興味先行で読ませてしまうようなズルい構成(笑)なのですが、読んだあとに後悔しない面白さがあります。
題材も流れもエロティックで一見、大人の読み物風ですが根底にあるのは純で夢見がちな女性の理想と自分探しの物語。なので安心して読み進めると思います。主人公の行動に何かしらの答えを出させるような書き方ではなく、常に自分と照らし合わせ自問自答し、比較させるような書き方なので、そういった意味では胸を揺さぶられる方も多いのではないでしょうか。
最新話を読むにあたり大凡の着地点が定まったのだと感じましたので、どうFINISHして行くのか妄想を交えつつ読んで行きたいと思います。
いえ、読みたいと思うのです。
とある男女が出会い、男の部屋に入っていった。
いってしまえば、いまのところ(第5話まで)それだけの話なのですが、
魅力的なキャラクターから発せられる大人な台詞、大人な駆け引きの応酬。
さらには主人公瞳子の心理描写の細密さで、ズルズルと物語世界に引きこまれます。
なんでしょう……読んでいると自分の体温が上がっていくのが解ります。
基本的には女性向けの物語だとは思いますが、男目線で読んでも面白いです。もちろん女性が読んでも同様でしょう。そう考えると、男女共に受ける希有な魅力をもった作品ではないでしょうか?
はたして、礼隆に身体を許した瞳子はどうなってしまうんでしょうか?
女性慣れしたイケメン礼隆の過去は?
瞳子と関係をもったその真意とは?
タイトルにある純情は瞳子でしょう。と、すれば激情は礼隆?
いまのところのクールな彼からは激情は欠片も感じません……
うあ……、考えたら先が気になって仕方がない。