚悟と同時に償いをも感じさせる言葉にも聞こえた


鬼炎はそれを悟ったのか静かに笑い始めるそして


鬼炎「もっと女々しいこと言うかと思ったが以外だな?でもなタダじゃ戻らねぇ」

「せっかく自由になったんだ楽しませてもらうぜ?」

鬼炎はそう言うと体から黒い炎が吹き出した

鬼炎「手裏離れろ」

そう指示を出す

手裏「あーい!」


鬼炎「さぁ遊ぼうぜ?」


衣乃も顔つきが変わる魅愛へと


魅愛「手間のかかる旦那様だね!」


最初に動いたのは鬼炎だった

「全門解放 放つは 漆黒の炎剣」


鬼炎の周りに大量の炎の剣が生成され一気に魅愛に向かい飛んでくる


魅愛「うざったいねぇ!」

魅愛は片手を一振するととてつもない冷気が吹き荒れ魅愛の周りに氷の世界が作られる

炎剣は次から次へと無くなっていく


魅愛「こんな小細工つうよウッ!!」

言葉を言い終わる前に魅愛の体が後ろに飛んでいき壁に打ち付けられた

魅愛はすぐに目を開け前を確認すると、さっきまでたっていた場所氷の世界に体に炎をまとう鬼が立っていた


鬼炎「俺の能力はな人間を超えた動きができる炎だけが取り柄じゃねぇんだよ」

「近接戦闘に長けてる俺の勝ちだな?何が連れ戻すだくだらねぇ事言ってんじゃねぇよ」


手裏「わーい!決まったァ!流石ですぅ!」

後ろの方で手裏がぴょんぴょんしながら言った


魅愛はニヤリとし次の瞬間

鬼炎の炎の鎧と氷の世界が同時に消えた

さらに魅愛の後ろの壁から氷柱がすごいスピードで生えてきて鬼炎に衝突する


物凄い轟音とともに鬼炎も壁にめり込む


魅愛「なにがくだらないって?こっちは一生懸命やってるんだっつーの...!!」

と言いゆっくり立ち上がる


魅愛「だいたいレディをぶっ飛ばすか?フツー」

ブツブツ言いっている


鬼炎「クソいてぇよこのアマ!」

声が聞こえた瞬間氷柱が燃え一瞬にして溶けた

そこからは体から溢れんばかりの炎をまとい体の原型さえ見当たらないほどまとっていた


鬼炎「オマエ...ダケハ...ユルサン!」

人間とは思えない体に声もが変わっている


魅愛でもこれはやばいと感覚が言っている

人間では扱いきれないまさに 鬼 そのものだった


けれどそれを感じつつ魅愛は


魅愛「どんだけ心配かけるんだか...」

とぼそっと言い俯く


鬼炎の炎で纏われた腕が魅愛の捉え壁に衝突させた

これまでとは比べ物にならない威力である


魅愛「死ぬのも...償いに...なるかな...」

とかすれ行く意識の中呟く



次の瞬間である



白炎が鬼炎を襲った

炎に炎をぶつけるのは無意味に等しいがけれど鬼炎は苦痛の声を上げる


???「うちの嫁に傷つけないでくれるかい?」

聞き覚えのある声が聞こえた


そして壁に打ち付けられ動けない魅愛の前に見覚えのある姿が見えた


そこには白い炎を纏うもう1人の鬼とも言える人が


灰炎「魅愛、衣乃ごめんな遅くなって」


衣乃はボロポロと涙を流す

衣乃は質問をした


衣乃「なんで...?どうやって...?貴方は大怪我を...私が...」

泣きながら小さな声で言った


灰炎「うん!そうだね!くらい世界の中決意のある声が聞こえて必死に戦う声が聞こえたんだ 俺の愛おしい人の声がね」


灰炎「そんな時に寝てなんて居られないだろ?」


灰炎の傷口からは血が出ておらず白い炎がゆらゆらと出ていた


灰炎「さぁ!選手交代だ!」



「今度は直々におれが相手する!!」

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