応援コメント

軍務への道」への応援コメント

  • いろいろとほだされた(笑)ディートリヒシュタイン先生も、孫の憧れを好意的に解釈する皇帝も、立場と責任が許す限りの愛情を持ってフランツに接している、そんな描写に受け取れます。
    フランツの方も、幼年期はともかく、成長した後は知性でそれを理解してくれていたら良いな……と願ってしまいます。

    作者からの返信

    ディートリヒシュタイン先生も皇帝も、仰る通りだと思います。家庭教師と祖父(父親の役割を兼ねてもいました。皇帝はナポレオンより1つ年上です)の立場から、時には立場を超えて、精一杯の愛情を示していたような気がしてなりません。

    ディートリヒシュタインはカタブツで、皇帝もまた、それに輪をかけた事務的な人間でした。でも、特に皇帝は家庭的な人でしたし、長女のマリー・ルイーゼをそれはそれは愛していました。その愛は、きちんとフランツにも向けられていたと思うのです。

    フランツもきっと、わかっていたと思うのです。ただ彼の不幸は、父親のことを忘れられなかったことだと思います。軍務に就いたこともまた、父への憧れからでしたし。(オーストリア軍とフランス軍ではだいぶ違いますが)

    時々思うのですが、オーストリア軍にドゼやダヴーのような人がいたら、フランツももっと楽しかったのではないか……、一方で、オーストリア軍に入隊した瞬間に、二人もまた、しゃちほこ張った将校に変貌してしまったかもしれない、とも思うのです。

    お読み下さって、本当にありがとうございます。自分の文章を読み返しつつ、時々地面に掘った穴に頭を突っ込みたくなっていますが、どうかご寛恕の上、少しでもお楽しみ頂けますように。

  • これは驚きの展開です
    メッテルニヒは危険な賭けをしたのですね

    作者からの返信

    この件に関し、メッテルニヒがどう述べたか、反対したか否かは不明です。なにしろ幼い孫のことです、皇帝が孫の意見を尊重し、極めて家父長的な立場から彼の意志を優先させたと私は解釈しました。

    ただ、当時、大公が軍務に就き、国を護ることは極めて当然のことだったので(司教になった皇帝の弟ルードヴィヒは体が弱く、早くに亡くなっています)、ライヒシュタット公にもこうした考えが適用されたのだと思います。

    だいたいにおいて、メッテルニヒは皇帝に逆らうことはありませんでした。


    暑い中、応援、コメント、本当にありがとうございます。