編集済
自主企画からお邪魔させていただきました♪
https://kakuyomu.jp/user_events/1177354054893512676
初話、訳も分からないまま危急の事態に見舞われる展開になんとも言えない不気味さを感じながら拝読しました。
前半、クロソラとイサリの睦まじい様子が丁寧に書かれていただけに、二人が消えた時にはなんとも言えない物悲しさがありましたが、物語への導入として十分に心を動かされる展開でした。
次話、冒頭の青年が事件で生き残った本人、あるいはその関連の人物であることを、夢を通じて説明されていているのは上手いなあと思いました。
薄っすらと頭の片隅に残っている記憶が、今後どのように物語りに影響していくのか楽しみです。
そして、謎の喋る猫との出会い。
ここも、今後の展開に十分興味を惹かれる展開で、思わずページを捲りたくなります。
列車や魔力線などというガシェットから、ある程度の文明と魔法が混在しているような世界観なのですね。このあたりも、よくある中世風異世界とは違った感じで新鮮でした。
表現力、構文力、世界観、すべてしっかりされていて明確に気になったという部分はとくにないですが、ノートのコメント欄に、指摘などもあれば、と書いて頂いたので、折角ですから気づいた点も。
まず初話ですが、中盤、乗客が消え始めて車内が緊迫していく場面。
ここに来て急に、空改行率が下がり、語尾も「~た」という止め方で畳み掛けられているように感じました。
他の部分では体言止め・形容止め・現在形、バランスよく配してリズムを整えていらっしゃるので、恐らくわざと変化させているのだろうな、と思いましたが、どのような効果を狙ってそうされたのかな?と、ちょっと考えさせられました。
緊迫感を出すのであればできるかぎり過去形を減らし、体言止めや現在形の短文を増やして改行率を上げるのが一般的だと思うのですが、ここでは真逆の変化をさせているので、悲劇の状況を、一歩引いた視点で淡々と読者に示す狙いがあるのかな、なんて考えながら拝読していました。
どちらが良い悪いというわけではなく、こういう効果を狙って書く場合もあるのか、と興味深く拝読しました。他にも何か、私が読み取れなかった狙いがあるのであれば、お聞きしてみたいなと思いました。
もう一点は、二話までお読みして、三人称の割には非常にモノローグが多いな、という点です。
「(モノローグ)、と青年は思った」と地の文で区切っている部分もありますが、そうではない部分も散見されます。
三人称のモノローグは、単視点であっても、出版社によっては地の文や( )で区切るように校閲で指示が出される場合もあると聞きます。
( )を使う事を嫌う書き手様も多いのは承知していますので、帆多様も恐らくそのタイプのなのかな、なんて想像しながら拝読させて頂きました。
書き方が巧みなので特に混乱する事も読み難いと感じることもありませんでしたが、これなら、いっそ一人称にした方が自然なんじゃないかな?とも感じました。
それでも、あえて三人称単視点にされているのは、物語の構成上、そうでなければならない理由があるのかもしれませんね。
まだ序盤だけなのでそこまで読み取る事はできませんでしたが、もしそうであるなら、申し訳ありません(o_ _)oペコ
重箱の隅を突くような指摘になりましたが、最初にも書いたとおり、全体的には表現力、構文力、世界観共にしっかりと書かれていて非常に読み応えのある作品だと感じました。
他の方の作品も順次拝読している最中なので、一旦ここで失礼させていただきますが、落ち着きましたらまた、続きも楽しませて頂きたいと思います♪
企画参加、ありがとうございました(๑╹◡<๑):.。+゚
作者からの返信
緋雁さん
この度は、丁寧なコメントとご指摘、そしてレビューをありがとうございます。
せっかくいただいたご指摘ですので、私なりに回答してみようと思います。
文章の選択については「しっくりくるかどうか」で選んでいる部分が多々あり、はっきりとした狙いがないことも実はございます。
いやはや。
電車でのパニックを過去形で固めているのは、その「しっくり」が理由です。今回あらためて読み返したのですが、この話の全体が「昔のこと」だから、というイメージに当時の私が引っ張られたのだと思います。
一歩引いた印象をあたえたかった、というよりは私自身が一歩引いていたのでしょう。
今回コメントいただいて、現在形 / 過去形で視点の距離感を調整できる可能性を思いました。ありがとうございました。
先の場面とは別に、人称については狙いがあって選択しました。隠すほどの狙いではないのですが、今後エピソードが進むにつれてお分かりいただけるかと思います。
地の文にモノローグを混ぜ込むやり方は、昔読んでいた宮部みゆき作品の影響です。( )や "――" で都度思考をくくる書き方も考えたのですが、初めてのWeb公開作品ですので、「えいやぁ」と好きなやり方で書くことにいたしました。
御作たのしく読み進めております。
またお時間あるときに、続きをお楽しみいただければ幸いです。
ありがとうございました。
大地 鷲と申します。
まずは、拙作への応援コメントへの御礼を申し上げます。本当にありがとうございます。
中々興味深い作品ですね。
私は古い人間なので、「魔法線」とか「魔力が見える」いったところまでは及びませんでした。せいぜい、オーラとして見える——程度くらいでしょうか(笑。
まだまだ序幕でしょうから、この先を楽しみに読ませて頂く所存ですが、一つだけ気になったところがあります。
中間ほどの;
『 体のあらゆるところから光る霞が流れ込んでくる。魔力を体にとどめると、アルルは右手を振って「糸」を出した。』
の部分です。アルルが名前だってことは分かるのですが、いきなり出てきたような気がして、ちょっと面喰らった次第です。尤も、「表現上そうしたかった」のかも知れませんので、余計なお世話だったら申し訳ありません。
これからもお話を紡いでいって下さい(´▽`)
作者からの返信
すみませんすみませんありがとうございます!
直しました。名前出すのはもう少しだけ後の箇所でした。
ご指摘ありがとうございます。たすかりました。
丁寧にお読みいただいてありがとうございます。
今後ともよろしくお願いいたします。
まだお互いの名も出てこず、猫に関しては、あのポケットを着けた猫型ロボットの可能性が有るのがうまいですね!ww
作者からの返信
ありがとうございます。このあたりのエピソードは地下鉄でエバーノートに書いてました。もうえらい懐かしいです。