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フランソワのマザコンっぷりは、幼少期の寂しさで説明される域を遥かに超えてるように思われるんですよね……
何があそこまで彼を駆り立てたのか……
マザコンというか、親全般か……
どうなんでしょう、偶像であるところのナポレオンへの崇拝がその妻にも向いたということなのか
作者からの返信
手持ちの本に、マリー・ルイーゼに当てた手紙が何通か載っているのですが、中には、どうしちゃったの、というような内容のものもあります。夜、一人で文章を書いていると、変な方向に書き進んでしまうことがよくありますが、そんな感じなのかなあ。
母は、父との思い出を語れる、唯一の人だから? でも、ナイペルクとの結婚が露見した後、自分は、ジョセフィーヌの子だったらよかった、なんて言ってるし(6章「ブルク・バスタイにて 2」)。
親、まで敷衍してしまうと、ナポレオンの子という、ポリティカルな側面を無視できないので、あくまで母親との関係で言うと、お言葉のように、充分に甘えることができないで育ってしまったので、何かが歪んでしまった、と私も思います。わりと、よくあることです。でも、マリー・ルイーゼにしてみれば、ほったらかしにしていた息子から、責められているように感じることもあったのではないかな、と思うと、辛いです。
あるいは、このマザコンぶりは、息子から母への、罰なのかもしれませんね……。
静かなシーンで、フランソワが出てこないけど
苦悩なフランソワの話でした😀
作者からの返信
ここは、ANDRÉ CASTELOT の評伝をそのまま持ってきました。
ウィーンの帳の奥に隠されていたライヒシュタット公について、その実像をありのままにお伝えすることはほぼ不可能で、私の想像を交えたお話が多いものですから。
おつきの人や、バーデン在住の医師の手記からかろうじて評伝作者が掬い上げたライヒシュタット公の像です。私は、極めて普通の青年らしい印象を受けました。
お忙しい中、いつも本当にありがとうございます。こちらはとても寒いのですが、どうか御身お大切に。