第7話
翌日。
俺は喫茶店【アストレア】2号店に来ていた。
だが、俺は店の外に立たされたままだ。
何故かそれは、店に入るための鍵を貰っていないのだ。
「はあー、どうしよう……………このまま待つべきなのか?それと家に帰る?いやいや、家に帰るは駄目だよな。じゃあ、店に行く?」
結局どうするか決心できず、このまま待つことにした。
*
私は、慧先輩が家を出てから少ししてから家を出た。
その理由は、特にない。
でもなんか一緒に家を出るのは違うと思ったからそうした。
私は、喫茶店【アストレア】行く道中こんなことを考えながら歩いていた。
今日から、慧先輩はこの私が勤務している方でじゃ働かなくなってしまう。
そうしたら、もし、昨日みたいに私は襲われたどうすればいいんだろう、昨日はたまたま慧先輩が通りかかったから助かった物の今度はそうはいかない。
だって、慧先輩と私の帰り道が一緒になることなんてなくなっちゃうから。
私はそんな不安を感じながらおはようございます!という声と共に店へと入るのだった。
店に入ると珍しく店長があたふたしていた。
「どうしたんですか?」
「慧に鍵渡すの忘れて、どうしようかと」
ああ、そういうことか。
じゃあ、今慧先輩は、外で待ってるわけか。
それってなんか可哀想だな。
でも、私がどうこう出来るわけじゃないから。
心の中で謝っておこう。
ごめんなさい。
「あ、そうだ。未来、君にこの鍵を慧に届けに行ってもらってもいいかな?」
さっき、心の中でごめんなさいって謝ったのに…………と思いつつも私は分かりましたと言うのだった。
「あ、ついでにこの手紙も渡しといてくれない」
「はい、わかりました」
そして、私は店を出た。
そこで、私はこんなふうに思うのだった。
あれ?これってまさか合法的にバイトさぼれてるじゃん、なんか得した気分だと。
*
「俺帰っていいかな?というか、本当なんで俺が店長なんかにね…………いくら避けられないためだとしてもここまでする必要ってあったのか?…………まあ、店長が俺のこと過保護にしすぎなだけどよな」
「なにが、過保護なんですか、慧先輩?」
「ああ、店長がな…………って未来!?」
「そんなに驚くことないと思うですけど…」
「すいません…………で、なんでここに?」
「ああ、えーと、鍵と店長からの手紙を渡しに来ました」
「そりゃあどうも」
「はい。失礼だと思いますけど、慧先輩今すぐに店長から手紙見てくれませんか?そのー、店長がどんな手紙を書いたのかが気になりまして」
「ああ、いいよ。そこまで隠すことでも無さそうだし」
そして、俺は手紙を見た。
──始めは、未来と慧の2人でその店をやってくれ
と。
なんなのだろうか、あの店長…………2人でなんて言われてもね…………はは、どうなることやら
「慧先輩手紙にはなんて書いてあったんですか?」
「やっぱり言わないとか駄目かな?」
「駄目ですね」
「えーと、驚くなよ。なんかこの店始めは2人でやれだとさ」
学生時代青春できなかった俺は、喫茶店に青春を求める 夏蓮 @ennka
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