せりももさんの新説でしょうか?
すごく面白いです。
相変わらず伏線がお上手……というかすごい爽快感で、もうびっくりしました。
そしてヤンデレマイヤーホーファーは自殺ですか……
作者からの返信
いえいえ。ここまで、丁寧に読んで頂けたからこそです。ネットノベルなのに……。心から感謝しています。ありがとうございます。
シューベルトは、病死ということになっています。中には、淋病の後遺症だと言っているものもあり、あんまりだと思いました。そこで、同時代に存在した「パリス・グリーン」を使ってみました。犯人は、シューベルトの死の8年後に自殺した、マイヤーホーファー(官吏、秘密警察官とも。自身の職務と芸術との間で苦しんでの自殺ということです)辺りが、一番クサイかな、と。
ごめんなさい、マイヤーホーファーさん。ヤンデレにしてしまって。本当は、シューベルトのお気に入り・シュヴィント(後に、ファンタジー系の画家として成功しました)よりも、純粋な人だったのかもしれません。
マイヤーホーファーさんの顛末に、驚きながら、納得もしてしまいました。
行動力はともかく、気持ちはわかります(!)ので、この後の八年の懊悩を想像すると切ないですね……。
アシュラを狂言回し的に展開する、芸術家たちのドラマが、とてもおもしろいです!
作者からの返信
実際のマイヤーホーファーの8年間の苦しみは余人の追求できるものではないのですが、私にはどうしても、若くして死んだ友人、シューベルトのことがその根底に沈んでいたように思えてならないのです。無邪気に歌う小鳥を亡くしてしまった悲しさが、マイヤーホーファーの生きる楽しみを殺いでしまった気がしてなりません。
音楽の都、ウィーンにちなんで、同じ時代を生きたベートーヴェンとシューベルトにご登場願いました。彼らがもう少し長く生きていてくれたら、と、残念でなりません。
視点人物を虚構の人物にすると、現代の見方が紛れ込みそうで、そこが怖かったです。ですので、お褒め頂き、一際、嬉しいです。
お読み継ぎ頂き、ありがとうございます。心から感謝しています。