chapter03 基本的な敬語~丁寧語~
あるファミレスにて…
「わ~い!!おご飯だぁ~」
「こらこら!「おご飯」じゃなくて、「ご飯」でしょ!!」
「え゛え゛~だって、幼稚園の先生が「お」や「ご」をつけた方が、言葉が丁寧になっていいんだって言ってたよ~」
「そうだけど、「ご飯」には、もう「ご」がついてるでしょ!?」
「そっかぁ!!だから、「おご飯」とは言わないんだね!!」
「子どもは、無邪気でかわいいね、お姉!」
「そうね!そう言えば、美琴。あなたも小さい頃「ご飯」のことを「おご飯」って言ってみたり、「お味噌汁」のことを「おお味噌汁」って言ってみたりしてたわよね…」
「もぉ!お姉!!そんな昔のこと、思い出さないでよぉ~」
「お待たせ致しました。イギリス料理フルコースでございます」
「うわ~美味しそうだねぇ♪」
「そうね♪それにしても、この前足達先生の「ビジネス電話検定」の授業でやった「丁寧語」は、電話以外にも様々なシーンで使われているのね!!」
「さっきの店員が言っていた「~でございます」や、子どものお母さんが言ってた「ご飯」も、丁寧語の1つだよね~」
「他にも、「○○です」の「です」や、「○○します」の「ます」も丁寧語になるわね!」
***
基本的な敬語表現の1つ「丁寧語」は…
物の前に「お」「ご」をつける
文末に「です」「ます」「ございます」をつける
ことで敬意を表す言葉遣いです。
「尊敬語」や「謙譲語」と違い、さほど難しい敬語表現ではありませんが、冒頭の子どものように、「二重敬語」になりやすいという特徴があります。
また「~ございます」は、その前につける言葉によって、意味が全く異なってくる場合があります。
これについては「検定問題にチャレンジ!」で腕試しをしてみて下さい。
***
「さてお姉!冷めないうちに料理食べちゃおうよ!!」
「それもそうね!折角の「おご飯」だものねぇ~」
「もぉ!お姉ったら!!昔の話なんだから、これ以上言わないでよ~~」
chapter4 に続く
~検定問題にチャレンジ!~
年金事務所勤務の北園かなえは電話で年金記録についての問い合わせを受けたが、その人の記録は調査中で結果はまだ出ていない。このような場合
「今、調査している」
ということをどのように言うのがよいか。次の中から言葉遣いが『不適当』と思われるものを1つ選びなさい。
(第18回ビジネス電話実務検定知識B級より)
「1.ただ今調べております」
「2.ただ今お調べしております」
「3.ただ今お調べしてございます」
「4.ただ今調べているところでございます」
『不適当』な選択肢は…
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「3.ただ今お調べしてございます」
~解説~
「してございます」は「してある(済ませてある)」という意味です。この場合は「今している」ということを伝えたい訳ですから、意味が違い不適当ということになります。
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