王道のボーイミーツガール&異世界旅はシンプルで特別凝った設定ではなく、また派手な展開があるわけでもないので、ぶっちゃけ地味。喜怒哀楽あるハラハラした旅を求める人には向かないと思います。
が、場面の舞台となる場所の描写が過不足なくて想像しやすく、また、登場人物の個性がきっちり描写されているのがいいですね。なんといっても、レインの無邪気と世間知らずっぷりが光ります。彼女に随所で振り回されるダグラスも、なんか可愛い。二人共、頭なでなでしたくなります。
初々しい二人の帰路はどうなったのか。そしてベルトランに話しに行ったとき、彼は無事でいられるのか(笑)。そういう意味で、この物語のあとが気になります(おい)。