フランソワの場合、権力的自由は命を蝕みがちなんですよね……彼の焦りと真面目さが彼を殺そうとしてすらいるように見えます
作者からの返信
よく、ナポレオンの息子は、体が弱かった、という記述を見かけます。もし、遠い未来まで、こんな解釈が残っていると知ったら、ライヒシュタット公は、どう思ったでしょう? 父のような立派な軍人になりたいと願っていた彼は、きっと、いたたまれない思いをしたことでしょう。
そんな気持ちから、悪役メッテルニヒを登用し、「故意による、結核への感染」という設定を用いました。他にも何人か、悪役を用意してます。
でも、それで、このお話の悲劇性が薄まるわけじゃないんですよね……。
いつも本当にありがとうございます。楽しい場面も、なんとか入れていきたいと思っています。
面白い挿話でした
ベルナドットを結びつけるとは頭が下がります^ ^
作者からの返信
ありがとうございます!
自分の上官であり、スウェーデンの廃太子、ヴァーサ公について思いを馳せる時、本来ヴァーサ公のものであった王太子の座に就いたベルナドットについて、殿下は複雑な感情を抱いていただろうと思ったものですから。まして、ナポレオンが不快に感じていたのなら、なおさらです。
エジプト遠征から軍に無断で帰国したナポレオンに対し、ベルナドットは、軍法会議にかけるべきだ、とまで言ったそうです。ナポレオンがすぐにブリュメールのクーデターを起こしたので、さすがに、バラスは取り上げなかったようですが。
日本ではベルナドットの評判があまりよくなく、残念に思っています。
いつもお読みくださり、温かい応援・コメント、本当にありがとうございます。