期間中にかけなかった話

新桃太郎伝説と私

 騙されたな! 間抜けめ! ここにあるのはPortalの感想だ!!!


 なんなんだよ新年早々。ごめんなさい。Portal面白かったんですよ。

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 Portal単独なら120円! でも絶対Portal2をやりたくなるはずなので、180円のPortal bandleセットを買っておけ! ハアハア。


 で、ネタバレになるのであまり言えませんけども、ラスボスが死ぬほどしゃべるんですね、Portal。それで新桃太郎伝説を思い出したという話です。


 新桃太郎伝説は、RPGで、で人気度システムというのがあって、人気度を高めるもっとも手軽な手段は家に入って囲炉裏の火を熾すことで、これ無人の家でもいいんですよね。むしろ、人が囲炉裏の周りにいなくて邪魔にならないから無人の家の方がいいまである(出入りするとランダムで火が消えていて、出入りとか囲炉裏に接近するときには室内に人がいない方がいいわけです)。良く考えると人気度上がるわけない行動ですよね。観測者はいないし、火事も怖いし……。


 ウリとしては、めちゃめちゃ仲間を増やせる。基本的に敵を殺すのではなく、「こらしめる」ということになってて、でこらしめるとボスの一部は改心して仲間になってくれるんですよね。ほいで、強かったボスは、加入当初こそレベル下がった気もするんですけど、ちょっと鍛えてあげれば仲間にしても普通に強い。えんま大王とかは鍛えるまでもなく強かった気がするなあ。その他にも、特殊な条件を満たすと仲間になるやつらが沢山いて、まあ別に仲間にしたところでそんな強くもなかったりするんだけど、特殊なギミックがあったり(ましらは確かキーボードで曲を演奏して、いい曲を弾けると特殊な効果が発動する)、ラストバトルでそれぞれが決意をしゃべったり、そういう感じでみんな集めたくなるし、そういう意味でのやりこみ要素はたくさんある。


 PCエンジン版の桃太郎伝説は仲間が全員後ろについてきてすげーことになるんだけど、新桃は城建てて、その城に仲間を集結させるんすよね。温泉とかも作れてね。最終的に城は飛ぶ(世界観はなんか江戸とかそんな感じ)。おもしろかったなー。


 ただ敵がすげー強かった気がする。強かったんだったか、エンカウントがはんぱないんだったか……。すずめのお宿のつづらくじでこうがしゃの玉だったかな、なんか高いもの出るまでリセット連打してそれ売って、とらやの羊羹だったか、技(MP)回復アイテムを買い込んで、ろっかく(桃太郎が使える、必ず会心の一撃を敵全体に与えられる技)ゴリ押しで無理やりクリアしたような気がする。正確なところは忘れたけど、この辺調整してくれたリメイク版だったらぽちぽちやりたいなあ。


 で、結局結構語ってしまったが、この新桃太郎伝説のボスは、基本的にすごいしゃべるんですよ。武力で戦ってはいるんだけど、戦いながら悠長にしゃべってるんですな。ブリーチのはしりというか。


 最初のうちは、「絆など意味がない!」とか言ってるやつが、「これが友情の力か! 桃太郎!」とか「お前たちのきずなが、この俺を圧倒しようとしているというのか!」とかそういう感じになってきて、でこらしめると仲間になる。これはまあ、納得いきますよねえ。なんか知らんけど「フッ お前についていこう」みたいになるよりはずっといい。なにせ俺らは河原で殴り合ってるわけじゃあないですか。夕陽を見て笑いあったわけで、それを前後のイベントでやるのではなく、まさに苦しんでいる戦闘中にやる、というのがねえ、良かったなあと思うんですよ。


 それでまた、ラスボスがねえ、ほんとろくでなし。ケフカから愛嬌と神性を取ったみたいな最悪のドクズ。こいつだけは救いようがない。こいつが追いつめられると、狂ったように叫ぶんですね。

「嘘だッ! 嘘だッ! 嘘だッ! 嘘だッ! 嘘だッ! 

嘘だッ! 嘘だッ! 嘘だッ! 嘘だッ! 嘘だッ! 

嘘だッ! 嘘だッ! 嘘だッ! 嘘だッ! 嘘だッ! 

嘘だッ! 嘘だッ! 嘘だッ! 嘘だッ! 嘘だッ! 

このオレ様が負けるだと!?」

 みたいな。いやースッキリするよね。


 ラストバトルのセリフみたさでキャラ入れ替えて行ったときとかは、「なげーな黙れや」って感じにもなりますが、初見は良かったなあ。


 というわけでPortalに戻りますが、Portalというのはどういうゲームか。やれば分かる! 以上! なんと発売は2007年10月なので(俺学部生じゃねえか)たぶんネットにも探せば死ぬほどおすすめ記事あると思うな。なんか見たことあるもん。


 とはいえ、2007年当時の人が持たなかった言葉を今持っているので、もうちょいわかりやすく言うと、「ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド」の祠あるでしょう。え、やってないの? じゃあまずそっからだ。出直してこい。嘘。出直さなくていいです。やった人だけわかって。あれです。


 使えるアイテムは一種類なんですけどね。まあこれは言ってもいいでしょう。Portalを作るアイテムです。その名もポータル・ガン。札幌市民の臓器と収入を合わせてもまだ買えないくらい高いとか高くないとか。 

 Portalというのは、簡易どこでもドアです。ただし入り口も出口も(後半は)自分で作らないといけないので、行ったことないところには行けない。ただ、たとえば、すっごい高いところに行きたいナア、と思ったときに、その高いところにポータル・ガンで出口ポータル(今説明の便宜上「出口」と呼んでいるだけで、双方向性ですが)を開ける。で、手近な壁に入口ポータルを開けて飛び込むと、その高いところに到達できる。テッテレー!


 みたいなことで、「じゃあこういうこともあるのかな?」とあなたが想像したようなギミックは大体全部ある。程よく難しく、分かった時は、「アー!」となる。約束しよう。


 ゼルダとちょっと違うのは、ゼルダの謎解きは、「地球上でこれ分かったの俺しかいないんじゃあないの?」(©伊集院光)っていうようなものもたまにあって、それが良かったりするんだけど、たぶんそれこそゼルダとかで慣れていると、謎解きそのもので詰まるということはあんまりないと思う。やることは大体わかる。ただそれを実現するのがちょっと大変ってなところでしょうか。

 そうはいっても、俺はアクションゲームとか苦手で、スプラトゥーンとかは全然ダメなんだけど、それこそゼルダだとイーガ団のアジトがクリアできなかった(その後、装備を揃えて殲滅する形で突破したんです、そういえば)くらい。その俺でも何回か試行錯誤すればクリアできるレベルなので、たぶん大丈夫だと思う。練習あるのみ! 


 なんか不思議なんだけど、難しい、無理、って思ったら一回やめて、翌日やると結構クリアできたりする。ボルダリングと一緒ですね。人生ってそういうことなのかもしれません。


 で、単に謎解きではなく、背景にあるストーリーがとても良い! ずーっとしゃべってアシスト……アシスト……? アシストっていうのかなアレは……をしてくれるAIがいるんだけど、その話を聞いてると、「はーんこういうことね」ということがわかってきて、……という感じです。

 多少SF的世界観についての背景知識がないと意味わからんとなるかもしれないけど、まあこのへん界隈の人なら大丈夫ですよ。


 登場人物は、自分、タレット(かわいい声のロボット)、コンパニオンキューブ(かわいい……)、AI(GLaDOSという名前です)、と少なくて、ってか基本自分ひとりしかいないんですけど、十分なんていうかなあ、厚みがありますよね。


 あと音楽もちょっとだけあって、このちょっとの音楽がすげーいい(Apple musicにもあったので、百万回聞ける、今聞き続けている)ので、ぜひ最後までやってほしい。総プレイ時間的には5時間とかそんなじゃあないですかね。早い人だったら数時間だと思う。俺は一週間くらいかけてしまいましたが…。


 あ、そうだ。Steam+ヘッドフォンでやる場合ですが、プレイ前に「設定」から、「オーディオ」タブに行って、スピーカーを「ヘッドホン」に、字幕を「字幕あり(会話のみ)」にしておいたほうがいいです、というか必須です。最初のうち、なんかくぐもった声が聞こえるような聞こえないような? って感じで何も情報がなく進んでしまってミスったなって思ったので、この辺の調整はちゃんとやってから始めましょう。たぶん、開始時にHello, and again, って言われてるのがわかって字幕出てればOKです。やったら感想を聞かせてくださいネ。俺は2に行くか、ボーナスゲームに行くか迷っているところです。


 なお、完全ネタバレの感想は以下においておきました。プレイ後にお読みください。

https://kakuyomu.jp/shared_drafts/FPGqShTUXaGKczBPmVw4jT8ormokAtpP


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