リアル脱出ゲーム『ザ・ホームウェイ:エリアゼロからの脱出』が完全に見えた(ポケットモンスター/バイオレット爆裂ネタバレプレイ日記)

 ここまでネタバレ日記を書いといてなんですが、もしまだポケットモンスタースカーレット/バイオレット買ってなければこんなの読まずに買った方がいいですね。通信対戦とかしなくていいので。お話として……。リアル脱出ゲームの1公演が3,000円くらいじゃあないですか。少なくともそれと同格以上には楽しいって言うか、俺には見えました。リアル脱出ゲーム『ザ・ホームウェイ:エリアゼロからの脱出』が。


 誰がその謳い文句で惹かれるんだ、とはちょっと思うが、俺はだからそのー、俺と同じ感性を持った別世界線の俺にメッセージ送ってるんですよね。このタイトルを見て、「ははーん、つまり、『ポケットモンスター』というウルトラビッグタイトルとのタイアップなのに、ポケモンのポの字も出さねえコラボをやるくらい、『絶対』の自信がある公演に参加したくらい良い体験だったな〜、ってことか!」ってピンとくる人に向けて書いてるんすわな!

(別次元の雅島貢「どこにそんなピンポイントな感想を抱く奴がいるんだ?」)


 とにかくそう言うわけで、何が良かったか全部書くので、この後は「わかる〜」って人だけ読んでください。あと、『ザ・ホームウェイ:エリアゼロからの脱出』企画書も載せます。


 












 とりあえず、ネモの出すポケモンは知ってるんでサクッと倒しまして。「私のライバルになってください!」ってなかなかキュンと来るな〜と思いつつチャンピオンロードを制覇する。続いて、ビワ姉、カシオペア、カシオペアをしばいてスターダスト★ストリートをクリアする。そうすると、レジェンドルートで示唆されたように、「バトルがつええやつ」と「機械につええやつ」が見つかったので、エリアゼロ……パルデアの大穴に入る資格が得られたことになる。みんなを迎えに行こうかな? って思ってたらペパーから電話が来て、もう集めてるという。さすがペパー! 気がきくちゃんだぜ!! って思って、ゼロゲートに向かう。


 俺のミライドンなのにそんな乗せられ方ある!? って感じで「かっくう」してエリアゼロへ。なぜか怖がって出てこないミライドン。仕方なく、ひっさびさにライドなしで自分の足で歩……ペパー! ネモ!! ボタン!!! お前らついてくるの!? ええ〜!!!!! うひゃ〜。そうくるか〜〜。


 という感じで、なんかみんながわちゃわちゃついてきてくれる。おいおいおいおい。『Stand by me』か?「No I won't be afraid, I won't be afraid, just as long as you stand, stand by me」かって。おいおいおい。


 でしかもその、歩き回って探検してたら、なんかみんな身の上話をするんですよ。そして深まっていく仲……ユウジョウ……フォーエヴァー、アンド、エヴァー!! みたいになりながらエリアゼロ奥地に行く。これまであった違和感を解消するストーリーが展開されて、なるほどなー!! と思いながら話を聞き、「ここは任せて先に行け!!」とかのアチアチ展開を超えて、ついにラスボスと対峙する。これもなかなか強えんだわ。テツノツツミ(未来デリバード)に超高速フリーズドライを受けてまたガブリアスは吹き飛ぶし、テツノブジン(未来エルレイド)も相当強かった。でも今度はミモザ先生に貰った「げんきのかたまり」もある。負けやしないさ! なぜなら俺は……チャンピオンだからな!! って突破して。


 みんなが揃って、クリアかな? と思うと、施設が鳴動して、フトゥー博士の持つモンスターボール以外が全てロックされる。そこに繰り出される闇のミライドン(別に「闇」ではないが……)。ポケモンを繰り出そうにもポケモンを出せない。自分が逃げたら、みんながあぶない!!!!!!!!!!! (さりげなくこれ灼熱演出だと思うので、最初からプレイする機会があれば「にげる」を選択してみてほしいですね)


 ハァ、ハァ……ど、どうしたら……。


 (ミライドンは、エリアゼロでなんか嫌な目にあって、逃げてきたみたいなんだよな)

 (もともとは父ちゃんのポケモンなんだ)

 (フトゥーID以外のモンスターボールをロックします)


 

 (でも……さいごのちからをふりしぼれば……)



 べつのなにかを"SAVE"することができるかもしれない!


 ってなりまして。「って」はなってないんだが、まあ、気持ちとしてよ。そして繰り出される光のミライドン!! おっしゃあ!! ぶっ倒してやらぁ!!! って、専用技であろうカミナリドライブをぶっ放すが、ぜーんぜん効かない。ハァ? いやここはその……トラウマを乗り越えて、絆の力で強くなるところなんちゃうんかい、と思うが、ちょぼーんとしたダメージしか与えられない。でいて、向こうのミライドンは余裕ぶっこいて「ちょうはつ」とかしてくるわけ。ハァ? ハァァ? ハァァァァァ!? てめえ舐めてんじゃねーぞって、パワージェムとかテラバーストとか打ってみるが、なーんも効かないんです。くそー。しかしまあ、それは向こうにも決め球がないということ。持久戦ならこっちのモンよ。俺が何個きずぐすり持ってると思ってんだ!? と思ってたら、なんか「じゅうでん」をしてきて。やばい技を打たれそうになる。


 その瞬間に「ちょうはつ」が途切れる。ネモが叫ぶ。「なんとかこらえなきゃ!」


 そして「こらえた」ミライドンが……ミライドンだけが持ってる力、フトゥーが開発して、俺たちが使いこなしてきた「テラスタル」に目覚める。


 ヤミライドン(仮称)……! お前は俺たちのミライドンより強いよ。それは認めよう。このまま戦ってたら負けるのは俺たちのミライドンだ。あの時の再現になるだけだ。


 ひとりで戦っているんだったらな!!


 ミライドンの力に、人類の科学の叡智、テラスタルの力を加える! いけえ〜、ドラゴン・テラバーーーーーストッ!!!



 アツすぎかって。コマンド選択式バトル演出の歴史上最高峰かってよ。もう〜。完璧。


 たとえばチャンピオンロード、ジムリーダー戦なんかだと、ガブリアスとかが強くなりすぎると、ギャラリー的にはジムバトル盛り上がってるけど、こっちは完全「凪」になっちゃうことあるじゃあないですか。Aボタン連打で勝ちでーすみたいな。「いい勝負だったね!」とか言われても、「いや圧勝だったが?」みたいな。そんな感じで、ゲーム内の「ノリ」と、俺の「ノリ」が不一致になることしばしばであったが、ことヤミライドンバトルにおいては、この「ノリ」、かんっぜんかんぺきに一致した。これを良く、コマンド選択式バトルで。よっつの技だけで。概ね従来の仕様しか使わず……よくぞ……よくぞ……


 感動じま゛じだぁ゛!!! (ハッサク) みたいになって、そして……「帰ろう」……ザ・ホームウェイへ…………。


 結局、「行きて戻りし物語」が最強なんスわな。マッドマックス-怒りのデスロードしかり。バックトゥザフューチャーしかりですよ。いやーーいい話だった。


 しかも、まだちょっとやることあるらしい。まあこっからはお祭りモードなんだろうと思うけど、ま〜とにかくよかったすね。めちゃいいゲーム体験でした。



 リアル脱出ゲーム『ザ・ホームウェイ:エリアゼロからの脱出』企画案


 グレープアカデミーに通う「あなた」は、ふとした事故でパルデアの大穴……「エリアゼロ」に落とされてしまう。スマホロトムのセーフティ機能で怪我はしなかったが、電波が悪いのと、あまりにも深すぎる場所で、そらとぶタクシーを呼ぶのは難しそうだ。周りのポケモンはレベルが高くて、「あなた」が連れている「ホゲータ/ニャオハ/クワッス」では太刀打ちできなさそうだ。

 困り果てたあなたのスマホが鳴りだす。「ロトロトロトロト……」あれ? 電波が悪かったはずだけど? と思いつつ、スマホを開くと、見知らぬ番号から着信がある。


「あ、繋がったし。スマホロトムの信号が増えたから、電話してみたんよ」


声の主はボタンと名乗る。どうやら、同じくエリアゼロに迷い込んだ(?)ポケモントレーナーらしい。あなたはポケモンたちからうまく逃げながら、四つの「観測ユニット」をめぐり(ここで小謎を解く)、ロックを解除して(中謎)ゲートをくぐる。すると現れるAI。この施設の謎について説明してくれるが……さっきまで話していた、ボタンも、ネモも、ペパーも、「でんせつのトレーナー」もいない。ここで合流するはずだったのだが……? 


 実は、テラスタルの力となんやかんやの力で、「あなた」のいる世界と、ボタンたちの世界は時空がずれていたのだ!!


 しかも、実は「おなじボタン」だと思ってた人物は、「ちょっと過去のエリアゼロ」にいるボタンと、「ちょっと未来のエリアゼロ」にいるボタンだったりして。それを踏まえて謎を見直すと、別の答えが出るわけ。で、未来のエリアゼロの情報を聞いて、過去のエリアゼロに指示を出すと、現在のエリアゼロにいるのは「あなた」ひとりでも……コライドンとミライドンの力を借りて……このエリアゼロから脱出できるって寸法よ!!!


 いやー。いい脱出だった。久しぶりの大ホール公演、楽しかったな。存在しない記憶が出来上がってしまいました。実現してほしいぜ。SCRAP……期待してるからな!!

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