フランソワ……やはり焦り過ぎている……
認識が大間違いだなんてことはないけれど、やはり根底に偶像としてのナポレオン、そしてそこに至り、超えなくてはという一種の脅迫観念が常々感じられます。
作者からの返信
強迫観念、なるほどです。私は、ライヒシュタット公の、「孤独」という側面ばかりに目が行きがちです。一歩退いて、冷静に見ることが必要ですね。
冷静に批評できるかはわからないのですが、あまりのめり込まないようにという意味もあり、当時の歴史的なイベントを、ナポレオン2世という観点で、描いてみました。こちらは、来週からになります。歴史を描くのは、いろいろ不安で。きっと、いろいろやらかすとは思いますが、私なりに、頑張ってみます。
この人を表現するのに、ある種の客観性が、どうしても必要と思うようになりました。どうか、ご興味を殺ぐことのないようにと、祈るのみです。
新しい視点を、いつも、ありがとうございます。どうしても叙情的になりがちで、ともすると、独りよがりに陥る危険のあるところを、救って頂いています。
本来は、いや、運命が少し変わったなら輝かしい未来が待っている若者に、病の兆しが、ヨハンとの会話に、この小説の全体的な雰囲気を醸し出しています^ ^
作者からの返信
本当に、結核さえなければ……と思わずにはいられません。
「行動によって勝つことができる者だけが、信頼できる者です」
という殿下のメッテルニヒへの言葉ですが、これを物語に組み入れるのが難しかったです。やる気に満ちた青年のパワーを、実在のメッテルニヒは恐ろしいと感じたでしょうか。それとも単に生意気だと思ったのか。
ヨーハンがメッテルニヒの態度を無礼と感じたのは本当のことです。言い換えればそれだけ、ナポレオンの息子は、宮中で軽んじられていたのでしょう。
殿下が気の毒でなりません。
新年早々、温かい応援を、本当にありがとうございます!