短くてわかりやすいというのはそれだけで既に利点たりうる。読み手はストーリーをスナック感覚で手軽に楽しめるので次から次へと読みたくなる。ただちょっとしたやり取りやわずかな登場人物だけで話を成立させるのは簡単そうに見えて非常に難しい。それに挑んで、数十文字から数百文字で起承転結を作り一定の質を保ち続けているのは尊敬に値する。
日々のちょっとかゆい話を、的確に掻いてくるなんて。万能孫の手のような、爽快感が、たった数行に込められているような気がします。