応援コメント

キリスト教徒としての死を」への応援コメント

  • 口にはせずとも、もう皇帝の心中には、孫の死が逃れようもなく、自分が見据えなくてはならないものとして、現れていたのかもしれませんね……

    作者からの返信

    皇帝も、他の皇族も、付き人達も、ウィーンの人々も、パリの新聞も……みんな、わかっていました。彼はもう、助からない、って。

    わかっていないのは、ハルトマン将軍だけです。けれど彼は、彼なりの忠誠心で、上官であるライヒシュタット公の死が近いことを、認めたくなかっただけなのです。

    ところで、ハプスブルクの皇族は、どうやら、身内の葬儀には出席しないようですね。イタリアへ行かなくてはならないことは、孫の苦しみを、間近で見ていなくてもいいということは、皇帝にとっては、救いであったのでしょう。