設定が面白い!農業の知識なんかが出てきて、これも面白い!
異世界で日常のうっ憤を晴らす小説は数あれど、夢を追うというのは存外すくないものです。農協異世界へ行くでは鈴石、伊藤、倉田の三人がそれぞれ日本で遂げられなかった夢を追い、見ていて声援を送りたくなります。皆、己の目標をめざし頑張る姿は職業ものならではの魅力ではないでしょうか。ジャガイモという世界を変える作物が今後異世界をどう救うのか。見逃せません。
『農協月へ行く』のような毒のある笑いを期待していたら、いい意味で裏切られた。異世界に召喚された農協の人々の現世での背景がしっかりと描かれ、作中での行動に納得感がある。早く続きが読みたくなる良作。