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2020年3月4日 23:20
大けがを負った人や、大病を患っている人に最もしてはいけないことは、死を予感させること、意識させること、生への執着を放棄させることだと聞いたことがあります。ここにおいて、正に公はウィーンに、ハプスブルクに、オーストリアに、社会に、世界に、列席者に、しきたりに、そして何よりも彼の愛した祖父やゾフィーによって殺されたと言える、そのなんと残酷なことか……
作者からの返信
ほんとに、おっしゃる通りだと思います。説得役にゾフィーを指名したのは、ワーグナー司祭だったのでしょうか。誰であれ、彼女を選んだということに、ぞっとしました。皇帝も、その通りです。私は心の中でずっと、メッテルニヒに、悪役にしてごめんなさいと謝り続けてきたのですが、秘跡を待っていたかのように、在フランス大使に手紙を書いたことに、憤りを感じました。ここまでずっと、公の病気を隠してきたのに。フランスの6月暴動が何事もなく収まり、ライヒシュタット公の「利用価値」がなくなったと判断したのでしょうか。こんな時期に鬱展開が続いて申し訳ありません。よろしかったら、続きもお読み頂けると嬉しいです。
大けがを負った人や、大病を患っている人に最もしてはいけないことは、死を予感させること、意識させること、生への執着を放棄させることだと聞いたことがあります。ここにおいて、正に公はウィーンに、ハプスブルクに、オーストリアに、社会に、世界に、列席者に、しきたりに、そして何よりも彼の愛した祖父やゾフィーによって殺されたと言える、そのなんと残酷なことか……
作者からの返信
ほんとに、おっしゃる通りだと思います。説得役にゾフィーを指名したのは、ワーグナー司祭だったのでしょうか。誰であれ、彼女を選んだということに、ぞっとしました。皇帝も、その通りです。
私は心の中でずっと、メッテルニヒに、悪役にしてごめんなさいと謝り続けてきたのですが、秘跡を待っていたかのように、在フランス大使に手紙を書いたことに、憤りを感じました。ここまでずっと、公の病気を隠してきたのに。フランスの6月暴動が何事もなく収まり、ライヒシュタット公の「利用価値」がなくなったと判断したのでしょうか。
こんな時期に鬱展開が続いて申し訳ありません。よろしかったら、続きもお読み頂けると嬉しいです。