焦燥
読書をしていても外を歩いていても、ふとした瞬間に「これでいいのか?」という声が聞こえてくる。部屋に一人でいるとそれが頻繁に起こるので、ついつい酒を飲んで逃避してしまう。
「これでいいのか?」
多分、良くはないのだろう。しかし、これ以上私にどうしろというのだ。死にたいほど惨めで、泣けるほどに無能なのだ。
「これでいいのか?」
いつも理想とか夢とか美しいものが私を苦しめる。現実とか未来とか薄汚いものは何の役にも立ちやしない。
「これでいいのか?」
嗚呼! 神でも仏でも何でも良い! 私は私の人生をどのようにすればいいのか教えてくれ!
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