マリオのスーパーピクロスと私(2)
ワリオのスーパーピクロスと対峙したいのだが、リハビリを兼ねてまあまずはマリオのスーパーピクロスを片付けるかい、と思って進めてきた。正直、LEVEL5くらいまでは、端っこに長いラインが出てくるステージが多いので、ほとんど「作業」になってしまう。が、LEVEL 7になって急におもろくなった。いわゆる「仮定法」、つまり前回書いた、「マスAが正しいかマスBが正しいかを既知の情報だけでは判断できないので、仮にマスAを塗ってみて、その後の進捗を見て矛盾するかどうかによってマスAが正しいかを判断する方法」は要求されない(マリオのスーパーピクロスは、間違ったマスを塗ると「ペナルティ」――わざわざカッコ付きで表現するのは、これはペナルティであるのと同時にヒントになるからである――が発生するため)が、それに近いことが出ては来る。で、この辺から、「絶対にこの範囲を塗りつぶすことがない」×マーカーがあるんだが、これがめちゃくちゃ効いてくる。これが効くと脳汁が出る。
あれー、手詰まりかなって思って上から順番に見ていくと、「あ、この配置だと、この左端のマスを塗ることはあり得ないな」と判断して、一個だけ置いた×マーカーによって、今度左から見直したときに、上下が完全に分断されて、上半分下半分を全部×で塗れるときの快感とか、いやー良くできたゲームですわ。
というわけで、マリオのスーパーピクロスは、この「良くできた感じ」を味わってゾワゾワ快感に咽ぶゲームである。いやーいいゲーム。
やってりゃわかるが、ジグソーパズルと同じで端を攻められると強い。端は「確定」するからね。あとは、「絶対埋まるマス」を埋める。たとえば、
3□□□□□
にあり得るのは、
3■■■□□
3□■■■□
3□□■■■
のどれかなので、
3□□■□□
これは確定で埋まる、というのを延長していく。
2 1□□□×□
というとき、左方3マスに2と1は絶対に同時には入らないのはわかりますか? そうすると、
2 1■■××■
または
2 1×■■×■
でしかないので、
2 1□■□×■ まではこの時点で確定するというわけ。
これのすげえ良かったのが7-Aで、
1 5□□■□□□□□□□□
という局面があるんです。
この1個だけ塗られたマスが、「1」なのか、「5」の一部なのかはわからない。わからないが、
1 5□■■□□□□□□□□
にだけは絶対にならないことはわかる。とうのは、こうしちゃうと「1」の居場所がないから。というわけで、
1 5□×■□□□□□□□□
ここまでは確定する。
この左端の未確定空欄がミソで、ここに「1」が入るかもしれないし、違うかもしれない。左端に1が入ると話は早くて、
1 5■×■■■■■××××(a) になる。
ところが、今埋まっている1個の黒が「1」だった場合は、
1 5××■×□□□□□□□(b) になるので、
「5」がどこに入るかはまだわからない……と思いきや、
(b)だったと仮定して、「絶対に埋まる」マスを求めると、
1 5××■×□□■■■□□(b)になる。
1 5■×■■■■■××××(a) と並べると、御覧の通り、左端のマスが×なのか「1」なのかはわからないが、どんな組み合わせであっても、
1 5□×■□□□■□□□□
この1マスだけは塗れるというわけだッ!!!!
要約すると、
1 5□□■□□□□□□□
だけで、
1 5□×■□□□■□□□□
を導くことができる。ヒイー。気持ちよくなっちゃう。
というわけで、こういう「じゅわ~」感が好きな方は、マリオのスーパーピクロスだけでもやってみて欲しいですね。ではまた。
余談:「自分で解くつもりはないが、こういう解法を見るのが三度の飯より好きなんだ」という方は、http://www.pro.or.jp/~fuji/java/puzzle/nonogram/knowhow.html こちらをご参照ください。全テクがある。
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