応援コメント

第20話 就職氷河期(その3)」への応援コメント


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    あくまで個人的な感想ですが、物語の主人公である二人はアメリカ在住で、物語の中でも随所にNYの生活環境や文化的な側面が見え隠れしています。そんな中での二人の語りが「経済学のお勉強」といった、堅めの内容を読者に興味を抱かせることで上手く伝えているのだと思います。
    そんな風景を見せてくれる物語であれば、今回アメリカの労働政策事情(派遣法関連)に触れて、日本とアメリカの対比を行い、日本のやり方が国際社会ではスタンダードなのかどうか?――そこを踏まえたうえで、ラストに絡めればよりわかりやすかったと思いました。読み終わった後「アメリカはどうなってるのかな?」という疑問が残り、その話題が二人の話に出て来なかったのが不自然に映りました。

    その話を踏まえれば、マラソンの話題で、「マラソンの距離は日米とも同じなのに、雇いどめの期間はバラバラ。そんなルールで競争したって負けちゃうよね。日本のランナー(会社員)は走る前からヘトヘトだから……」なんて会話で締められるかと(適当です。ごめんなさい)

    作者からの返信

    RAYさん、鋭い感想をありがとうございます! 詳細・・・しかもオチまで・・・・・・。いつも思いますが、物語の組み立てがセンス抜群ですよね。

    皆さん疑問に感じると思うので、ちょっとエッセイで補足しておきます。

    アメリカとの比較を実は考えていたんですが、こちらもあまりに極端で、例として出すのは難しいかなと思ったのです。
    平均勤続年数が5年弱らしいんですよ。p3に表あり。
    http://www.meti.go.jp/meti_lib/report/2014fy/E004061.pdf

    その反面、ヨーロッパにはイタリアなど勤続が長い国もあって。
    http://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/roudou/13/dl/13-1-5_02.pdf
    http://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/databook/2017/03/p123_t3-12.pdf