Twitter更新報告コントまとめ【12/08更新】

 おまけのようなもの。

 Twitterでの更新報告の際に載せた短い掛け合いを載せています。

 《84話(最終話) きみとおやつを食べよう》まで追加!


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《1話~挿話4まで》

 まさかこんなに続くと思わなかったので特に掛け合いはなし


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《挿話5 煙る鏡と迷い猫》

「さすがに”ぶぇあ”は無いだろう……」

「しょうがないじゃん!!?」


 出会い編を回想しつつというイメージ。

 鏡を通って異世界という名の牢獄に到着した日、早々に「ぶぇあ」という叫び声を発した瑠璃へのダメ出し。もっとまともな悲鳴は無かったのか。


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《挿話6 進まぬ先はお茶会の始まり》

「ところで魔力ってどんだけ回復したの?」

「……」

「チョコ食べながら無言になるのやめて」


 出会い編後半を回想しつつというイメージ。

 魔力回復の度合いを言ってくれないブラッドガルド。


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《11話 シュークリームを食べよう》

「まさか貴様がシュークリームを人質に取るとはな……」

「とってないけど!!?!?」


 シュークリームを引き取って帰ろうとした瑠璃への軽い揶揄。

 ギャグシーン扱いなので「!?」が多い。


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《12話 ロールケーキを食べよう》

「いいか。冬至とやらにはブッシュ・ド・ノエルは絶対に持って来い」

「いいけど、まだ半年以上先だよそれ」


 ブッシュ・ド・ノエルはチョコ系。


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《13話 水ようかんを食べよう》

「そういえばきみの角は……」

「先に言っておくが羊ではないからな」


 ようかん(羊羹)はもともと羊のスープ(羹:あつもの)という話題から。

 現代では、角のある獣は草食動物しか存在していない。


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《閑話3 side:B》

「ねえ次イカの新作買ったら一緒にやろう! そんな面倒臭い顔しないで!!」

「……うるさい……」


 イカが主人公の陣取りバトルゲームを一緒にやりたい瑠璃。うるさい。

 当然のごとくコントローラーが二つに分かれる携帯ゲーム機。


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《14話 アイスクリームを食べよう》

「鋼鉄の龍だと……?」

「んふっ、んっ!(←何も間違ってないがその言い方は堪えきれなかった)」


 異世界の住人が飛行機などを「鋼鉄の龍」と表現するテンプレネタから。

 この場合の「鋼鉄の龍」は特撮怪獣映画のメカ怪獣の龍のことなので何も間違っていないが、他ならぬ異世界の住人がそう表現することに耐えきれなかった。


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《15話 若あゆを食べよう》

「では期待しているからな」

「うあーー!!?」


 あゆ繋がりで何故かブラッドガルドをある場所につれて行くことになってしまった。話はよく聞いておくべき。


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《16話 きみと外出をしよう(前)》

「なんで急に苦々しい顔してんの……?」

「……いや……(←思いの他不味かったショックが抜けない)」


 つまみ食いした魔力が死ぬほど不味くてショックを受ける迷宮の主。

 このあたりは(←)で状況説明をしているが、基本はあまりしたくない。


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《17話 きみと外出をしよう(後)》

「ところでメニューにあるこの異様にでかいパフェは」

「頼んでもいいけど、それ食べたらしばらくおやつが無しになります……」

「……チッ」


 五千円くらいするでかいパフェ。元ネタは某カフェ。

 でかいグラスの容器にこれでもかとクリームやシフォンの層が連なり、上はプリンや果物がこれでもかと載っているバケモノ級のパフェ。普通は数人でシェアして食べきる。この地方においてこのパフェを食べきった者たちは「勇者」と讃えられる都市伝説がある。


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《18話 メロンパンを食べよう》

「で、本当にメロンの味はするのか」

「……ほ、ほんのり香る感じ……?」

「……やはり現物を持って来い、話はそれからだ」


 メロン入りメロンパンの味を確かめる二人。

 ブラッドガルドはメロンの味がわからないので結局クリームだけはくれた。だが瑠璃の伝え方も下手すぎてどうにもならなかった。


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《挿話7 終戦協定》

「宵闇の魔女って強いけど動きがトリッキーなんだよねえ」

「そうなのか」

「あと、この魔女っこと声優が同じ人って方が驚かない?」

「……!?」


 瑠璃たちがやっているのは大乱闘的な何かなので、様々な作品からキャラクターが出張している。

 原作でも妖艶さと色気を併せ持つ最強の魔女、宵闇の魔女。

 声もそのキャラクターに一役買っているが、可愛い系のキャラクターと声優が同じことに驚く人は多い。登場ゲームは違うが、声優が同じ+魔女という疑似親子コンビはSNSなどで密かに人気がある。


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《 挿話8 聖騎士の憂鬱》

「ここに七枚入りの紅茶クッキーと、オセロのゲーム板がある」

「……いいだろう小娘。ルールを教えろ」


 異世界にてではかつての勇者の仲間、聖騎士オルギスが不安と決意を固める。

 だがそんなことより主役の二人は七枚入りクッキーをどちらが一枚多く食べられるかでオセロを始めている。意外にノリがいい、というより対戦ゲームを気に入っているブラッドガルドの一面は、いまだ瑠璃しか知らない。


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《19話 ポップコーンを食べよう》

「で、何見る!?」

「見なくても構わんのだがな」


 本編は中盤からポップコーンと映画の甘くない蜜月関係の話だった。

 「せめて見るものくらい決めておけ」とどちらにするか迷った。


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《20話 プラリネを食べよう》

「色んな意味で強敵だった……」

「……だろうな」


 何故か由来と人名がごちゃごちゃしすぎなプラリネ。なおこのときの瑠璃は作者とほぼシンクロしていた。資料が増えたらリベンジしたい。


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《21話 みたらし団子を食べよう》

「異世界に行った人って魔力や知識が凄いって称賛されるって聞いたんだけど、なんで私はだんご三兄弟の説明をしてるんだろう……?」

「知らん」


 ほぼメタ発言。チート中心のファンタジー小説では能力にしろ知識にしろ称賛されるパターンがほとんどだが、そんなものはなかった。知識はスマホからと理解されているので余計に称賛されない。


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《瑠璃とブラッドガルドのよくわかる世界講座 魔法編》

「はい先生! 私が魔法を使うにはどうしたらいいですか!」

「無理だ」

「無慈悲!!!」

「速やかに諦めろ」


 無慈悲ではなく、魔力が無いのでそもそも無理。


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《22話 オムレットを食べよう》

「そういえばもっとシンプルに『まるごとバナナ』ってあるんだけど」

「……我はこれで構わんが?」

「あっうん知ってた」


 チョコバナナオムレットのほうが好み。


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《23話 有平糖を食べよう》

「……砂糖をそのまま食うよりはいいな」

「砂糖そのままは確かにちょっとつらい」


 有平糖は飴の一種。

 いくら砂糖が甘くとも、そのまま食べるのは無理がある。


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《24話 ホットミルクを飲もう》

「あっ……先に蜂蜜入れたら温めたら甘くなるってわからなくない……!?」

「別に我はどうでも良いが」


 ミルクは温めるとほんのり甘くなるので、まだ砂糖や蜂蜜が高価or無かった時代には上流階級に好まれた。


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《瑠璃とブラッドガルドのよくわかる世界講座 金貨と勇者編》

「ところでこの間気になったホラー映画が一作あるんだが」

「せめてたまにはアクション見よう……!!」


 人の本性が見たい迷宮の主vsヒーロー物が見たい女子高生

 おそらくは「ミスト」vs「アベンジャーズ」あたり。


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《25話 琥珀糖を食べよう》

「ほらこれ。『鉱物のお菓子』って、今はレシピ本もあるんだよ」

「貴様らはそんなに鉱物が食いたいのか?」


 砂糖などの食材で何かを形作る文化は異世界にも当然ある。

 しかし、迷宮の主にはいまいちそれがピンと来ない。


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《26話 プレッツェルを食べよう》

「……なかなか刺激的な味だったな」

「味じゃなくて炭酸だよそれは」


 異世界の迷宮の主vs炭酸飲料

 何が起きたかは二人だけの秘密。(そんなたいそうなものでもない)


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《27話 ザッハトルテを食べよう》

「……え、チョコケーキはどう……え?」

(目の前にあるものは、当然何も喋らない)


 せっかく切り落としとはいえチョコレートケーキを買ってきたのに。

 いつもみたいに扉を開けたら目の前が石壁だなんて。


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《挿話9 荒野を継ぐ者》

(その頃の瑠璃)

「ってかなんで石壁!? ブラッド君は!!? 切り落としチョコケーキ私一人で食べろっていうのか開けろ!! 手ぇ痛い!!!!」(べちべちべちべち)


 石壁に怒鳴ってもどうにもならない。


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《挿話10 迷宮探査団の顛末(1)》

(その頃の瑠璃)

「……」(ぐぐる検索:「石壁 壊す 方法」)


 とりあえずググればなんとかなる。最近はそうでもないがググらねば何も進まない。


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《迷宮探査団の顛末(2)》

(その頃の瑠璃)

「えっ……ツルハシって通販でも売ってるんだ……!」(スマホサイト見ながら)


 アマとか専用サイトとかで色々売ってる。


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《迷宮探査団の顛末(3)》

(その頃の瑠璃)

「っていうかこのツルハシとピッケルってどう違うの……(絶望)」


 ここに来てツルハシとピッケルの区別がつかない女子高生。


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《迷宮探査団の顛末(4)》

(その頃の瑠璃)

「よしもう一人でこの買ってきたお高めのチョコプリン食べてやるからな!! めっちゃ美味しい!!! ……。……。………………」


 ひとりはさみしい。


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《挿話11 プリンを食べよう?》

「我ながら、女子高生が隠すものではないな……(ベッドの下に工具)」


 その頃の瑠璃シリーズの本編版。

 見つかったらあきらかに答えに困るもの。


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《挿話12 運命の剣》

(その頃の瑠璃)

「なんか瑠璃最近元気ないけどどうしたの?」

「えっ。そ、そんなことないけど!?」


 とうとう(?)友人にまで突っ込まれる。


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《挿話13 世界樹の下で》

(その頃の瑠璃)

「ツルハシを手に入れたぞー!(てれれってってってー)」


 ホームセンターで手に入れた伝説のツルハシ。


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《カクヨムコン4参加中宣伝用コント》


「ここにチョコチップクッキーと大乱闘がある!」

「……我に挑むか、小娘。いい度胸だ」

「台詞だけならほんとラスボスだよね」


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「この話は私、瑠璃と迷宮の主のブラッド君がお菓子を食べながらお話ししたり映画見たりゲームし」

「長い、纏めろ」

「お茶会の話です!!」


******


「えっ、急に宣伝しろって言われても……!」

「……」

「真顔でチョコ食べてないで一緒に考えて!?」

「黙れ、我は知らん」


 カクヨムコン4期間中はそれぞれ特定の時間に出るようになっていました。

 宣伝用なので大体内容+二人の関係性や性格がわかる感じに。


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《28話 きみとさいかいしよう》

「近所にコンビニが出来た感覚で復活しないでくれる!?」

「誰がコンビニだ」


 話のついでみたいに復活報告された上に、「あそこに潰れたコンビニがあるだろう、あそこはまた別のコンビニになるらしい」くらいの気軽さで復活してくる迷宮の主


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《29話 ココアを飲もう》


「で、暑いというのなら何故アイスココアにしない?」

「ココアといったらホットだから」


 それでも嫌がらせのつもりなんだからな。

 チョコはあげないと言いながらココアを出す女子高生vs牽制で脅してくる迷宮の主


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《30話 ヨーグルトを食べよう》


「そういえば、駄菓子のヨーグルはあくまでヨーグルト風味であって、ヨーグルトは使ってないんだって」

「……待て。駄菓子とは何だ小娘」

「え? ……あっ」


 駄菓子の存在が知れ渡ってしまった瞬間。


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《31話 甘くない砂糖の話をしよう》


「今度は色ついたのも作りたいよねぇ!?」

「……貴様……、対価をどれほど消費する気だ……ッ」


 カインの命と引き換えだったはずの砂糖が何故かロックキャンディ作りに消費されている。

 とても不思議。


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《32話 チーズケーキを食べよう》

「……それより、チーズを使った菓子の名称は」

「えっ。さすがに全部は知らないんだけど!?」


 そしてそれを全部持ってこさせようとするのは明白。


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《閑話4》

「……」

「いやだからなんでブラッド君はわざわざ私の家で寝るの???」


 目の前で無防備になってもどうせ何もできないと踏んでるから。

 逆に言えば……以下略。


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《33話 クイニー・アマンを食べよう》

「せめてまっくろくろすけにしよ……!?」

「そこを拘ってどうする」


 ブラッドガルドの作り出した謎生物についての見解。

 そもそも異界の魔人の作り出すものにかわいさを求めてはいけない。


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《34話 金平糖を食べよう》

「でも金平糖って可愛いよね、色合いもそうだけど形とか」

「…………かわ……いい……?」

「本気で困惑しないで!!?」


 現代女子高生のカワイイの基準がよくわからなくなる迷宮の主。

 でもコンペイトウはカワイイ。


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《35話 杏仁豆腐を食べよう》

「それとトウフの意味も聞いていないが」

「ねえブラッド君のその好奇心どこから来るのほんとに!?」


 とはいえ、その子供みたいな好奇心につい答えてしまう瑠璃。

 その好奇心をガシガシ刺激したのが自分だとは特に思ってない。


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《36話 ショートケーキを食べよう(前)》

(その頃のブラッドガルド)

「……遅い……」(テーブルを爪でコツコツ)


 思わず苛立つブラッドガルド。

 よりによって自分を待たせるとは不遜すぎる……という建前。


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《37話 ショートケーキを食べよう(後)》

「せめてゴメンくらい言って!!!!」

「……。……我を捕まえて言うことがそれなのか……」

「えっ、他になんも無くない!?」

「……そうか」


 せめてひとこと断ってから食べてほしい瑠璃と、瑠璃のやり方にいまだに慣れないブラッドガルド。


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《38話 タピオカミルクを飲もう》

「しかし妙な食感だな」

「なんで私の残りまで飲んでんの!? はまったの!!?」


 前回で謝れって言われたのに普通に奪う迷宮の主。


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《挿話14 商人ゴブリン》

(その頃の二人)

「……貴様ときたらこいつらに変な名前はつけるわ砂糖を覚えさせるわ……」

「ブラッド君だってもうカメラアイって呼んでるじゃんよ~」


 使い魔カメラアイ。命名者は瑠璃。小型の省エネタイプ。

 目を介したネットワークで、外の景色を動画で見られる優れもの。

 こんぺいとうや砂糖が好き。


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《挿話15 迷宮の迷い子(1)》

「ブラッド君!! 新作のチョコチップクッキー出た!!!」

「……!!」


 カイン君の決意の裏でチョコチップクッキーで盛り上がる二人。


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《迷宮の迷い子(2)》

「えっ何この展開っていうか、私は何すればいいの」

「貴様は引っ込んでろ」


 突然のカインvsブラッドガルドに驚く瑠璃。

 そして速攻で役立たず扱いするブラッドガルド。危ないからとかは言わない。


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《迷宮の迷い子(3)》

「(べちべちべちべち)」

「……おい、小娘。……小娘。無言で殴るな」(ダメージ0)


 若干キレているがダメージはゼロ。

 直前のダイナミック頭突き(腰)のほうがまだダメージがあった。


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《挿話16 迷宮の研究家たち》

(その頃の二人)

「というわけで、まずカイン君の回復を要求します!」

「二度目を要求するとはな……貴様……」


 勇者の仲間が続々と集ってるらしいが、そんなことより回復だ。

 停滞する地上と、停滞しているように見えて進展する瑠璃。


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《挿話17 第一回迷宮会議》

「しかし何故我の前でやるのだ。茶番か」

「ブラッド君は元凶なんだから考えろって言ったじゃん」

「……。(だから何故……)」


 結果的に土地を奪った本人の目の前でやるんだからな。


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《挿話18 分かたれた仲間達》

(その頃の二人)

「ねーブラッド君。荒れ地に行くのって何が要ると思う?」

「だからそれを我に聞くな」


 諦めつつ許容するブラッドガルド。

 あるいは呆れているのかのどちらか。


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《38話 荒れ地に行こう(1)》

(その頃のブラッドガルド)

「……。クッキーしか無いのはどうにかならんのか……?」


 クッキーを置いていってくれるだけマシ。


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《荒れ地に行こう(2)》

(その頃のブラッドガルド)

「……(無言でオンライン対戦中)」


 もはや趣味の一環。


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《荒れ地に行こう(3)》

(その頃のブラッドガルド)

「……(クッキーが切れたな……)」


 そして数日もしない内に食い切る。


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《荒れ地に行こう(4)》

(その頃のブラッドガルド)

「……。……なんだ。……ああ、奴らが着いたか」(騒ぐカメラアイに。)


 魔力嵐の中についた事に気付く。

 何十年も放置せざるをえなかった自分の領土へとようやく繋がった瞬間。


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《荒れ地に行こう(5)》

(その頃のブラッドガルド)

「……さて、そろそろか……」


 そろそろ、から長かったが、割と彼にとっては一瞬かもしれない。


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《荒れ地に行こう(6)》

「来るんじゃなかった!!」

「まあまあ」

「はははは」

「絶対面白がっただけだろ!!」


 一方その頃、瑠璃はミツバチと格闘していた。

 邪魔でしかないのに爆笑するのは村人たちに余裕があるからだろう。


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《荒れ地に行こう(7)》

「……」(影蛇はしゃべらない……)


 影蛇。ブラッドガルドの魔力の一部。

 あくまで一部だが個体の人格(蛇格)のようなものはある。

 主に監視と、本体と繋がるのが仕事。本体よりちょっとやさしい。


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《荒れ地に行こう(8)》

「どったの、リーダー?」

「いやあ、なんでも? すげー所だなァって思ってな」


 カインは何か目的があるのはわかる。

 では、彼女はなんだろう。


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《荒れ地に行こう(9)》

「ごめんね回復魔法とか使えなくて……」

「いえ、大丈夫です。ところでこの消毒薬に興味があるんですが」

「えあっばばば」


 軽量で持ち運びしやすい入れ物は、白く艶やかで、見事な曲線を描いている。

 蓋を開け、柔らかな腹を軽く握っただけで使いたい分だけ小さな穴から薬が出てくる。

 多くの人間は勢いよくぶちまけるのが好みだが、上品で衛生的だ。

 こんなものが存在する国を、僕は知らない。


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《荒れ地に行こう(10)》

「ブラッド君が出てきた瞬間、一瞬電波が繋がったんだけどめっちゃスマホが鳴ってる……怖……」


 ブラッドガルドが電波が繋がる場所から直接出てきたおかげでつながるスマホ。

 どういう原理だ?


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《荒れ地に行こう(11)》

「じゃあ今日からヨナル君で!」

「……いいんですかね、勝手に名前つけて……」


 瑠璃の監視でついてきていた影蛇、ヨナルと名付けられる。

 名前がついたことで使い魔として独立した。

 作中では蛇の別名or古語でもある「夜なるもの」からヨナルということになっているが、同時に瑠璃のネーミングセンスも疑われた。


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《荒れ地に行こう(12)》

「じゃあみんなよろしくー!」

「お前こそ国が掛かってるのに明るいな」


 瑠璃の国(現代日本)が魔法世界になるのは歓迎すべき事態なのでは。


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《荒れ地に行こう(13)》

「で、いつそれは買えるんだ。今日か」

「いやその前にちゃんとお願いね……!?」


 でも一緒にプリンが食べたいのは事実。

 一回一人で食べたからな。


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《挿話19 それからとこれから(あるいは傍若無人さの成したもの)》

「ちょっと待ってこの番号あれじゃない!?名探偵の部屋じゃない!?」

「あれだけ言っておいてはしゃぐな」


 コンセプトがウィンチェスター・ミステリー・ハウスのウェストミンスター宮殿風の中にロンドンの名探偵の部屋の番号がある城。

 もはや何がなんだか。


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《40話 (ショコラ)プリンを食べよう》

「ところで、近所のケーキ屋さんにもチョコプリンあるんだけど」

「そうか。すぐ買ってこい」

「やだよせめて明日の話だよ」


 とはいえ、ようやくプリンを一緒に食べられたので瑠璃もご機嫌。

 しょうがないので(あくまでしょうがないので)明日もチョコプリン。


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《41話 かき氷を食べよう》

「……ここにもあるのだな、かき氷は」

「ここのはシンプルなやつだけどね、食べ歩きには良さそう」


 たこ焼き屋にもあるかき氷。

 紙カップで売っているものだが気軽に食べられる。


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《42話 ムースケーキを食べよう》

「それで、何かあるのか」

「一応言うけど、それ私に確認しないまま来るのやめてくれる?」


 せめて冷凍食品が二人分あるかどうかだけでも聞いてくれ。


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《閑話5(前)》

「貴様、普通の蛇を枕にしたらそのうち死ぬぞ」

「いや普通の蛇ではやんないけど!?」


 使い魔だからこそやれることがある。

 枕にするとか、一緒に寝るとか。

 世の中のもふもふたちに反逆するひんやりぷにぷに。


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《閑話5(後)》

影蛇&目(なかした)(ひどい)

「泣かせてない。……さっさと影に戻れ貴様ら……!」


 最近使い魔どもが気安い。おそらく小娘のせいだ。


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《43話 モンブランを食べよう》

「で、その洋酒を使ったというのはどこで食えるんだ」

「ほんとお酒にも反応いいよね」


 しかし酒を飲むにはまだ時間がかかる。

 特に現代の酒は年単位で無理。


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《44話 もみじ饅頭を食べよう》

「……しかし、なるほど……、色を揃えれば消えるスライム……」

(絶対碌な事考えてないな……)


 色を揃えれば消えるということは、色を揃えればでかくなることも可能。


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《閑話6》

「ああああ……ほんとなんでこんなことに……」

「だいたい貴様のせいだな」

「んあーー!!」


 しかし蒸気機関車と言わなければ鉄の龍(メカ怪獣王)が出来ていた。


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《45話 アップルパイを食べよう》

「ブラッド君てヴァルカニアのこと実験場みたいに思ってない?」

「何を言っている……我が迷宮以外はみな同じだ」

「自宅のスケールがでかすぎる」


 迷宮=自宅 迷宮以外=庭(実験場)


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《46話 チュロスを食べよう》

「ところで一口ちょうだいよそれ」

「は?」

「いや、は? じゃなくて」


 せめていいとか悪いとか言ってほしい。


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《47話 マシュマロを食べよう》

「それにしても、土産ならキャラクターの形のマシュマロでも良いのでは……?」

「……それは言わない約束だよブラッド君……」


 何故缶や包装だけキャラクター付きで、肝心の菓子は普遍的なのか。

 まあプリントされた菓子もありますけども。


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《挿話20 「女神の加護」で最強勇者の異世界再訪譚(前)》

「何故かわからないが無性に苛つく。チョコを寄越せ」

「どういう理由なのそれ?」


 かつて自分を倒した勇者の再来を感知する迷宮の主。

 とだけ書くとシリアスなのだが、実際はこんなもん。


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《挿話20 「女神の加護」で最強勇者の異世界再訪譚(中)》

(その頃の二人)

「……ッ、虫唾が走る……!」

「だからなんで……!?」


 なんでも何も勇者が再来したからだよ。


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《挿話20 「女神の加護」で最強勇者の異世界再訪譚(後)》

「えっ……空飛ぶスケボーずるい!」

「……。(飛行機があるのに何故……)」


 メタ発言。空飛ぶスケボーを操る勇者、ちょっと羨ましい。

 飛行機で飛べるのにわざわざスケボーに憧れる瑠璃がわからないブラッドガルド。


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《挿話21 影たる盗賊は青年と出会う》

「確かにブラッド君は根暗……」

「我の内面がそれほど重要か……?」


 メタ発言。

 内面に関してゴチャゴチャ言う必要性を感じない。


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《挿話22 聖騎士は懸念する》

「……さて、そろそろか」

「結局ブラッド君のタイミングってなんなの?」


 タイミングとは言うが、それを理解しているのがブラッドガルドしかいない。


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《挿話23 迷宮学者は発見する(前)》

(その頃の二人)

「ねぇ! 今度はべっこう飴とか作ってカイン君とこ持ってかない!?」

「貴様は相変わらず自由だな……」


 こう言っているブラッドガルドが、次回では自由と言われている。


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《挿話23 迷宮学者は発見する(後)》

(その頃の瑠璃)

「……作れって言われたけど、やっぱこれフリー素材のほうがいいのかなぁ……」


 お手紙用の装飾を任された。

 そりゃ表に出ないとはいえ勝手にパクッたらダメだろう、ということで。


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《挿話24 そして荒れ地は解き放たれる》

「フリー素材ってのは、えーと……無料で使える素材?」

「何故無料で提供している?」

「えー、えっとそれは~~……!」


 「フリー素材」の説明に苦慮する。


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《48話 ティラミスを食べよう》

「私負けても一口ちょうだいね」

「断る」


 サクッと自分のものにする。


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《49話 生八つ橋を食べよう》

「アーモンドチョコって昨日まだ残ってた気がするんだけど……?」

「え? 気のせいじゃない!?」


 ヨナル君が(口直しに)食べました。


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《50話 マフィンを食べよう》

「イマイチって言うくらいなら食うなよ!?」

「は? 何故だ?」

「それこそなんで!!?!?」


 瑠璃の作ったものを貶すわりにはちゃんと食べるんだからな。

 そりゃあ瑠璃もツッコミ入れてしまう。


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《閑話7》

(直前の二人)

「ブラッド君てそのままでも大丈夫なのでは……?」

「我が言うのも何だが、目を覚ませ」


 ハロウィンフェスタにブラッドガルドをそのままで向かわせようとする瑠璃。

 正直、正気に戻れくらい言っても良かったと思う。


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《51話 ミルフィーユを食べよう》

「結局決まってなーい!」

「そうか」


 いったいなにをカイン君とこの新レシピにすればいいのか。苦悩は続く。


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《52話 イチゴ大福を食べよう》

「ねー。このあとなにする~?」

「……まずはその気の抜けた顔をやめろ」


 ゲームするか、映画見るか。それとも他に何をしよう。


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《閑話8》

「ねえなんで私影の中に収納されてたの? なんで???」

「お前がいるとうるさいからだが?」


 間違ってお前と言わせてしまった。うっかり。貴様。


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《53話 クレープを食べよう(前)》

「ところで彼はどこの国の出身なんだい?」

「えっ!? え~~っと……!?」


 そりゃ答えられないわな。


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《53話 クレープを食べよう(後)》

「ご協力本当にありがとうね!」

「……い……いえ……ハイ」


 慣れて忘れかけていたことを思い出させてくれた経験。


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《54話 スコーンを食べよう》

「でもなんかここでただお菓子食べてるの久々な気がする……なんでだろう……」

「さあな」


 久々のシンプルなお菓子回。


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《55話 シュトーレンを食べよう》

「もうっ! もうっ!! ホントそういうとこぉお!!」

「……(面白い……)」


 ブラッドガルドにとって瑠璃は面白いなにか。


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《挿話25 勇者、かつての仲間と再会する》

「……なんかまたほっとかれる気がする……!」

「メタ発言をするな」

「えっ」


 このとき普通に挿話のナンバーを間違えました。25のはずが26になってたとかいう。


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《挿話26 勇者、ヴァルカニアに向かう》

(その頃の二人)

「ブラッド君~! 友達のオススメ映画借りてきた~!!」

「そうか。殺すぞ」

「なんで!!?」


 B級ならともかくたまにとんでもないクソ映画が混ざっているから。


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《挿話27 勇者、ヴァルカニアの真相を知る》

(その頃の二人)

「ブラッド君~。そろそろ寒くなってきたから人間化するときはマフラー巻いたほうが自然だよ」

「……だいぶ慣れたな小娘……」


 そして慣れて忘れかけていたことをこの後くらいに思い出させてくれる。


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《挿話28 勇者、迷宮を進む》

(その頃の二人)

「ゲームのトラップでやばいやつ? えー? 『石の中にいる』とかかなあ……? 転移失敗すると石の中……に……」

「ほおう……?」

「あっ(察し)」


 聞かれたからといってなんでも答えてはいけない好例。


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《挿話29 勇者、宵闇の魔女と相対する(後)》

(あるじ……)(主さあ……)(なにへこましてんの?)

「還れ」


 なぜか自分の使い魔どもが小娘に味方して自分には辛辣な件について(ラノベ風)

 瑠璃が凹んだのは確かにブラッドガルドのせいではないが、思い出させたという点においてはブラッドガルドのせい。(???)


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《挿話30 女神、決意を語る》

「いやもうそのガンガン行こうぜ気質なんなの???」

「我に聞くな」


 命捨ててるのかお前ら???(瑠璃・談)


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《挿話31 冬、至る日に(前)&(後)》

(コント無し)


 コントなんてできるわけがない。

 なにしろブラッドガルドは消滅してしまったんだから。


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《56-1話 季節外れの春》

「ブラッド君に続いて私の出番まで喪失した……」

(ヨナルは頷いている……)


 メタネタ。ブラッドガルド討伐にともなう出番喪失からの、瑠璃の出番喪失。

 よく考えたら主人公二人とも不在ってどうなっとるんや……。


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《56-2話 迷宮の異変》

「……んふふふ!」


 自称迷宮の主の使い魔、迷宮ナビゲーターのナビ。

 あきらかに瑠璃っぽいのに、瑠璃ではないひと。(人ではない)


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《56-3話 討伐イベントはカボチャと共に》

『はーい! 皆様お待たせしました! 宵闇迷宮、最初のイベントはこちらになります!!』


 迷宮を乗っ取ったかと思えば突然イベントをはじめる使い魔。

 真意が誰にもわからない。


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《56-4話 ここが変だよ宵闇迷宮》

『あ~。最初の到達者が出たね~! それじゃあ次の階層解放しようか、ヘビ君!』

(ぱくぱく。)


 迷宮に冒険者を招き入れることも、解放式の迷宮も、ゲーム的ではあれどそれまでのダンジョンや迷宮とは一線を画している。


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《56-5話 サメさえ出せばなんでもいいわけじゃない》

『心臓に悪いことはやめてほしいよね!!』


 ややメタネタ?

 見えないはずの女神セラフに剣をぶっこんだクロウへの一言。


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《56-6話 王道展開からは遠すぎる》

『えっちょっと私の出番は???』


 主人公どころか主人公を模した使い魔の出番すら消失する事態……。


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《56-7話 情報交換は冒険者の基本》

『だからあの、私の出番!!!』


 出番を失うナビ。


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《56-8話 ナビちゃんねるラジオ!(第8回)》

『次回もお楽しみにー!』

(落ちる砂時計の砂。)


 なんも説明なく進んでいくナビちゃんねるラジオ。


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《56-9話 ソロ冒険者・クロウ(前)》

(こいつから面倒臭い気配しかしない……)


 クロウ君、面倒がる。


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《56-10話 ソロ冒険者・クロウ(後)》

「そういえばナビは魔法が使えないのか……」

「そういうとこ主から受け継いじゃったんでしょうなあ」


 使い魔だからってみんな魔法が使えるとは限らないんですよ!!(※普通は使える)


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《56-11話 庭園でお菓子を》

「……。(意外と悪くないな……)」


 迷宮が作ったチョコレートもそう悪くない。


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《56-12話 最後の部屋は、最初の部屋》

「……。(ごめんね、セラフ)」


 何か考えているアンジェリカ。たとえ仲間や女神を裏切ることになったとしても、やりとげなければならないことがある。


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《56-13話 スタッフルームへようこそ》

「ブラッドガルドのことクソザコミミズおじさんとか言ってた気がしたんですけど」

「それを言ってるのはお前だ」


 意外にブラッドガルドに対して辛辣なナビ。

 しかし罵倒のセンスは瑠璃と同じ。


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《56-14話 姫君の決意》

(……まあ、そうなるわよねえ……。)


 周囲の混乱を見て、予想できていたこととはいえ少し呆れる。

 そんな光景も愛しいと思うほど、自分の覚悟は決まっているけれど。


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《56-15話 仮初めのエピローグ》

「ところで影蛇どもは何処へ行った……? チョコの気配がするんだが」

「え? なんでチョコ?」


 このあと、迷宮でチョコレートが作られていたことが発覚する。


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《56-16話 ブレイク・タイム》

「……」

「なんでそんな頑ななの!!?!?」


 絶対に瑠璃が作ったものは褒めようとしない魔人。


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《挿話32 世界樹の言葉》

「あれ私の出番は!!?」

「……(我の出番もないんだが)」


 せっかく復活したのに出番が無い人たち。


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《挿話33 女神の言葉》

「いやほんと平和だな」

「平和とは何かについて考えてしまいますよね」

「カインももう慣れきってんなー」


 即刻チョコレート工場を移設されそうになっている国の人たちの反応。


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《挿話34 とある司祭の記憶》

「えーなに。また何かあるの?」

「逆に何故なにもないと思った」


 まだ出番が無い二人。

 何か進みつつあるけど気付いてない。


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《57話 チョコの食べ比べをしよう(1)ラムレーズン編》

「やばいものが見つかってしまった……」

「明日もやるぞ」

「んえーーー」


 ブラッドガルドにチョコレートボンボンが発見されてしまった。

 なんということだ。


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《58話 チョコの食べ比べをしよう(2)ブランデー編》

「(女神様のことを気にしない時点でめっちゃ機嫌がいい……)」


 昨日(※ラムレーズン)のあたりから機嫌が良いのがとてもわかる。


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《59話 チョコの食べ比べをしよう(3)ワイン編》

「ところでこのチョコの食べ比べいつまでやるの……? 飽きたんだけど」

「飽きるな」

「ええ……」


 三日目で飽きる瑠璃と、まだ飽きない魔人。


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《閑話9》

(こむすめ、とくにようじがなくてもきそう)

(わかる)

(でもかくしょうはない)


 復活して迷宮を取り戻したら小娘は来なくなるんじゃないか?

 それは困る……何故困るんだ……そうか異世界の技術を知って掌握する為だな……(真顔)みたいになっているブラッドガルドと、別に小娘は用事とか無くても来そうだけど確証が無いので困っている使い魔。

 どうしてこうなった。


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《60話 柿の種を食べよう》

「……これを手にした貴様の勇気だけは認めてやろう」

「食べながらそれっぽいこと言わないで」


 台詞だけなら本当に魔王。

 しかし持ってきたのはチョコレートがけの柿の種。


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《61話 ポテトチップスを食べよう》

「ところでいまあげたやつ一枚貰っていい?」

「あ? 殺すぞ」

「わー、いつも通りだ良かった」


 チョコレートがけポテトチップスもダメだった。


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《閑話10》

「閑話なのにブラッド君がいない!」

「そうか。全員殺すか」

「殺さないで!!!」


 閑話はだいたいブラッドガルドの心情が主(でした)。


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《62話 チョコの食べ比べをしよう(4)ウィスキー編》

「貴様が泣いて頼むなら喰ってやってもいい」

「えー、そこまでするならいいかな~」

「……」


 じゃあ作らないって言っただけなのになんか不満そうなのは何故。


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《63話 チョコの食べ比べをしよう(5)梅酒編》

「やはり貴様が作ればいいのではないか」

「なんで言い直すの!? 無理だよ!!」


 でも酒は造らせようとする魔人。無理。


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《64話 チョコレートの食べ比べをしよう(6)日本酒編》

「……聞いている」(←聞いてない)


 チョコレート+酒の組み合わせで調子に乗りすぎて大事な事を聞いてなかった奴。


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《挿話35 ザカリアスの場合》

「忘れてる人もいるかもしれないけど、ザカリアスさんは迷宮研究者らしいよ!」

「貴様、会ったことはないだろう……」


 メタ発言。

 興奮と冷静の差が激しい男ザカリアス。


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《挿話36 オルギスの場合》

「ちなみに聞くが、稀代の少年王という呼ばれ方はどう思っているんだ」

「恥ずかしいのでやめてほしいですね!!!」


 そもそも自分の立ち位置が如何とか以前にまずその名称が恥ずかしい。

 もうそろそろ少年という年でもない。


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《番外編:君が眠る所を見ない【12万PV御礼】》

「ブラッド君て慢性的な睡眠不足とかじゃない?」

「……本来、寝なくても生きていられる」

「いや嘘でしょそれは。……ほんとに??」


 ブラッドガルドは寝ません(迫真)


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《挿話37 ヴァルカニア国民の場合》

「カメラアイより見た目がマイルドですよね、これ」

「……だよな……」


 いわゆるふつうのカメラ。

 そして現地民にも「その造形どうなんだよ」と思われているカメラアイ。


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《挿話38 ヴァルカニアの長い夜(1)》

「この街やばくない???」

「ほう。隠し通路に喜んでいたのはどこの誰か、聞かせてもらおうか」


 メタ発言。

 ブラッドガルドがマイクラして作った町はヤバイとかそういう次元じゃなかった。


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《ヴァルカニアの長い夜(2)》


「セス君っていうのはカイン君の孤児院時代の親友だった人だよ」

「殺されかけたようだがな」


 メタ発言。

 登場人物紹介的な。教会も一枚岩ではなく、色々と渦巻いていた。


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《挿話39 セスの場合》

「ふん。じつに愉快だ」

「えっ、なにが?」

「いや。貴様は気にしなくていいことだ」


 誰かの苦悩をまるで映画か何かのように愉しむブラッドガルド。


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《挿話40 とある奴隷の場合》

「……」

(うわっあるじのきげん、おにわるい)

(ただでさえわるいのに?)


 メタ視点。

 気に入らない奴の気配を感じ取って不機嫌になる魔人と、それを感じ取っている使い魔。


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《挿話41 【急募】ドア開けたら友達が魔王ムーブしてたときの正しい声のかけ方》

「この状況でイカできるの信じられないんだけど」

「放っておけ」


 瑠璃が来た瞬間、気に入らない奴がどうでも良くなる魔人。

 瑠璃は供物を持ってくるからしょうがないね(?)


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《65話 きみと対戦しよう》


「なんかすごい久々にブラッド君と遊んだ気がする」

「満足した顔をするな」


 そういいながら付き合う人も付き合う人なんですよ。


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《66話 草餅を食べよう》

「よし、食べたら戻ろっか。お昼どうする?」

「この期に及んでまだ連れ回す気か、貴様……」

「だってお昼も食べてこって言ったじゃん?」


 そういいながらお昼を食べていくのはこいつです。


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《67話 シフォンケーキを食べよう》

(デビルズフードケーキの事はしばらく黙っておこう……)

(……これはどこかに必ずチョコレート入りのものがあるな……)


 だいたいチョコ味はどこにでも存在している。


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《閑話11》

「じゃあ次、迷宮の底来る?」

「いいわね。行くわ」


 次がどうあれ、そのうち迷宮の底でお茶会をするのは決定している。


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《68話 オペラを食べよう》

「ところでさっきの発言ゆるしてないからな」

「……(面倒くさそうなツラ)」


 死にかけの魔人に毎度お菓子持ってくるような優しい人間、他にいないのでは?

 というのが理由ではないが、ブラッドガルドの悪態に悪態で返せるのは唯一人。


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《69話 フレンチトーストを食べよう》

「ちなみにブラッド君のやつは五枚ある」

「ふん」


 六枚入りを全部フレンチトーストにして、五枚がブラッドガルド。


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《閑話12》

「ブラッド君はなんで最後キレてたの?」

「奴が碌な事を考えていないのはわかったからな」


 「こういうのが好みだったのか~」みたいに思われたのがかなり不本意だった。

 ちなみに本当に好みではない。

 二人の間にあるのは連日会い続けて喋り続けたことから生じた何か。


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《70話 カヌレを食べよう(前)》

「私よけいに要らなくない!!?!?」


 なんでか使い物にならないのに魔物討伐に駆り出される瑠璃。

 役割はトラップ。


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《カヌレを食べよう(後)》

「でも専門店とか言っても、チョコ味のカヌレとか全然想像つかないけどな~」

「貴様の想像力は虫以下なのか」

「は?」


 チョコレートのことになるとうるさくなる迷宮の主。

 そして最強の迷宮の主に普通にキレる最弱の女子高生。


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《閑話13》

「閑話なのにブラッド君の出番、無くない?」

「なるほど殺されたいのか」


 メタ視点。閑話は本来ブラッドガルド視点だったはず……。


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《71話 かしわもちを食べよう》

「で、美味しかった!?」

「……その手には乗らんぞ小娘……」


 絶対に美味しいと言わせたい小娘

 vs

 絶対に美味しいと言いたくない魔人


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《72話 ブラウニーを食べよう》

「でもブラッド君がチョコくれるとか珍しいね」

「収穫があったからな」


 「ミミック」なるゲームのモンスターを聞かせた対価。

 (ただしチョコを元々持ってきたのは瑠璃)


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《73話 甘夏ゼリーを食べよう》

「初夏といえば甘夏!!」

「だからその発想と話がかみ合っておらんぞ」


 初夏といえば甘夏。

 このあいだは水ようかんだったけど。


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《挿話35 エルフ達の小さな異変》

「私の出番は!?!?」

「小娘に出番など無い」


 メタ視点。

 ブラッドガルドの出番も無いんですよ。


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《挿話36 異世界にマヨネーズを!》

「マヨネーズ好きな人ってなんにでもかけるらしいよ」

「……!?」


 この異世界にマヨネーズが入ってしまった経緯。

 しかしなんにでもかけるのは意味がわからなかったらしい。


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《挿話37 世界樹の異変》

「なんか私の知らないところで何か起きてる気がする……!」

「下らん事を言ってないでさっさと茶を注げ」


 小娘は気にしなくていいことなんですよ。


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《挿話38 彼方からの伝言》

「なんかすごい暇な気配がするから、もっと人呼んでゲームしよう」

「人を呼ぶな」


 隙あらば事情を知ってる人間を呼んでゲームしようとする瑠璃。


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《74-1話 迷宮・海・遭難》

(普通に落ちていったな……)

(めっちゃ覗き込む影蛇ズ)(ぶわっと闇の中で増殖するカメラアイ)


 ブラッドガルドの感情的な部分は全て使い魔&眷属が担っているのかもしれない。

 その頃瑠璃は海の中で現状に「!?」となっていた。


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《74-2話 海賊・下っ端・大仕事》

(その頃のブラッドガルド)

「……映像が欲しいところだな」


 瑠璃の惨状はヨナルを通して報告されているが、映像が無いので楽しさ半減。

 「映像」という発想も現代のものである。


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《74-3話 檸檬・夕飯・ヨーグルト》

(その頃のブラッドガルド)

「……」

(イラッとするくらいなら、むかえにいけばいいのに)(ねー)


 食べたいならこんなことせずに行けばいいんだよなあ。


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《74-4話 予感・航路・魚人の島》

「完全にカメラアイと同じ系統なんだよなあ……きみたち……」

(きゃらきゃら)


 見た目がヤバそうなのに実際何考えてるかわかんない枠。


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《74-5話 貴族・求婚・海上迷宮》

(その頃のブラッドガルド)

「そういえば部屋の扉が開いていたな……」

(!?)


開けた瞬間落ちたので仕方ない。


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《74-6話 王と勇者と魔術姫、魔女の行方を知る》

(いやお前に言われたくない)

(アンタに言われたくないわね)

(貴方がそれを言うのか……)


 だんだんとブラッドガルドに対するあたりが強くなっていく人間たち。


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74-7、74-8話の宣伝が行方不明。もしかしてミス?


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《74-9話 内通・協力・ルート検索》

(その頃の三人)

「では、定刻通りに開始ということで」

「ああ。俺もすぐ行く」

「それじゃあ、始めましょう」


 勇者とも通じているヴァルカニアはマジでなんなの?と思われてそう。


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《74-10話 戦闘・主・交代劇》

(その頃の勇者)

「やっぱ魔力スケボーは早いな!!」


 魔力スケボーとは?:

 その辺の適当な板きれに魔力を通してスケートボードにしたもの。浮いてる。

 スケボーの意味はわからないが、勇者が好んで使う高速移動手段だと思われている。


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《74-11話 通信・解説・海の底》

(その頃の王様)

「では、僕らもそろそろ行きましょうか」

「はいよ、陛下」


 ヴァルカニア組も移動開始。

 こっちもこっちでやることがある。演技のできない奴は主に黙って作業になる。


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《74-12話 怪物・使い魔・腹の中》

(その頃のヨナル君)

(どこかの影の中を邁進中……)


 ヨナル君も別行動中。基本的には協力してくれるヨナル君。


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《74-13話 使い魔・交渉・その向こう》

(前半のヨナル)

「……」(タイミング見計らい中……)


 いつ出て行けばいいか考えてくれる。


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《74-14話 交渉?・救出・作戦開始》

(なかした……)(主、こむすめ泣かした……)

「帰れ貴様ら」


 泣かしたというよりキレている。

 使い魔はその原因である自らの主を非難。


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《74-15話 戦闘・救出・邪神の片鱗》

(その頃のブラッドガルド)

「……そこそこ戻っていたな。魔力が」


 使い魔を通してドラゴンブレス的な奴が放てる程度には。


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《74-16話 確保・収容・捕獲》

(その頃のカイン)

「えっ、保護した!? やっ……た!! あっいえ、ご苦労様でした!! 引き続きお願いします!!」


 瑠璃が無事保護されたと聞いて思わず何もかもかなぐり捨てて安堵するカイン君。

 いい人。


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《74-17話 決着・解決・ゆっくりおやすみ》

(その頃のカイン)

「……凄い事が起きている予感がする……!」


 王のいないところで何かが進められている。

 壊血病予防についていろいろと。


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《挿話39 アズラーン、再来す》

(その頃のブラッドガルド)

「……なんだもう戻ってきたか。あいつめ」


 からかったアズラーンがすっ飛んで帰ってきたのを感知。

 そしてここから原初の女神の事がちらほらと出始める。


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《挿話40 バルバロッサへの尋問》

「小娘が我を差し置いてケーキを食ったのは決して赦される事では無い……」

「えー? いままで保管しといても悪くなるだけだし」


 レモンケーキ食べきったのだけは許されない。

 だったら早く来いよというのが瑠璃の言い分である。ごもっとも。


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《挿話41 襲来・チェルシィリア》

「ところで昼餉は久々にパスタにしろ」

「そんなの見せた後でよくそういう事言えるな???」


 ミミズの集団を見せた後によく言えるな。


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《挿話43 第一回精霊会議(後)》

「彼女はあれで殺されてない時点で奇跡の塊みたいなものだよねえ……」

「いや本当に関係がよくわからないのだけど」

「わ、私に聞かないで下さい……」


 前編の宣伝が見つからなかった。なぜ……。

 関係はただの友達。


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《挿話44 黒い呪いとブラッドガルド》

(その頃の瑠璃)

「ねえリク呼ばなくていいわけ?」

「新作を奴に一番に見せるのは気に食わない」

「ええ……」


 戦争後の黒い呪いは黒死病。

 しかしそんなことは関係なく新作映画に興じる二人。


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《挿話45 しばしの休息》

「ところで味噌味どう?」

「……まあまあだな」


 カップラーメン味噌味を食べながらの映画鑑賞。

 果たして瑠璃にできることはあるのか?


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《挿話46 チョコレートを食べよう》

「ところでブラッド君はよくあのまま聞いてたよね」

「そうだな。何度殺そうとしたかわからん」


 リクへの現代品差し入れついでに、神の実ことチョコレートの講義。

 チョコレートは大体自分のものだと思っているブラッドガルド。


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《75話 ガトーショコラを食べよう》

「でも日本でチョコレートケーキっていうともっとこう、ショートケーキみたいなやつとか」

「なるほど。それはいつだ」

「えっ」


 チョコレートのことになると当然持ってくると思っているブラッドガルド。


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《76話 ベルギーワッフルを食べよう》

「ワッフルはあっためてバターかマーガリンつけるのが好きだな~」

「そうか」

「チョコ絡んでないとドライだなあ」


 でもチョコレートをかけるとなると話は違ってくる。


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《77話 ミルクレープを食べよう》

「そういうわけで、いつ行く?」

「……」

「その人間どもの中に入ってくのめんどくさ、みたいな顔やめよう」


 菓子は食べたいが人間どもがうじゃうじゃいる場所は嫌い。


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《閑話14》

「うわめっちゃ引っかかる。ブラッド君、もうちょっと髪の毛手入れしなよ」

「必要が無い」

「そんなこと言わずに! せっかく長いんだからさ~」

(何がせっかくなんだ……?)


 せっかくだからお手入れしていろいろ弄りたい瑠璃と、頓着しない邪神。


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《78話 くりきんとんを食べよう》

「ところでこの紅茶、栗に合うね」

「なぜ意外そうに言う……?」


 栗というと日本茶のイメージのある瑠璃。


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《79話 今川焼きを食べよう》

「もおお~。忘れてくなよ、雑誌を!」

「貴様が忘れないようにと思ってな」

「えっ。わざとなの……?」


 チョコレート特集のある雑誌をわざわざ置いていくんだからな。


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《閑話15》

「殺す……奴らは必ず殺す……」

「殺人鬼みたいな事言ってないで、とりあえずチョコでも食べて落ち着きなよ」


 三柱(ミニマム)襲来。

 会議に出るように言ってよ~というお願いと、瑠璃の立ち位置の話。

 魔力を持たない彼女の願いは魔術の形をとらないから、何がどうなるかわからない。

 それはどの陣営にとっても切り札になりえる。まさに転がる幸運石。

 けれどもその石は、意思を持っている。

 ……というのを完全無視してとりあえず全員死ねばいいと思っているブラッドガルド。


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《80話 バームブラックを食べよう》

「……(ところで結局何入れたんだっけ?)」

「……(何を入れたか忘れたような顔をしている……)」


 さて、幸運を手に入れたのはどちらか。


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《81話 スイートポテトを食べよう(前)》

「「「……(あれブラッドガルドなのか……)」」」

「……(なんでブラッド君この姿なんだろ?)」


 冒険者バリーの迷宮産甘味を求める小冒険。

 そして瑠璃が「ブラッド君」と呼んだだけで正体がわかるヴァルカニア人。

 なんで瑠璃も今日は人間態なのかわかってない。


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《スイートポテトを食べよう(後)》

「……(めっちゃ機嫌悪そう……)」

「……(我の菓子を……)」


 スイートポテトをブラッドガルドに献上しつつ、異世界仕様にして冒険者バリーへ。

 そしてバリーがヴァルカニアに拠点を置くまでにあと少し。


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《82話 生チョコを食べよう》

「この小娘が……」

「生チョコか生キャラメルか決めるだけでそこまで悩む!?」


 トップはチョコレートだけれども、他の菓子も気になる。


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《挿話47話 司会不在の精霊会議》

「……何か面白い事が起きていた気配がする」

「えっ、なにそれ?」


 セラフが土下座する気配を感じ取る。

 誰かが面白い事になってるときは見たい。


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《挿話48 地道な作業も積み重ね》

「……逃げられたか」

「?」


 冒険者バリー再登場と、シスコン共の集い。

 そしてヴァルカニアの中の奇妙な気配には気付いていたブラッドガルド。


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《挿話49 復元と再会のナビゲーター》

「ちなみに聞くけど、ルリへの許可はとってあるの……?」

「とってると思う!?」

「とってると思うか?」

「あっハイ」


 世界樹を擁する、女王のおさめるカナン王国へ。

 ブラッドガルドによって復活させられたナビ&クロウが魔女の使いとして同行。


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《挿話50 世界樹での謁見》

「なんかどこかで失礼なことを言われている気がする」

「気のせいだ」


 勇者と魔術師、そして魔女の使い魔たちが謁見。

 やってきたのは現状を憂いた結果、とんでもないものに縋ろうとするエルフたちへの牽制。

 ところでクロウが主(瑠璃)をアホ主扱いするのは、それなりに危なっかしいから。

 でもそれよりも同族嫌悪的にブラッドガルドが嫌い。


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《挿話51 東方国の乱》

「私の出番は!!?!?」

「無い」


 メタ発言。ここから東方での砂漠vs草原が始まるので瑠璃の出番が無い。


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《東方国の乱(2)》

「はいじゃあ一番瑠璃! 出番が無いの歌、歌います! ♪私の~~出番が~~出番が~ない~~♪」

「……」(←貴様の使い魔は出番があるだろ、とは言えない)


 あまりの出番の無さにおかしくなってくる。


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《東方国の乱(3)》

「ところで私何も言ってないのに何か言ったことにされてる……?」

「そこは気にするな」


 瑠璃の使い魔の事は本人にも秘密なのである。


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《東方国の乱(4)》

「そういえばそっちはいまどうなってるの?」

「問題ない」


 本編のシリアスさに対してこれ。

 神は人間の覚悟を捧げられる事でそれに返す。

 なので、自分の弱い部分を捧げた(曝け出した)ルディにアズラーンは返した。


 そしてブラッドガルドはブラッドガルドで良い方向へ……? ほんとに進めてる???


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《挿話52 海賊たちは怪物を狩る》

「ふあっくしゅん!! ……んああ。誰か噂してる?」

「そんなわけなかろう」


 何故海の女神たるチェルシィリアが、海賊に与することになったのか?

 たぶんそれは宵闇の魔女のせい。 


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《挿話53 真実への覚醒》

「布教が怖すぎる」

「メタ発言をするな」


 ロダンが司教を務めるコルトー地区は原初の女神の信仰区になってしまった。

 四柱という偽りの神ではない本物の神を知っている、という優越感。


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《挿話54 空を往く怪鳥》

「ねえところで他の人たちががんばってるなかブラッド君は何してるの」

「そんなことを貴様が気にするな」(チョコレートの出来を確かめながら)


 セラフの場所にも原初の女神の力を与えられた「月」に関係する魔物が現れる。


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《83-1話 最後の一柱》

「我の出番だ」

「へー。はー。ほー。ふーん?????」

「不満があるならあっちに行ってろ小娘」


 瑠璃の出番が無いのにブラッドガルドの出番はある!


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《83-2話 シバルバーの戦い》

「ブラッド君ばっか出ててずるい!!!!」

「……(めんどくさい奴だなと思っている顔)」


 相変わらず瑠璃の出番が無い。


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《83-3話 顕現》

「あのシスコンの人やばいよ……」

「……(小娘が初めて見るような顔をしている……)」


 シスコン弟集団がヤバすぎる。さすがの瑠璃もドン引き。

 なおこのシスコン弟集団は使い魔でもあるので、実際は究極の自己愛でもある。マジで怖い。


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《83-4話 ナビちゃんねるラジオ・リターンズ!》

「出番がなさ過ぎてなにもいうことがない……」

「暇を持て余すな」


 瑠璃を元にして生まれたナビには出番がある!


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《83-5話 世界は甘い、最高のデザート》

「ブラッド君でさえ世界がデザートとかトンチキな事言わないのに……」

「……」(主に言ったのは貴様から生まれた使い魔だぞ、という目)


 世界がデザートとかトンチキにもほどがある。


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《83-6話  四柱、集結》

(その頃のカイン達)

「危なかった……!!」

「いややべーよあれどうなってんだよ」


 原初の女神なら協力するのもやぶさかではない。


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《83-7話 奪うは世界》

リク「てめぇーーー!!!」


 そりゃそうだろとしか言いようがないけどもやっぱりそうなった感。


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《83-8話 対抗できなきゃできる奴を呼べばいい》

「ね~。ヨナル君なんでそんな止めるの? これあげるからちょっとおとなしくし」(ヒューン)


 踏み込んだ瞬間落ちる瑠璃(二回目)


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《83-9話 宵闇の魔女(物理)》

(おこった)(こむすめがおこった……!)(どっっどどどどうする???)(おちつけ)(ぴえん……)


 瑠璃がいるとめんどくさいのでいない間にやっちまおうと思ったら意外に早く来た。

 そしてパニックになる影蛇。ブラッドガルドは瑠璃が怒ろうが泣こうがめんどくせぇなで片付けられるが、使い魔たちは怒った事に大多数がパニックになっている。冷静なのもいるが若干焦っている。個体差。


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《83-10話 溶けるのはチョコレートだけでいい》

「どうして諦めるんだよそこでーー!!?!?!?」

「それはブラッドガルドに言えよ!!!!」


 人間たちが「そう信じる」事で力を増すのが神。

 故に、ブラッドガルドが死んだと誰もが信じた事に負けた。


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《83-11話 きみの名前を呼ぼう》

「なんか背後が塞がれてる!!!!」


 「この先は戻れません。セーブしますか?」くらいは言ってほしい。

 まあ現実だから誰も言ってくれない。


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《83-12話 闇の底で這いずるもの》

「なんで私が死にゲーをやりたがってると思ってるの?????」

「やるとかやらないとかではない」


 瑠璃に死にゲーを連想させて、迷宮を死にゲー化させようと企みました。

 が、それより風呂に入りたかったので阻止。


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《84話(最終話) きみとおやつを食べよう》

「我から逃げられると思ったか、小娘……」

「何の話?????」


 永劫の奴隷扱いと言いながら全然そんな感じに見えない。

 「我から逃げられると思うな」はいまは若干の照れ隠しが入っているのかもしれない。


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