花火
書籍化したら百万部は軽く売れそうな題名である。百万部。大学図書館並みの冊数とはちょっと想像がつかない。
冗談はそのぐらいにして花火の話をする。最後に花火を見たのは数年前で、手持ち花火だったはずだ。打ち上げ花火は毎年音だけ聞いていたが、今の家ではそれすらない。会場にまで足を運ぶような情熱も無い。
小学生の頃はよく海で花火をしていた。砂とアスファルトの境目にある雑草を、これでもかと執拗に燃やしていた記憶がある。今花火をするとしたらどのような準備が必要なのだろうか。海まで行くのは遠すぎるし、家の前でやるのも問題が多い。公園は場所によっては大丈夫らしいが、多分、許可されている公園が近くにない。調べる気も無い。つまらない人間になったものである。
調理中にコンロの火を見ながらそんなことを考えていた。
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