死神交奏曲
暗い防空壕の中をたんたんと進むチヌと衣乃
チヌは両手に電気を帯電している拳銃2丁をもち 衣乃は片手に大鎌をもち氷漬けの灰炎を引きずっている
チヌが突然止まった
そこは大きな広間みたいな場所
次の瞬間 ピンッ と何かの金属の栓が抜ける音と共に
上から無数の鉄の塊が降ってきた
地面に落ちる寸前にその鉄の塊は爆発した
手榴弾である罠を仕掛けられていたのだ
一瞬でチヌと衣乃は爆発によって姿がかき消された
爆発の音が止みまだ粉塵が舞う中上から1人の少女がおりてきてた
その少女は背中にその体に似合わない巨大なチェーンソーを2本装備していた
???「うふふ!サプライズ大成功!」
可愛らしい声でクスクスと笑う しかし
その粉塵から突如二本の電撃の筋が走る
その電撃は一直線に少女に向かっていく
少女はそれを華麗に交わしたまさに避けると言うより踊る そんなふうにも見えた
少女「なんて無粋な攻撃...当たると思って??」
少女はクスクスと笑った
粉塵の中から現れたのは氷の障壁
衣乃が瞬時に守ったのだ
それを見た少女は
少女「なんて綺麗な氷...宝石みたい...」
目をキラキラと輝かせるそれは子供が物を欲しがる時のような目だ
チヌ「来やがったな...」
ゴクリと飲み込む
それを見てチヌに質問をする
衣乃「あれはだれ?あなたの知り合い?」
ふふっと鼻で笑い答えた
チヌ「そうだな!あれとは少々縁があってね前に話したチームの1人だよ」
チヌはそう言うと銃を構え直した
少女「さてさて?お話はもういいかしら?そろそろ踊りましょ?」
少女はそう言うと背中に装備してあるチェーンソーを片手に1本ずつもち静かに戦闘態勢に入る
チヌはそれを見て衣乃に伝えた
チヌ「お前は先にいけ!ここは俺がやる!」
衣乃「二人でやっていこう!そのほうが絶対にいい!」
少し怯えた様子で提案するが
チヌ「お前には時間が無いのを忘れるなよ!」
衣乃はハッとし氷漬けの灰炎を見つめる
少しうつむき言った
衣乃「今度も3人でまた遊ぼうね」
チヌ「了解!」
チヌはそう答え衣乃を前に進ませる
少女「あらあら?貴方一人で出来る?手加減しようか?」
クスクスと笑う
しかしその瞬間、少女の頬に鋭い痛みを感じた
そしてその痛みは銃弾が頬をかすめた痛みであった
血が頬をつたい流れていく
その血を人差し指ですくいその血を舐める少女そして...
少女「テメェはここでぶち殺すミンチにしてやる!」
顔つきが変わった
それは誰にでもわかる恐怖そのものだった
チヌ「お嬢様!言葉使いがよくありませんわよっ!イタチちゃん!」
そう言い鼻で笑い電気を纏う
イタチちゃん「テメェ前にボコボコにやられたのに懲りねぇな?今度は生かしておかねぇから覚悟しろよ?」
そう言い二本のチェーンソーが金属音を奏で始める
チヌ「覚悟はここに入る前にできてるっつーの!行くぞ!!」
2人の戦いが始まった
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