ヴィーンでの勉強と苦難の日々6

 このようにして、勤勉な人間でもその人生観に歪みが生じ、次第にわずかな利益のためだけに他人に利用される道具になっていくのである。


 彼らは過失がないのに何度も失職してしまう。


 これは経済的な権利の闘争ではなく、国民的、社会的あるいは文化価値の破壊ですらあるのだが、いつしかそれはどうでもよくなってしまう。


 彼らはストライキを望まないのではない。やる気がなくなってしまうのだ。この経過を私は何度も見てきた。


 その経過を何度も見れば見るほど、この人々を残酷にもすりつぶしてしまう大都市に嫌気がさした。


 彼らは大都市に着いたときには人として扱われた。しかし、彼らが大都市にとどまり続ければ人ではなくなってしまうのだ。


 私もまた生活のためにこの大都市のいたるところに行き、運命の力を自分の力で試し、精神的に味わい尽くした。


 さらにもう一つ感じたことがある。就職から失職、失職から就職へと急速に変化し、収入と無収入による動揺が長く続くにつれて、多くのものは倹約の精神を破壊されてしまうのだ。


 肉体は景気のいいときには精いっぱい生活をし、不景気のときには空腹を抱えているということになれてしまう。実際、稼ぎのいいときはその後のことも考えるが、空腹はその後の配分に対する注意を覆してしまう。


 同時に空腹は苦しんでいるものたちに幸福な生活を蜃気楼のように見せ、賃金が少しでも許す限り病的な欲望を抑えきれないようにしてしまうのだ。


 かろうじて職を得たものがすぐさま理性を失い、すべての計画を忘れて毎日を過ごす理由がここにある。これはささやかな週給生活にも響く。というのも、そこで利口なお金の使い方を忘れてしまうからである。


 初めの七日間は無理しても五日はお金が足りる。その後は三日だけ、ついには一日だけになってしまい、結局は最初の夜にすべてのお金を使い果たすのである。


 さらに彼らには妻子がいる。多くの場合、その妻子もその生活に染まってしまう。特に男が彼女らを愛している場合はそうだった。


 その場合は二、三日で週給は使い尽くされた。金の続く限り飲み食いが続き、そして残りの数日は空腹で過ごすのである。


 そこで妻はこっそりと隣近所にお金を借り、小売店にも少額の借金ができる。そのようにして週末を持ちこたえるのだ。


 お昼にはみんな貧しい食卓につく。ときには何もないことがある。


 そして給料日を待ち、給料のことを話し合い、計画を立てる。このようにして空腹の間は再び来るであろう幸福の瞬間を夢見るのである。


 小さな子供たちも、ごく幼いときにこの困窮に慣れきってしまう。


 かといって男が自分勝手なやり方で進み、妻や子供を顧みない生き方をすると、それはそれで悪い結果となってあらわれる。争いと不和が起こり、男が妻によそよそしくなるにしたがって、彼はアルコールに近づいていく。


 男は休日になると酒を飲み、自分と子供のためにわずかなお金を奪い合う。しかも、それはたいてい日曜日の晩か、月曜日の朝方、酔っ払い荒れ狂って、しかも最後の一銭までも使い果たして家に戻ってくる。そこで往々にして神に祈るのである。


 私はこれらの例を何百と見てきた。そしてそれを一緒に体験してきたのだ。


 これは悪い社会の犠牲者である。


 当時の住宅は悲惨だった。ヴィーンの補助労働者の住宅の惨めさは途方もないほどだ。悲惨極まる住家、独身宿舎と大衆宿所、ゴミと汚物や不快なものを考えたとき、今でも身震いがする。


 これらの悲惨な状況から解放された人々の流れが、他の社会や人間関係のところに流れ込むならば、どれほどのことになったであろう。また、これからどれほどのことになるであろう。


 実際、この社会に思慮はない。この社会は軽率に物事を投げているのである。


 彼らは鈍いのでもし今のうちに運命を変えなければ、早期に破滅することを予期していないのである。


 私は今日、学校に行けと命じた運命にどれほど感謝していることか。そこでは気に入らないことがあっても怠けることはできなかった。


 私は急速に、そして徹底的に学校で学んだ。そのころの私が周囲の人々に絶望しないようにするには、彼らの堕落していく原因を学ばなければならなかった。絶望せずに耐えるためにはこれしかなかったのである。


 その場合、不幸の中から悲しむべき法則と悲しむべき結果が生まれてくる。


 その際には私の生存本能が私を守ったのである。


 いや、これはそのように理解できるようなものではないのかもしれない。

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