リフレク10周年と私

 以下、FFIVのネタバレがあります。


 1991年のクリスマス。息が白くなるほど冷える森町の警察官舎の2回で、日が昇る前に目を覚まして枕元にある箱を寒さと期待で震える手で開けて、終業式の登校時間になるまで夢中でやったのが俺とスーパーファミコンの出会いだというのは初回に書いたんで、つまりFFIVはその後でやってるわけですね。だからまあもうちょい長じてからやってる。そのせいもあってか、FFIVはストーリーの印象がすごく強い。いい話だと思う。ただその、完全主観ではないと思って、というのは後年the afterが出たでしょう。あとLIVE A LIVEのオルステッドとストレイボウはセシルとカインのif説だってのもありますよね。そういう展開があるのも分かるというくらい、「未来」と「分岐」のある物語だった。クリアした後も、ずーっとFFIVのことを考えてた気がする。今だったらやってたかもしんないな、FFIV二次創作。いわゆる「推しカプ」はエッジとリディアなんですよね。リディアはこっちにしてみりゃあ、めちゃめちゃ負い目があるわけだよ。ある特定のものを理不尽なまでに嫌う人を指すネットスラングに、「○○に村を焼かれたのか」というものがあるが、なんせマジで焼いてますからね。村。そりゃ嫌われたってなんら文句はないはずなのに、めちゃめちゃこっちを助けてくれるし、幻獣界で違う時の流れを過ごしててさあ、長い(だろう)時を人里から離れて平和に暮らしてて、こっちがなんか命の恩人っつうなら助けてもらうのも分かるよ。違うんだよな。村を焼いてんだから。なのに平穏を捨てて手助けをしてくれる。そんでそんなにしっかりした良い娘がいるのにですよ、パーティの男どもと来たら白魔道士を取り合って醜い争いをしてるわけ。主にカインが悪いけど。

 そこに颯爽と現れるエブラーナ王子エッジですよ。両親を非道な形で失ってんのになんか明るくて、そんでコイツだけはリディアとの確執がないからね。ただただ「うっひゃあカワイコちゃんだな〜」ってだけで、生のままリディアに惚れ込むわけよ。うまくいって欲しいなあって思うじゃんよ、なあ。


 というわけで、エッリデ(語呂が悪い)の話をしてても良いんだが、今したいのはそうじゃなくて、なんか今朝トレンドで「リフレク10周年」というタグ? かなんかを見たのね。その本質は全然知らんのだが、「リフレク」という言葉には強い思い出がある。


 幻獣界に行くと「アスラ」ってやつとなんかかんか戦うことになるのだが、こいつがまーーーーーー強い。全然勝てない。敵キャラの風上にも置けないのだが、延々「プロテス」(守備力を上げる魔法)と「ケアルダ」(上から2番目の回復量を誇る回復魔法)を自分に唱え続ける。そのくせ火力が高くて、殴りに行くとカウンターを打たれて大打撃を受けてしまう。ぜんっぜん勝てなくてさあ。これレベルアップでなんとかなる?? なんか間違ってる??? と思いながらしぶしぶレベル上げをする。と、LV36になったローザが「リフレク」という魔法を覚える。効果を見ると、敵からの受けた魔法を跳ね返す魔法だと言う。つまりはマホカンタである。いやでもアスラは魔法を使ってくるわけではなくて、自分に……いや待てよ……? 


 で、アスラにリフレクをかけるわけ。そうすると、彼女が自分に使う回復魔法や防御力上昇魔法が「反射」して自分らにかかる。これで強化されるので、カウンターは痛いけど耐えられるし、回復はほっとけばアスラがしてくれる。そーーーいうことねーーーーーーーー!!!!


 と言うのをもう20年以上前のことだと思うが、昨日のことのように思い出したので書いておいた。こんなことばっかだな。俺の「リフレク10周年」ってこういうことです。今日話したかったのはこれくらいです。


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