あとがきへの応援コメント
面白く読ませていただきました。宗教については知識も乏しく、当時のイスラム教の飲酒の解釈など、色々なエピソードを興味深く拝見しました。
論理的思考を重ねて正解を導こうとするのはとても男性的なアプローチであり、議論をする十代の少年である二人とのギャップが楽しかったです。
それにしても、尊大な口調で話す少年とはなんと魅力的なことか…!(笑)イブラヒムもその歳で遊び馴れているとは…クラクラします(笑)
作者からの返信
最後までお付き合いありがとうございます~!
一応、この国での成人年齢は男子17歳、女子16歳なんですが(法的義務・責任などに影響する)、この世界でよくある「少年愛」というのは基本的に未成年の男子を対象としているので(それでも成人すぎても続くこともありますが)、まあ、17歳までにいろいろあったのでしょう、彼は(笑)
イブラヒムの生い立ちには諸説ありますが、彼のような奴隷官僚の一般的なルートである「帝都のエリート男子校育ち」、という設定を採用し、その前提で『県知事様はライトノベルを書きたい』という話にしてみました。
この話の前にあたり、「何故二人でコーランを読む羽目になったのか」という話も含みますw いきなり押し倒しては駄目です、というやつw
あとがきへの応援コメント
子供のころ読んだ偕成社「世界のとんち話」に収録されていた「とんちのうまい坊さん」の物語は、子供の頃に読んで以来、強く印象に残っていました。ここでは「ホジア」という日本語表記でしたが、これが実は、トルコの人気者「ナスレッディン・ホジャ」だと知ったのはつい最近です。
ホジャの物語は、私の読んだ範囲では一種のとんち問答でしたが、それから100年、又はそれ以上経っても、やはり問答しているのが興味深いですね。トルコ人は問答が好きなのでしょうか?
イスラム教は本来寛容な宗教だというのをどこかで読んだことがあります。『猫と預言者』でも描かれていましたが、「ムハンマドは過ちを犯すありふれた人間」というあたり、日本人の一般の宗教観からするとむしろ親しみやすいかもしれません。
と言う内容も含め、当初「応援コメント」向けに書いていたのですが、長くなってしまったのでレビューと分けさせていただきました。
崩紫様のおかげで、16世紀のオスマン帝国、サファヴィー朝など、ウィキペディア程度ですがあれこれ読む機会になりました。『羅針盤は北を指さない』にて提示されている資料も、機会があれば読みたいと思います。
作者からの返信
コメントも熱くありがとうございます~!
ナスレッディン・ホジャですね!そう、トルコのとんち話面白いですね。トルコ人は人と話をするのが好きだから雑談から禅問答(禅じゃないけど)までいろいろ発達するような気がします。
イスラームも(他の宗教もですが)幅があるので、原理主義的な人はとても厳格です。でも、歴史的に見て、この頃のオスマン帝国は緩いと思います。
そう、『羅針盤』にあげたあの2冊と林佳世子氏の『オスマン帝国500年の平和』あたりがお薦めです。
いろいろ読んで下さり、ありがとうございました!