雷神と死神
イタチちゃん「伝染円舞曲」
そう言うと突然チヌの脳内に曲が流れ始める
その曲はワルツと言うよりロック調のアップテンポな曲であった
チヌ「戦いに曲を入れるとはオシャレだねぇ!!」
曲に構わず銃を撃とうとするが引き金が引けない
動揺するチヌにチェーンソーを構え突進するイタチちゃん
イタチちゃん「ちゃんと曲を聞かないとねぇ?」
二本のチェーンソーがチヌの肉を切り裂こうと無常にも襲う
チヌ「雷速」
突然稲光が走り一瞬でイタチちゃんの後ろに回り込む
そしてイタチちゃんの後頭部に銃を向け引き金を引くがまたも引き金が引けない
イタチちゃんはニヤァと表情を浮かべ回転しチェーンソーを一直線にチヌに当てようとするが、稲光が走り今度は距離を置く
チヌ「ちくしょう!なんで撃てない!故障はありえない!」
苦悩の表情をうかべる
イタチちゃんはクスッと笑い言った
イタチちゃん「だから曲を聴いて?でないと戦いじゃなくて処刑になっちゃうよ?」
曲...?この頭に流れてる曲の事...?
イタチちゃん「私この曲大好きなの!いいよねぇ」
イタチちゃんはふんふんの鼻歌を奏でる
もしかして...いやまさか...
チヌはイタチちゃんに撃てないはずの銃を向ける
イタチちゃん「だから無駄なの貴方は撃てな」
だと思っていたが、その銃からは電撃を纏っている銃弾が放たれていた
イタチちゃんは目を開き弾道を見切り避ける
チヌ「なるほどな?テンポに合わせないと撃てねぇのか、俺対策か?」
「対するお前は近接武器テンポは関係ないか」
イタチちゃん「そういうこと!音をが出る武器はこの美しい曲に合わせないとダメ!曲を台無しにしない為にねっ!」
「仕組みが分かっても勝てないかな?撃ちたい時に撃てない結局処刑には変わりないかな?」
クスクスと可愛らしい笑い声を出す
チヌ「撃つ時が制限されるってだけだろ?問題ないわ」
イタチちゃんの笑いはピタッと止まる
イタチちゃん「私が貴方のタイミングで撃たせると思う?貴方は攻めることは出来ず守りしか出来ないのよ?」
チヌ「いや?できるよ」
チヌ「物に魂を鉄に命を宿るのは空をかける闇を照らす雷鳥よ!!」
チヌは曲のテンポに合わせ淡々と弾丸をイタチちゃんに向かい撃ち出す
だがイタチちゃんはヒラヒラと優雅に避ける
イタチちゃん「テンポに合わせれば乱射するだけ?そんなんじゃ一生当たりませんよォ?」
イタチちゃんがチヌの目の前に迫りチェーンソーを振り上げ チヌの体を真っ二つにしようとした瞬間
突如イタチちゃんの背中に痛みと共に電撃が走る
イタチちゃんは急いで距離を取った
チヌ「言ったろ?出来るって」
イタチちゃんは周りを見回した瞬間
無数の雷鳥が周りを飛びイタチちゃんを取り囲むように飛んでいる
イタチちゃん「なに...これ...」
チヌ「雷鳥...まぁ自動追尾ロケット...弾丸か自動追尾弾丸みたいなもんか」
「これならテンポ関係ねぇよな?」
イタチちゃんは察した
やつの攻撃は既に終わっている この雷鳥を叩き落とせば良いが武器が鉄で出来ているため切った瞬間感電する なおかつ何発も耐えられない 切ったとしても電気で作られているのなら再生だってありえる
イタチちゃんは笑いぼそっと言った
イタチちゃん「貴方だってしっかり対策してるじゃない...」
無数の雷鳥は無慈悲にもイタチちゃんを襲った
轟音とともに周りを閃光が走った
チヌ「まっ対策組め...ばね...」
チヌはバタッと倒れ込む
チヌ「充電切れだなw必殺技はなんでこうも力...を...しょ...ひ....る....な....」
チヌはその場から動かなくなった
チヌ「( ˘ω˘ ) スヤァ…」
疲れには寝るのが1番
丸焦げで横になってる少女と疲労で寝る成人
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