あまり多くは語りませんが、とにかく日本刀や剣豪がお好きなかたは読んでみてください。ほぼ確実にニヤけます。それでいて、異世界ファンタジーとしての舞台設定もしっかりしていると思います。この世界観だからこそ、主人公は主人公たり得ているといえるでしょう。なによりこの、どこかにありそうだとは感じつつも今まで見つけられなかった、痛快かつ絶妙な"王道ハズし"感。奇妙な爽快感の虜になったら逃れられません。
死に狂いと呼ばれて勇者から追い出される→分かるクビになったらから自由に生きる→分かる一人でサクッと魔王を倒す→ファ!?簡単に三行で纏めるとこんな感じになりまする。しかし、この侍は単なる死に狂いではなく、腕の立つ死に狂いでございました。生死に境を見極め、死に狂いの名に恥じない戦闘狂っぷりに誰もが嵌まってしまうこと間違いなし。只管に我が道をいくバトルジャンキー物語を見たい。そんな人に是非読んで頂きたい一作でございますw